松谷信司@キリスト新聞

TV局勤務の後、教員を経て転職。「バイブルハンター」「ピューリたん」を企画。宗教と中二…

松谷信司@キリスト新聞

TV局勤務の後、教員を経て転職。「バイブルハンター」「ピューリたん」を企画。宗教と中二病をこじらせたプロテスタント2世。著書に『キリスト教のリアル』(ポプラ社)、『宗教改革2.0へ』(ころから)。「いのり☆フェスティバル」公式サイト https://inofes.com/

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記事一覧

「キリ新」電子版 2024年9月21日付(メルマガ 第222号)

 立憲民主党の代表選挙に続き、自由民主党の総裁選を控え、過去最多9人の候補がしのぎを削る中、安倍晋三元首相が2013年の参議院選挙直前に自民党本部で旧統一協会の幹部…

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「キリ新」電子版 2024年9月11日付(メルマガ 第221号)

 昨日は、焚き火🔥塾とのコラボによるオンラインセミナー、清野勝男子さん、濱和弘さんによる対談「一般恩恵と普遍啓示論の邂逅~震災とコロナ禍を経て」が行われました。…

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ルターとキングと手塚治虫~空気の読めない〝改革〟の旗手

「推し」への愛  「10月31日は何の日ですか」。今日は宗教改革記念日なんです。でも、世間的にはもうハロウィンのイメージですね。今や渋谷区長が会見して「渋谷に来な…

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「キリ新」電子版 2024年9月1日付(メルマガ 第220号)

 「迷走」する台風10号が列島各地で猛威を振るっています。突風による建物への被害、浸水、停電などが報じられていますが、不安な中で過ごされている皆様が、一日も早く元…

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「虎に翼」で省みる 書評誌『本のひろば』2024年9月号「編集室から」

 NHK朝ドラ「虎に翼」から目が離せない。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子をモデルに描くオリジナルストーリー。法曹界をはじめ多くの識者も熱心に視聴し…

「キリ新」電子版 2024年8月11日付(メルマガ 第219号)

 79年目の夏を迎えています。8月9日の平和祈念式典にイスラエルの駐日大使を招待しなかった長崎市の対応を受けて、日本以外の先進7カ国(G7)の駐日大使らが式典への参…

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「キリ新」電子版 2024年8月1日付(メルマガ 第218号)

 全国的に記録的な猛暑が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか。すでにSNS上では告知していますが、4カ月後の11月30日(土)13時半~18時半、日本基督教団越谷教会(埼…

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キリスト教学校に多様な事務職員が不可欠な理由

 事前アンケートの結果によると、参加者の約7割が各校からの業務命令で、自分の意志とは関係なく参加したという事務職員夏期学校。個人的には2018年、19年以来5年ぶり3…

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「キリ新」電子版 2024年7月21日付(メルマガ 第217号)

 先月、日本聖公会神戸教区に招いていただいた際の講演を前後編の2本に分けて全公開。普段、メンバーシップ以外を対象に講演内容をフルで公開することは稀なのですが、も…

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講師あいさつに代えての自己紹介

 厳格で敬虔なクリスチャンの両親のもとで育ち、「ドリフ」も「ひょうきん族」も見せてもらえず、ファミコンも買ってもらえなかった不遇な幼少期。その反動もあって、「ジ…

「キリ新」電子版 2024年7月11日付(メルマガ 第216号)

 安倍晋三元首相の銃撃事件から2年を迎え、宗教界を取り巻く変化などについて聞く朝日新聞の「耕論」欄にインタビューが掲載されました。事件以来、耳目を集めた「2世問…

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「キリ新」電子版 2024年7月1日付(メルマガ 第215号)

 欝々とした天候が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。今号で2017年に紙面を全面リニューアルしてから丸7年となりました。横組みの紙面にはだいぶ慣れてきた読者も多…

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「キリ新」電子版 2024年6月21日付(メルマガ 第214号)

 都知事選の告知と同時に目を覆うばかりの掲示板"占拠"運動が展開されています。SNSでのバイトテロ、迷惑系YouTuberによる炎上ねらいの手法、「つばさの党」による選挙妨…

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いい加減、自己満と内輪受けを打破しませんか?~改めて言っておきたい五つのこと

何度も何度も繰り返し見てきた光景が、また眼前で繰り返されようとしている。もううんざりである。 これがかれこれ7年前。キリスト教ギョーカイの内向きっぷりには慣れき…

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公立小学校の「トンデモ」見聞録(番外編)

(2012年5月25日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲) 最後の「番外編」は、公立小学校に限らずより普遍的な問題について。 年度はじめの全校保護者会で、校長から「学校…

公立小学校の「トンデモ」見聞録(5)

(2012年5月24日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲) 前回記した通り、長男クラス(1年)の担任の先生は、「ここは保育園とは違う」という趣旨の発言を事あるごとにする…

「キリ新」電子版 2024年9月21日付(メルマガ 第222号)

