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副腎疲労症候群って

 こんにちは、とまよこ りゃんシーです。
「副腎疲労症候群」という病気について、検索すれば割と出てくるんですが、僕も僕なりにまとめてみたいと思います。せっかくなので医学的根拠がなく、自分が経験から考えた予測も織り混ぜて発表したいと思います。ちゃんと知りたい方は普通にググってください。
 まず、発達障害の話から始めます。
 色々と調べたのですが、この「副腎疲労症候群」という病気は発達障害と関係があるようなんですよ。
 と言うか、「IBS」と関係があります。
「IBS」は、「過敏性腸症候群」と言えば馴染み深いと思います。これはかなり有名な病気ですね。便秘をしたり、下痢をしたりするけど、腸の病気ではなく、「自律神経」の病気です。下痢型は、通勤中や会議中にもおならや便意をもよおしてしまい社会生活を送れなくなってしまうというもので、わりと有名なのですが、「便秘型」というものもあります。医療業界では「ウサギのフン」と呼ばれているんですが、ウサギのフンって見たことあります?小さくてコロコロしてるんですけど。そういう便しか出なくて、いつもお腹が張ってるという病気です。これが発達障害に多いということなんです。発達障害は自律神経の調節機能が弱く、特に「セロトニン」の分泌に問題があると分かってきています。脳のセロトニンも少ないし、腸のセロトニンも少ないのです。セロトニンは、腸の蠕動を行う自律神経の神経伝達物質ですから、セロトニンが足りないと便秘になるんですね。だから、発達障害は便秘をしやすいのです。もちろん足りてないのはセロトニンだけじゃないんですけどね。
 ここまでが「便秘型過敏性腸症候群(IBS)」の説明になります。人間は便秘をすると、毒素が排出されず体を回ります。お母さんから言われたりしませんでしたか? うんちをガマンすると体に毒が回るとか。ここまではどんな人も想像できると思います。便秘をすると、腸内環境が悪化します。うんちをエサに悪玉菌が増えると、日和見菌のひとつである「酵母菌(カンジダ菌)」が腸を破壊していくんです。
 酵母菌は、味噌やパンなどに存在している常在菌で、だれのお腹のなかにもいます。熱を加えると膨らむので有名ですよね。これが、アルカリ性に傾く(悪玉菌が増える)と、「カビ型」になるんです。木の根のように、腸壁に菌糸を伸ばして腸にべったり張り付いてしまうんですね。これを「SIFO(腸内真菌異常増殖症)」といいます。
 腸のなかはカビ化した酵母菌だらけになり、白い苔のようなものが腸壁に付着しています。これがマイコトキシンというガスを放出し、それが血液をめぐり細胞が取り込み、細胞分裂を遅らせることで老化や新陳代謝不全を起こします。まずこれだけでも体調が悪い、だるい、疲れが取れないといった症状が起こりますが、怖いのは「アレルギー」です。腸壁をカビが覆うことで消化酵素が分泌されなくなり、また菌糸が食い込んで開いた腸壁の「すき間」から、アレルギー物質や有害物質、添加物などの、本来であれば無毒化されたり人体に吸収されずに排出されるものが無毒化(分解)されないまま血液に吸収されます。毒物ですから、もちろんそれだけでも細胞や神経などに炎症が出ます。体中が痒くなったり眠れなくなったり、自己免疫疾患を引き起こしたりするのです。「体の内部が花粉症になった」という感じです。このときの神経の炎症が発達障害なのではないか?という説もあるとのこと。
