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思考の集積

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知識や思考のあれこれをまとめています。知的好奇心の赴くままに。
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#国語

「公務員」から「学校職員」へ

「公務員」から「学校職員」へ

今年、転職活動をしました。

公立学校の教員から、私立学校の教員へ。

結局教員なので、全然「転職」という感じはしませんが笑
それでも、職業欄にはもう「公務員」とは書けなくなります。

今回は、僕の公立→私立の転職活動について、書ける範囲でまとめます。

動機

きっかけとなった出来事は特にありません。
自分のやりたいことを自由にやろうと考え続け、徐々に私立に心が傾いていった感じです。

僕の人生

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「考える力」をつける方法②

「考える力」をつける方法②

以前、
「考える力」をつけるためには筋トレと同じで負荷をかける必要がある
ということを記事に書きました。

そして前回、そのための方法①を紹介しました。

今回は方法②です。
それは、具体化/抽象化です。

具体化と抽象化

我々は、常時無意識にこの具体と抽象を行き来しています。

仕事のメールが複数届いていれば(具体)、今日は忙しいなと思うし(抽象)、
目の前に車がたくさん並んでいれば(具体)、

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「考える力」をつける方法①

「考える力」をつける方法①

以前、
「考える力」をつけるためには筋トレと同じで負荷をかける必要がある
ということを記事に書きました。

とはいえ、高校で授業をしていても、
「考えようにも、そもそも何をどう考えたらいいかわからない」
という生徒が多いです。

何か文章を読んだり、絵画や音楽、映画やアニメを鑑賞したところで、
その作品についてとか、テーマについてとか、
誰かに質問されることなく独りで何か考えることができる人は稀で

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「先生」という一人称

「先生」という一人称

日本語の一人称は多様です。
私、僕、俺、あたし、わい、わし、自分、うち、吾輩、俺様、朕(?)……
自分の名前で呼ぶこと、相手との関係性で呼ぶこと(パパ、ママなど)も含めれば、無数にあります。
これらを英訳すると、すべて"I(アイ)"になります。

こうした一人称の多様性は、日本語の立派な個性でもあります。
相手との関係性を強く意識する文化。
敬語の文化とも繋がっています。

一人称が変わると、その

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なぜBは死んだのか

なぜBは死んだのか

学校の国語の授業では、「なぜ」と問うことがあります。

物語で、「なぜ〇〇は××したのか」。
評論で、「〇〇を××というのはなぜか」。

「なぜ」は飛躍を埋める問いです。
〇〇と××の間にいくらかの飛躍があるとき、それが問われる。
その飛躍を、「〜から」と埋めるのが解答者の役割です。

僕は、この「なぜ」の問いはかなり慎重に扱わなければならないと考えています。
なぜか。
問い自体が攻撃的な側面を持

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