【BL二次小説】　勇者ヤストモの冒険⑪

ゴゴゴゴ……。

　

　

荒「うわっ」

　

地面が隆起し、足元のバランスを崩す荒北達。

　

　

　

バリバリバリ！

　

すかさず御堂筋の電撃攻撃が炸裂する。

　

　

荒「みんな散れッ！」

　

荒北達はジャンプして攻撃を避け、御堂筋を囲むように散開する。

　

　

　

荒「爆砕斬り！」

東「メラゾーマ！」

福「真空斬！」

ウ「ピキーッ！」

　

全員で畳み掛けるように攻撃をかける荒北達。

　

新開は残りのウサギ達を使い、仲間達のＨＰとＭＰの回復や攻撃力の倍掛け、バリア等の補助に専念する。

　

　

　

　

御「ちょこまかとウザいザク共……。いや、ザク違う。ボールや！」

　

イラつく御堂筋。

　

　

　

荒「それで挑発してるつもりかァ！みんな！ノンストップで攻撃だ！」

　

　

　

御堂筋は電撃を散らす。

　

電撃を喰らいながらも回復しつつ連続攻撃の手を緩めない荒北達。

　

　

　

御「ウザ！キモ！ボール共！ジム共！」

　

少しずつだが確実にＨＰを減らされている御堂筋。

攻撃も散漫になっている。

　

　

　

　

新「効いてるぞ！みんな！ウサ吉！作戦Ｊだ！」

　

号令をかける新開。

　

　

御「なんや作戦Ｊて……」

　

　

　

　

　

東「マヒャド！」

　

東堂が氷の階段を作り上げる。

　

ウ「ピキーッ！」

　

キングウサ吉がその階段を駆け登り、御堂筋に突進する。

　

ドガッ！！

　

御「！」

　

よろける御堂筋。

　

　

続いてキングウサ吉の背後から福富が飛び出し、斧を振り降ろす。

　

福「森羅万象斬！」

　

ザクッッ！！

　

御「ぐええっ！」

　

まともに喰らう御堂筋。

　

　

　

荒「こっちだ御堂筋ィ！」

　

更に攻撃を終えた福富を踏み台にし、荒北がジャンプする。

　

荒「ギガスラーッシュ！！」

　

ズバーーーッッ！！

　

御「ぎゃーーーっ！！」

　

腹を裂かれる御堂筋。

悲鳴をあげてもんどり打つ。

　

　

　

　

　

　

御「作戦Ｊて……ジェ、ジェットストリーム……アタッ……ク」

　

　

　

ズズウゥン！

　

　

　

　

御堂筋は倒れた。

紫色の煙がモクモクと立ちのぼっている。

　

　

　

　

荒「やったか？」

　

倒れた御堂筋を遠巻きに確認する荒北達。

　

　

　

　

　

　

……ピクッ。

　

　

しばらく動かなかった御堂筋だが、背中がピクピクと動き出した。

　

　

　

パカッ。

　

背中が割れる。

　

その割れた部分から、徐々に羽が生え出す。

　

　

　　

ズモモモ……。

　

割れた背中を破り、中から新たな御堂筋が立ち上った。

　

　

　

　

福「ム！」

東「第二形態か！」

新「脱皮しやがった！」

荒「どこまでもベタな設定だぜ」

　

　

　

　

御「キミ達ぃ……量産型やなかったか……」

　

　

御堂筋は荒北達をギョロリと睨み付けた。

⑩へ　　　　　　　　　　　　　　　　⑫へ