まっつー

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〈教員/公立高校→私立中高一貫校/国語科〉 学校の裏話や育児のこと、たまにふざけつつ、ちょっとだけ学問的なことも書きます。知的好奇心とともにあらんことを。

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最近の記事

公立と私立のギャップ①入職にあたって

辞令伝達を目前に、何度か採用先の私立校に足を運んで感じた、公立校とのギャップ。 現時点で印象的なものから順に記録していきます。 1.DX化が進んでいる PCやモニター、iPadなどのハード、そして個別のアカウント、クラウドなどが貸与されます。 さらに、校内でのやりとりはすべてオンライン(Slackなど)で行われ、会議の資料もすべてデータで共有されます。 公立校でも、PCとアカウントはもらえましたが、会議はほとんど紙、職員間のやりとりは内線でした。 とにかく、採用先で

    • 子どもの入院、そして手術

      長らく記事の更新が滞ってしまいました。 というのも、この三月、転職準備やら原稿の締め切りやら子どもの入院やらでてんやわんやしていたため。 ようやく落ち着いてきたと思ったらもう目の前には四月の扉。 眩暈がするような春です。 さて、数あるイベントのなかでも一番の試練となったのは、長男の入院、そして手術でした。 手術といっても、それほど重い病気というわけではなく、 アデノイド切除と扁桃摘出。 アデノイドとは何か。 簡単にいえば、鼻の奥にあるリンパ組織のかたまり。 これが大きく

      • 能動的に受け止める

        この世のほとんどの物事は、受け手がどう捉えるかがすべてーーそんなふうに思うことがあります。 たとえば学校の授業。 同じ授業でも、身を乗り出すように取り組み、内容を貪るように学習する意欲の高い生徒と、 席には座っていても、心ここに在らずの生徒とでは、その意味合いはまったく異なるものになるでしょう。 犬も歩けば棒に当たる。 外に出れば何か災難に遭う、という原義で捉えるか、 外に出れば何か貴重な経験ができる、というオルタナティブな意味で捉えるか。 グラスに半分のワイン。

        • ちゃん

          今回は、ちょっと短いのですが、人の呼び方について。 唐突ですが、僕は「ちゃん」づけで人を呼ぶのが苦手です……。 老若男女問わず、○○ちゃんと呼ぶのが苦手です。 いい大人が、「ちゃん」づけが苦手っていうのもちょっと変な気がして、少しコンプレックスでもあります。 思えば、これは小学生くらいからずっとそうでした。 なぜなんだろう。 というわけで、「ちゃん」について少し考えてみます。 漠然としたイメージですが、「ちゃん」には ・相手との距離感が近い ・相手を少し下に見ている

        公立と私立のギャップ①入職にあたって

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          元・高金です! 新年度に向けて、名前変えました! アイコンも移行中です〜 しっかりやっていくぞ!の意です🔥 今後ともよろしくお願いします🙇

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          三元的オリジナリティ

          何かを創作するとか、研究するにあたって、おそらく最も価値を置かれるのが、オリジナリティ(独創性)。 新しいものを創り出すことに関わったことがある人であれば、誰でもその大変さを感じたことがあるでしょう。 僕は、そもそも完全なオリジナルはないと考えています。 それは、「もうこの世にはオリジナルが生まれ得ないほどのコンテンツが出揃っているから」ではなく、 「自分のオリジナリティを支えているのは他者であるから」です。 どれほど奇抜な発想でも、そこに至るまでには必ず他者の考えが影

          三元的オリジナリティ

          ギリギリアウトだった同僚の話②

          同僚で、処分にはならなかったけど、ギリギリアウトだった人の話パート2です。 パート1はこちら↓ ある年の秋。 ひとりの高校三年生が、同僚Bのもとにやってきました。 「先生、大学入試の小論文対策をお願いしたいです」 彼女は真面目な生徒だったので、Bは快く引き受けました。 彼女は毎回きちんと小論文を書き、定期的にBに添削指導をしてもらっていました。 ところが、受験のプレッシャーもあってか、彼女はだんだん学校を休みがちになりました。 授業にはほとんど出ず、出るのは、過去問

          ギリギリアウトだった同僚の話②

          「公務員」から「学校職員」へ

          今年、転職活動をしました。 公立学校の教員から、私立学校の教員へ。 結局教員なので、全然「転職」という感じはしませんが笑 それでも、職業欄にはもう「公務員」とは書けなくなります。 今回は、僕の公立→私立の転職活動について、書ける範囲でまとめます。 動機 きっかけとなった出来事は特にありません。 自分のやりたいことを自由にやろうと考え続け、徐々に私立に心が傾いていった感じです。 僕の人生で最も大切なのは家族。 それだけは揺るぎないことですが、逆にそこさえ揺るがなけ