「キリ新」電子版 2024年9月21日付(メルマガ 第222号)

 立憲民主党の代表選挙に続き、自由民主党の総裁選を控え、過去最多9人の候補がしのぎを削る中、安倍晋三元首相が2013年の参議院選挙直前に自民党本部で旧統一協会の幹部らと面談していたとのスクープが報じられました。これまで、組織的関与を否定し続けてきた協会との関係について、さらに疑惑が深まることとなりそうです。とりわけ高市早苗氏、小林鷹之氏は特に深い親密な関係にあったことがすでに分かっており、説明責任

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「キリ新」電子版 2024年9月11日付(メルマガ 第221号)

「キリ新」電子版 2024年9月11日付(メルマガ 第221号)

 昨日は、焚き火🔥塾とのコラボによるオンラインセミナー、清野勝男子さん、濱和弘さんによる対談「一般恩恵と普遍啓示論の邂逅~震災とコロナ禍を経て」が行われました。予想どおり90分ではまったく時間が足りませんでしたが、かなり凝縮された内容となっています。いわゆる「福音派」の現在地を知るには、とても秀逸な教材かと思います。コメント欄へのご感想、ご質問もお待ちしております。
https://www.yo

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ルターとキングと手塚治虫~空気の読めない〝改革〟の旗手

ルターとキングと手塚治虫~空気の読めない〝改革〟の旗手


「推し」への愛

 「10月31日は何の日ですか」。今日は宗教改革記念日なんです。でも、世間的にはもうハロウィンのイメージですね。今や渋谷区長が会見して「渋谷に来ないでください」と呼びかけなければならないくらい東京では盛り上がっておりますが、北海道ではどうなのでしょうか。ディズニーランドの影響も多大にありますが、もともとは宗教改革記念日です。

 ルターが、95か条の論題を教会批判という形でドア

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「キリ新」電子版 2024年9月1日付(メルマガ 第220号)

「キリ新」電子版 2024年9月1日付(メルマガ 第220号)

 「迷走」する台風10号が列島各地で猛威を振るっています。突風による建物への被害、浸水、停電などが報じられていますが、不安な中で過ごされている皆様が、一日も早く元の平穏な生活に戻られるようにと祈ります。弊紙は8/21付の休刊を挟み、いよいよ移転した文京区関口の新事務所からお届けしております。今回も最後までお付き合いください。

*電子版の紙面PDFは本記事のご購入者のみ本文末からダウンロードできま

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「虎に翼」で省みる 書評誌『本のひろば』2024年9月号「編集室から」

「虎に翼」で省みる 書評誌『本のひろば』2024年9月号「編集室から」

 NHK朝ドラ「虎に翼」から目が離せない。日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子をモデルに描くオリジナルストーリー。法曹界をはじめ多くの識者も熱心に視聴し、さまざまに論評されている。

 女性が一人格として認められなかった昭和初期。本当にこんな時代があったのかと目を疑いつつ、どこか現代にも通じる台詞が胸に刺さり、今なお変わらない根源的な問題に気づかされたというシーンは枚挙に暇がない。「女の

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「キリ新」電子版 2024年8月11日付(メルマガ 第219号)

「キリ新」電子版 2024年8月11日付(メルマガ 第219号)

 79年目の夏を迎えています。8月9日の平和祈念式典にイスラエルの駐日大使を招待しなかった長崎市の対応を受けて、日本以外の先進7カ国(G7)の駐日大使らが式典への参加を見合わせるという異例の事態となりました。ロシア、ベラルーシ、パレスチナは招待せずイスラエルは招待した広島市とも、対応の差が浮き彫りになった形です。核兵器廃絶に向けて、宗教界のとるべき姿勢を考える機会にできればと願います。今回も最後ま

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「キリ新」電子版 2024年8月1日付(メルマガ 第218号)

「キリ新」電子版 2024年8月1日付(メルマガ 第218号)

 全国的に記録的な猛暑が続く中、皆様いかがお過ごしでしょうか。すでにSNS上では告知していますが、4カ月後の11月30日(土)13時半~18時半、日本基督教団越谷教会(埼玉県越谷市)で毎年恒例の「いのり☆フェスティバル」を開催します。ゲストには「抱樸」理事長の奥田知志さん、立命館大学産業社会学部准教授の富永京子さん、ジャズピアニストの森下滋さん、ラッパーのFUNIさんほかが決定。公式サイト(htt

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キリスト教学校に多様な事務職員が不可欠な理由

キリスト教学校に多様な事務職員が不可欠な理由

 事前アンケートの結果によると、参加者の約7割が各校からの業務命令で、自分の意志とは関係なく参加したという事務職員夏期学校。個人的には2018年、19年以来5年ぶり3回目となる参加でしたが、毎度のように最終日に得られる充足感に引き換え、無味乾燥なプロモーションで、モチベーションが低いまま参加者が集まらざるを得ない現実はとても残念に思います。学期末の多忙さを押して日常の雑務から離れ、わざわざ山梨の奥

