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「母さんの匂いはどんなふう」詩


母さんの手は いつも かさかさ

米ぬかを すりこんでは
これで 治るわ!というのが
口癖だった

母さんの 膝は
痩せて ゴツゴツ
いつも その膝に
乗せてもらい
何度も 本を読んでくれた

「えー-っ また同じ本読むの・・」と
母さんの あきれた声を 聞くのが 楽しかった 

母さんは あつあつ ご飯の匂い
母さんは サイダーの泡がはじける 香り
母さんは 春の野の クローバーの香り
母さんは 朝の里山の靄(もや)の 匂い
母さんは 冬の ヌクヌク布団の 匂い

今も 母さんの匂いが
あちこちに 漂ってる

だから ボクは 母さんを
ずっと 呼び 続けてる

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