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『ざ・総括。』スズキ・スイフト
オススメ度 ★★★★☆
Bセグ日本代表になれる出来
5代目スイフトは2023年12月に発表された。2000年の初代デビューからすでに24年。いまだに日本国内向けにMTの設定がある国産Bセグメント車であり、今年5月からインドでの生産・販売も始まった。欧州向けはハンガリーでの生産が始まる予定だ。スズキにとってスイフトは世界戦略の要であり、本誌評価陣は「なかなかよくまとまっている」「国産の同クラスで
『ざ・総括。』BMW・i5
オススメ度 評価せず(参考★★☆☆☆)
政治が買い物を強制した
前号で試乗したG60型BMW・5シリーズセダンは、900万円という車両価格のため「★評価はあくまで参考」としていたが本誌評価陣は★4つを与えた。その5シリーズと同じ車両骨格を使う今回のi5は、完全電動仕様のBEV(バッテリー電気自動車)で、G60型の5/7シリーズやi7と同じCLAR(クラスター・アーキテクチャー)Ⅱプラットフォー
『ざ・総括。』日産GT-R(2024年モデル)
オススメ度 評価せず(参考★★★★☆)
気持ちはまだ、若い
2007年のTMS(東京モーターショー)でデビューし、その年の12月に発売された日産GT-Rは、2025年8月で生産が終了する予定だ。約18年のモデルライフは驚異的に長く、基本設計とデザインを変えずに第一線で闘えたという点が驚きだ。そして、荒削りで扱いにくさもあった初期モデルと比べて、現在は日本の日常速度域でも300㎞/hの世界を想像
『ざ・総括。』スバル・レヴォーグ レイバック
オススメ度 ★★★☆☆
「泥臭い」ほうがまだいい
スバル・レヴォーグの派生車種として誕生したレイバックは「都会派SUV」だと言う。レヴォーグの外観を少し変えて、最低地上高を55㎜上げ、タイヤは1サイズ大きいオールシーズンタイプが標準。レヴォーグよりもマイルドな乗り味と扱いやすさをねらったと聞くが、マイルドというよりは「何となく頼りない印象」だと本誌評価陣は語る。その一方で、販売実績ではこのレイ
2024年のBEVはどうなる?
BEV(バッテリー電気自動車)市場は今後どうなるだろうか?「2030年にはエンジン搭載車の販売を終了しBEV専業になる」と言っていたメルセデスベンツは、2月の決算記者会見でこれを撤回した。この流れは今後も広がりそうだ。ホンダも含めて「◯年までに電動車だけにする」と宣言したOEM(自動車メーカー)各社は、おそらく年内に「もっと現実的な路線に変更する」「BEV専業への転換はしばらく様子を見る」と言い出
もっとみる『ざ・総括。』BMW・5シリーズ(セダン)
オススメ度 評価せず(参考 ★★★★☆)
これで900万円は安い?
G60型BMW・5シリーズは2023年5月に発表された。G70型の7シリーズやi5/i7と同じCLARⅡ(クラスター・アーキテクチャー)プラットフォームの最新版を使う。パワートレインの設定は2ℓ直4ガソリンの「523i」、2ℓ直4ディーゼルの「523d」、完全電動の「i5」のほか、トップレンジM560e用の3ℓ直6も設定されて
『ざ・総括。』トヨタ・クラウンセダン
オススメ度 ★★★☆☆
昭和の亡霊と令和の悪癖
トヨタの16代目クラウンは、以前取り上げたクロスオーバーがFF系のGA-Kプラットフォームなのに対し、今回のセダンは「MIRAI(ミライ)」に準じたFR系のGA-Lを使う。HEV(ハイブリッド車)は直4エンジン縦置きレイアウトに4速AT+2モーターで擬似10段変速。これと後軸モーター駆動のFCEV(燃料電池電気自動車)という2種類のパワートレイン