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「キリ新」電子版 2024年7月21日付(メルマガ 第217号)

「キリ新」電子版 2024年7月21日付(メルマガ 第217号)

 先月、日本聖公会神戸教区に招いていただいた際の講演を前後編の2本に分けて全公開。普段、メンバーシップ以外を対象に講演内容をフルで公開することは稀なのですが、もったいぶって(ネタバレを気にして)小出しにしてる場合でもないなと恥を忍んで…???? ご意見、ご感想、ご批判をコメント欄にお寄せください。

 ▼日本聖公会 神戸教区 宣教推進講演会「これからの教会に必要な宣教の在り方を提言」前編
  ht

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講師あいさつに代えての自己紹介

講師あいさつに代えての自己紹介

 厳格で敬虔なクリスチャンの両親のもとで育ち、「ドリフ」も「ひょうきん族」も見せてもらえず、ファミコンも買ってもらえなかった不遇な幼少期。その反動もあって、「ジャンプ」漫画をはじめとする空想の世界に魅せられ、中二病をこじらせたオタク街道まっしぐら。鳥山明に憧れ、高校卒業まで本気で漫画家を目指すも挫折。からくも脱・東北の夢だけは叶えることができ埼玉大学で学んだ後、制作会社に入社。テレビ朝日の報道編集

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「キリ新」電子版 2024年7月11日付(メルマガ 第216号)

「キリ新」電子版 2024年7月11日付(メルマガ 第216号)

 安倍晋三元首相の銃撃事件から2年を迎え、宗教界を取り巻く変化などについて聞く朝日新聞の「耕論」欄にインタビューが掲載されました。事件以来、耳目を集めた「2世問題」を含むさまざまな社会課題について、未だ他人事のように捉える宗教者の姿勢について問題提起しました。今回も最後までお付き合いください。

 銃撃2年、寝た子を起こしたくない宗教界 キリスト新聞編集長の懸念
 https://digital.

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「キリ新」電子版 2024年7月1日付(メルマガ 第215号)

「キリ新」電子版 2024年7月1日付(メルマガ 第215号)

 欝々とした天候が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。今号で2017年に紙面を全面リニューアルしてから丸7年となりました。横組みの紙面にはだいぶ慣れてきた読者も多いかと思いますが、変らず紙媒体は苦境を強いられ続けています。今回も最後までお付き合いください。

*電子版の紙面PDFは本記事のご購入者のみ本文末からダウンロードできます。
*noteから「キリスト新聞」電子版を1部ずつ購入できるように

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「キリ新」電子版 2024年6月21日付(メルマガ 第214号)

「キリ新」電子版 2024年6月21日付(メルマガ 第214号)

 都知事選の告知と同時に目を覆うばかりの掲示板"占拠"運動が展開されています。SNSでのバイトテロ、迷惑系YouTuberによる炎上ねらいの手法、「つばさの党」による選挙妨害などとも同一線上にある暴挙。「表現の自由」を盾にした露悪的な扇動を繰り広げる候補者たちの悪ふざけは目に余ります。「泡沫候補」が出馬する余地はあって然るべきと思いますが、個人の良識だけに依存したシステムは限界が来ているのかもしれ

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いい加減、自己満と内輪受けを打破しませんか?~改めて言っておきたい五つのこと

いい加減、自己満と内輪受けを打破しませんか?~改めて言っておきたい五つのこと

何度も何度も繰り返し見てきた光景が、また眼前で繰り返されようとしている。もううんざりである。

これがかれこれ7年前。キリスト教ギョーカイの内向きっぷりには慣れきっているので、もはや何も驚かない。齢50に近づき、巷ではすでに「ソフト老害」の域に片足突っ込んでいるとの自覚はありつつ、いまだ「若手」と言われてしまう界隈の超高齢化を嘆く一方、後進のためにどうしても言わなければならないことがある。これまで

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公立小学校の「トンデモ」見聞録(番外編)

公立小学校の「トンデモ」見聞録(番外編)

(2012年5月25日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲)

最後の「番外編」は、公立小学校に限らずより普遍的な問題について。

年度はじめの全校保護者会で、校長から「学校経営書」なるものが配られた。何のことはない、今年度の教育方針について書かれた資料である。公的機関も企業並みのアカウンタビリティが求められる時代とはいえ、学校も大変だ。

ありがちな文言ではあるが、やはり前半の2つは引っかかる。具体

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公立小学校の「トンデモ」見聞録(5)

公立小学校の「トンデモ」見聞録(5)

(2012年5月24日「松ちゃんの教室」ブログ記事再掲)

前回記した通り、長男クラス(1年)の担任の先生は、「ここは保育園とは違う」という趣旨の発言を事あるごとにする。

確かに、保育園でのびのびと育った子どもたちが、チャイムで区切られた時間割にしたがい、分刻みで行動するのは難しいだろう。

しかし、子どもたちにとっては唯一無二の「ぼくたちの保育園」であることに変わりはない。大切な思い出の残る場

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