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雑記

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記事一覧

雑記#19『正しくは〇〇です。』

 ネットニュースなどで苗字に「﨑」が含まれている人を紹介する時、次のような一文が付け足される。

 (※崎は正しくは「たつさき」です。)
 (※崎=たつさき)

 メディアによって多少の違いはあれど、おおよそこのような補足である。
 いやぁ、格好良い。何だろう、ちょっと説明が面倒臭い字というのが良い。
 私の名前は物凄く説明がしやすく、また旧字体や異体字も全く含まれていない。見た目のインパクトで言

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雑記#18『倫理、政経』

 高校の公民科の授業に「倫政」というのがある。
 これは「倫理」と「政経」という2つの科目名をまとめたものの略で、どうやら「現代社会*」の上位互換的な存在らしい。どうやら、と言うのも理系のクラスに在籍していた私は、「地理A」以外の地歴・公民科の授業を選択することができなかったのだ。

 「倫政」は「倫理、政経」の略である。
 「政経」は「政治・経済」の略である。
 そのため「倫政」という授業の正式

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雑記#17『洗脳』

 ゲーム『イナズマイレブン』シリーズに、御影専農という学校が登場する。この学校の選手達は皆、コードのようなものを頭に繫がれており、名前の通り洗脳を受けているという設定だ。確か洗脳されているうちは、体力がすぐに回復するという設定だったはずだ。
 ふとこの学校のことを思い出し、試しに検索してみると、いかなるウェブサイトにも、正式名称は「御影専修農業高校附属中学校」であると記されている。これは本当だろう

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雑記#16『例外』

 ショッピングセンターで、次のような放送をよく耳にする。

 盲導犬・聴導犬・介助犬以外のペットの持ち込みは、堅くお断り申し上げます。

 こういうことを聞くと「例外」を探したくなる。
 例えば、ハエをペットとして飼っている人が、それらを集らせながらやってきた場合はどうなのか。お祭りの日に金魚すくいをして、そのまま入店した場合はどうなのか。『ど根性ガエル』のピョン吉は、『寄生獣』のミギーは、メデュ

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雑記#15『関西私鉄の陰謀』

雑記#15『関西私鉄の陰謀』

 大学で関西出身と思われる下級生の会話を盗み聞きしていた。
 「駅着いたら東急電車が遅れとって〜」
 何だか独特な言い方だなぁ、と思ったがよくよく考えてみると、関西圏ではこの「〇〇電車」という言い回しが一般的なのではないだろうか。例えば、有川ひろの作品に『阪急電車』という小説があるし、中川家の漫才で「京阪電車」とか「南海電車」という言葉を聞いたことがある。さらに森見登美彦作品には、よく「叡山電車」

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雑記#14『背黄青鸚哥』

「背黄青鸚哥」 これで「セキセイインコ」と読むらしい。気になるのは「黄」と「青」の読み方だ。「黄」の読みが「き」で訓読みなのに対し、「青」は「せい」と音読みだ。これが物凄く身持ち悪い。
 同じインコでも、アオキコンゴウインコを漢字で書くと「青黄金剛鸚哥」となり、青も黄もともに訓読みである。実に気持ちが良い。しかし、今度は青と黄に加えて「金」まで入ってきてしまった。色が多すぎる。それによく見ると「黄

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雑記#13『推しが武道館……』

 漫画『推し武道』の正式なタイトルがいつまで経っても覚えられない。推しが武道館、までは絶対に合っているのだが、それ以降が難しい。
 最初の関門は助詞の有無だ。もし助詞が必要な場合、「武道館に」なのか「武道館へ」なのか、ここもポイントになってくる。次に「行く」なのか「いく」なのか。そして「〜たら」なのか「〜てくれたら」なのか。さらに「死ぬ」なのか「死んでもいい」なのか。それに加えて、末尾に句点は必要

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雑記#12『観ていない映画』

 自分の好みに関係なく、教養として観ておきたい映画がある。同世代の間で流行った映画や全国的な社会現象にまでなった映画など、こういったものを知っておかないと「その映画を知らない私」が会話の主題になってしまい、何だか知人達に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。 

『君の名は。』
『天気の子』
『アナと雪の女王』
『ハリーポッター』
『もののけ姫』
『ターミネーター』
『マトリックス』
『パイレーツ・オ

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雑記#11『ラジオ体操』

 怪しい集団に包囲されたことはあるだろうか。私はない。恐らく、多くの人はそのような経験をしたことがないだろう。
 しかし興味はある。誰かに洗脳された人たちに囲まれて、自分まで洗脳されてしまうかのような雰囲気を味わってみたい。そんな時におすすめなのが、ラジオ体操だ。小学生の夏休みや高校の体育祭なんかでやる、あの体操だ。工場や倉庫に勤務している人は、大人になってからもやったことがあるだろう。
 やり方

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雑記#10『苗字』

雑記#10『苗字』

 苗字の最後が「し」や「け」で終わる人は「氏」や「家」を後ろにつけられたことがあるのだろうか。
 例えば、高橋氏とか小池家みたいに。同じ仮名が連続して登場するため少々言いづらくなってしまう。

 同様に「く」や「さ」で終わると、「くん」とか「さん」をつけた時に言いづらくなる。賀来くん、高久くん、湯浅さん、小笹さん……。筆者はここで自身のペンネームを思い出した。

 そう考えると、「ヨドバ氏」という

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雑記#9『アリバイ』

 少し前に、栃木県の小山市に足を運んできた。
 観光地なり展覧会なりに1人で行くことが度々あるが、私は自撮りをしない性分であるため、自分が写っている旅先での写真を理論上残せない。だから、撮った写真は全てインターネットから拾ってきた画像のようになってしまう。

 「ここ行ったんだよね〜。」ができない。
 そして今後、殺人事件の容疑者としてリストアップされても、ネットで拾えるような写真しかないから、ア

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雑記#8『近似』

 最近、視野狭窄という単語を目にした。何気なく読んでいたが、ふと声に出して読んでみるとあることに気が付いた。島耕作に似ているのだ。

 しやきょうさく Shiyakyousaku
 しま こ うさく Shimakousaku

 誰か他にこの衝撃の事実に気付いた人はいないかと、ネットで検索してみたところ、結構な数がヒットする。みんな、考えることは同じようだ。

 学生 視野狭窄
 ヤング視野狭

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雑記#7『じゃんけん必勝法』

 とんでもない大発見をしてしまった。今まで運と心の読み合いだけのゲームだと思われてきたじゃんけんに、攻略法を見出すことに成功したのだ。
 先に述べておくと、この攻略法を用いてもじゃんけんに勝利することはできない。しかし、ほぼ確実に敗退の道を選べるのだ。これさえマスターすれば、勝った方が逆に損をする可能性が高い、所謂「男気じゃんけん」なんかでは無敵である。

 しかしながら、その方法自体は既に広く知

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雑記#6『恐怖心』

 恐怖を構成する要素のうち、半分以上は「雰囲気」が占めているのではないかと考えている。
 例えば、人里離れた山小屋に住む老婆が夜中に包丁を研いでいる様子は、誰が見ても怖いと感じるだろう。しかしそれが電動の砥石で研いでいたとなれば、本来の怖さは発揮されるのだろうか。
 「シュコ.........シュコ.........シュコ……。」という音には、これから起こるであろう最悪の事態を想像させる効果がある

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