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【BL二次小説】 勇者ヤストモの冒険⑫


脱皮した御堂筋は身体が更にひと回り大きくなっていた。

 

  

 

御「……ぶっ潰す」

 

 

  

 

荒「怯むな!攻撃だァ!」

 

荒北の掛け声で福富が御堂筋に飛びかかる。

 

 

福「天衣無縫斬!」

 

カキーーン!!

 

福「!」

 

 

弾かれて福富は地面に倒れる。

 

荒「福ちゃん!」

 

福「天衣無縫斬が……効かない?」

 

 

 

それを見て東堂が爆裂攻撃をする。

 

東「イオナズン!!」

 

ドガアァァン!

 

 

煙がモクモクと立ち込めるが、御堂筋はビクともしていない。

 

 

東「バカな!習得した内の最強魔法だぞ!」

 

愕然とする東堂。

 

 

荒「くっ……」

 

 

 

 

 

ニタリと笑う御堂筋。

 

御「ええね、ええね、その絶望に満ちたカオ。……プププ。量産型ちゃういうても、所詮ザクⅡレベルなんよキミ達は」

 

 

 

 

御堂筋はゆっくりと歩み寄って来る。

 

 

 

 

ウ「ピキーーーッ!」

 

キングウサ吉が御堂筋に突進した。

 

御「キモ!」

 

御堂筋の瞳から光線が発射され、喰らうキングウサ吉。

 

 

ウ「ピーーー!」

 

 

キングウサ吉は石にされてしまった。

 

 

 

新「ウサ吉!ウサ吉ーーっ!!」

 

驚いて駆け寄る新開。

 

 

 

 

荒「御堂筋テメェ!」

 

荒北は御堂筋にジャンプして懐に入る。

 

 

荒「ギガスラッシュ!!」

 

ズザン!!

 

 

御堂筋の左腕が切断され、飛んだ。

 

 

しかし、すぐに新しい左腕が生えてきた。

 

荒「……!」

 

 

 

 

左腕をぐるぐる回しながら笑う御堂筋。

 

御「プププ。どうやらボクにまともに効くんはその剣だけみたいやね。じゃあ他はいらんね」

 

 

 

御堂筋は瞳から光線を発射した。

 

 

福「ム!」

東「ぬう!」

新「うわ!」

 

3人の足が石にされてしまった。

 

 

荒「!!」

 

衝撃を受ける荒北。

 

 

 

 

荒「テメェよくも仲間達を!」

 

 

御「仲間達?勇者以外役に立たへんのに何が仲間やの?勝負に友情なんて邪魔や。そやろ?」

 

 

 

御堂筋は3人に更に光線を浴びせようとする。

 

荒「やめろォ!!」

 

 

荒北は3人の前に立ちはだかり、マスターソードで光線を跳ね返す。

 

 

 

荒「コイツらに手出しはさせねェ!」

 

 

 

 

御堂筋は次々と攻撃して来るが、その全てを跳ね返す荒北。

 

御「防戦一方じゃいつまでたってもボクを倒せへんよ?それで勇者ぁ?弱北くん。プププ」

 

 

 

福「荒北!オレ達に構うな!」

東「そうだ!早く攻勢するのだ!」

新「おめさんが絶対勝つ!信じてるから早く倒すんだ靖友!」

 

 

荒「うるせェ!仲間の犠牲の上に勝っても嬉しくねェ!みんなで勝つんだ!勝って全員で村に帰ンだ!!」

 

 

 

そうは言っても確かに防御ばかりでは御堂筋を倒せない。

何か方法は無いか。

応戦しながら荒北は一生懸命考えていた。

 

 

 

 

御「そろそろ終わろか」

 

御堂筋が連撃スピードを上げた。

 

バキャーーン!!

 

 

荒「うあァァッッ!!」

 

 

 

防ぎきれず、ついに攻撃を喰らって吹き飛ばされる荒北。

 

 

 

福「荒北!」

東「荒北!」

新「靖友ーっ!!」




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