          「公務員」から「学校職員」へ

          今、信頼

          僕は物語が好きです。 幼い頃から物語を聞き、読んで育ってきました。 そして今は、人間とは「物語る存在」であると考えるまでになり、 自分でも物語を書いています。 どのような物語が好きかとか、 影響を受けたとか、 そういうのを語るのは 次の機会にして(なぜ)、 今回は、再び訪れた信頼の時代について少しだけ考えてみます。 何かを書こうという意志は、それを他者に伝えたいという欲求と表裏一体です。 当然、どうにかして伝播させたいと考え、あれこれ手段を模索することになります。

          ギリギリアウトだった同僚の話①

          同僚で、処分にはならなかったけど、 ギリギリアウトだった人の話です(ギリギリとは何かは置いておいて)。 ある年の、進路に関する面談中の、担任と生徒の会話。 生徒からは自分の意思がまるで感じられず、担任はイライラしています。 これ、実は以前の記事でも紹介したエピソードではあるのですが……↓ この会話には続きがあるのです。 生徒「この大学受けます」 
担任「(ちょっと高望みだな……)どうしてこの大学なの?」 
生徒「親と塾長に受けろと言われたので」 
担任「え? 君はどこ

          ギリギリアウトだった同僚の話①

          育休を600日取ってみた

          僕は今、約600日間、仕事から離れています。 次男が生まれたのが昨年の9月。 予定よりちょうど1ヶ月早く生まれたのですが、長男も1ヶ月早かったので、それは想定の範囲内でした。 おそらく早産になるだろうと予測していた僕は、年次有給休暇や特別休暇の類を駆使して、夏休み、昨年8月から徐々に休みに入っていきました。 あれから1年半。 復帰まで約2ヶ月半となった今、長期の育休をとった感想をまとめ、記録したいと思い、記事を書いています。 経済状況について 僕は公立高校10年目

          育休を600日取ってみた

          先生は勉強しないって本当ですか?

          はい、本当です。(語弊ありすぎ) 学校の先生は、大人の中では比較的本を読む方だと思います。 しかし、読書しているからといって、勉強しているとは限りません。 勉強というのは、辞書によれば「学問や技芸を学ぶこと」。 そういう意味で、学校の先生は読書はするけれど、あまり勉強はしません。 教員の勉強 教員にとっての勉強とは、たとえば ・学習指導 ・学級経営 ・部活動指導 ・その他教育に関する全般 についての知識や技術を身につけることを意味します。 知識や技術を身につけるという

          先生は勉強しないって本当ですか?

          読書の擬音

          皆さんは、本をどう読みますか? 「パラパラ」ですか? それとも「ペラペラ」ですか? 僕は、新書とか学術書なんかは「メキメキ」ですね。 寸暇を惜しみ、頭をフル回転させて、瀟洒な建築物を「ゴリゴリ」解体していく感じ、ともいえます。 小説は、基本的には「ジワジワ」読みますが、たまに没入して「ズンズン」いくこともあります。 擬音(オノマトペ)って面白いですよね。 どんなに堅苦しいことを話していても、擬音・擬態語が入るだけで、一気に自由になった感じがする。 オノマトペ辞典のよう

          読書の擬音

          「考える力」をつける方法②

          以前、 「考える力」をつけるためには筋トレと同じで負荷をかける必要がある ということを記事に書きました。 そして前回、そのための方法①を紹介しました。 今回は方法②です。 それは、具体化/抽象化です。 具体化と抽象化 我々は、常時無意識にこの具体と抽象を行き来しています。 仕事のメールが複数届いていれば(具体)、今日は忙しいなと思うし(抽象)、 目の前に車がたくさん並んでいれば(具体)、渋滞しているなと思うし(抽象)、 一万円札をたくさん所持していれば(具体)、金持

          「考える力」をつける方法②

          「考える力」をつける方法①

          以前、 「考える力」をつけるためには筋トレと同じで負荷をかける必要がある ということを記事に書きました。 とはいえ、高校で授業をしていても、 「考えようにも、そもそも何をどう考えたらいいかわからない」 という生徒が多いです。 何か文章を読んだり、絵画や音楽、映画やアニメを鑑賞したところで、 その作品についてとか、テーマについてとか、 誰かに質問されることなく独りで何か考えることができる人は稀です。 それは、 入試に代表されるような、機械的な問答に慣れてしまい、本来の「考

          「考える力」をつける方法①

          教材の共有について思うこと

          学校の先生は、それぞれ教材について勉強し、それぞれ授業を作ります。 学年で進度を合わせたり、テストが共通の場合は内容の擦り合わせをしたりするときはありますが、 僕の知る限り、少なくとも高校では、 教材研究はソロプレーです。 僕は、常々思うのです。 共有したらいいのに、と。 これ、一見簡単なことに見えますが、 現実はものすごく難しいのです。 僕が共有したいと思うのは、 ①各教材に対する考え ②生徒に問うこと ③作成したスライドやプリント ④テスト問題 などですが、

          教材の共有について思うこと