 実はこの炎症は、「SIFO」になったら急に起きるわけではありません。人体にはこの炎症を防ぐ仕組みが備わっているのです。それが、「副腎」という臓器から分泌される「コルチゾール」。コルチゾールとはアドレナリンのようなもので、痛み止めとか麻薬のような働きもあります。SIFOによるアレルギーが起きると、これが大量に分泌されるようになります。この時期は「ランナーズハイ」のように、調子がめちゃくちゃ良くなったりします。アレルギーを抑えるためにコルチゾールが分泌されまくっており、それに相乗するようにほかのホルモンの分泌も増えます。若ければ2年くらいは維持できます。その後、分泌量がガクッと下がり、体が動かなくなるのです。コルチゾールを分泌する器官である副腎が疲労してしまい、日中にコルチゾールがじゅうぶんに分泌できなくなります。これが「副腎疲労症候群」です。こうなると体の炎症がいよいよ広がり、潰瘍性大腸炎やバセドウ病といった自己免疫疾患が引き起こされるなど、深刻になっていきます。そして、日中にコルチゾールが充分に製造されないため、夜間にも慢性的に供給されるようになり、夜間のコルチゾールやヒスタミンの覚醒作用のため、まったく眠れなくなります。
 コルチゾールはほかにも血圧や血糖の管理など、生理作用を司る大切な物質であるため、枯渇すると体が重くなり、頭痛や倦怠、めまいなどが起こります。これが「寝たきり」になってしまう原因です。と言っても僕の場合、慢性疲労症候群のように、体がまったく動かなくなったわけではありません。疲れやすい、急に年をとったような感覚と言ったらいいんでしょうか。ちょっと動くだけで体が持ち上がらなくなるとか、だるくて動けないとか、そういう
感じです。どちらかと言うと、この病気のほうが「慢性疲労症候群」という名前にふさわしい気がする・・・。コルチゾールが完全に欠乏すると命にかかわるそうです。それをアジソン病と呼びますが、「副腎疲労」の場合は副腎自体の病気ではないので完全に機能が停止することはありません。
 さて、これだけでも充分しんどいのですが、SIFOによる症状はほかにもあります。それが「低血糖」です。酵母菌は糖をエサに増えるので、体に糖がじゅうぶんに行き届かないことがあります。また、消化酵素が分泌されないことで糖の吸収が遅れ、それも低血糖の原因になります。本来、人体にはこの「低血糖」を肝臓に貯蓄されたグリコーゲンを血液中に放出することで回復させる機能があります。しかし、それを行うのがコルチゾールなのです。だから、コルチゾールが分泌されないと肝臓のグリコーゲンを放出できない。でも脳は懸命にグリコーゲン放出の指令を出すため、自律神経症状が起きるのです。エストロゲンを分泌させるために脳が興奮しすぎてしまうという、「更年期障害」と原理は同じです。寒気やふるえ、汗、不安感、パニックなどの自律神経症状が起きてくるのです。「自律神経」で、なぜ「不安感」が表れるのか疑問のかたもいるかもしれません。自律神経を司る「視床下部」と、感情を司る「大脳辺縁系」は脳のなかで連続しており、どちらかが興奮すると連動して働くようになっているのです。 
 このような自律神経症状を「パニック発作」と呼びます。「パニック障害」は、脳の自律神経のスイッチに異常がある脳の病気で、電車のなかや町のなかなど、不安をきっかけにパニック発作を起こすのが特徴ですが、低血糖からくるパニック発作は、食事の間隔が4時間以上空いたときに起きます。とくに深夜に起こります。甘いもの(単糖類)など、血糖値がすぐに上がりやすいものを食べると特に起きます。低血糖になると、甘いものが食べたくなる。甘いものを食べると低血糖になるという負のループになります。
 ただでさえ身体中に毒素が回ってくらくらしているところに、コルチゾール不足による体の重さが加わり、睡眠不足で思考がまとまらないなか、深夜に襲い来るパニック発作。目はチカチカして、息もうまくできず、真夏でもふるえ、ペンすら持てない。「もう、今度こそ死ぬ」と何度も思いました。何度も救急病院に行きました。それで検査しても心臓や脳には異常がない。病院の人にはうんざりされて、精神的ストレスがさらにかかる。僕の場合はそこに一人暮らしの食料不足や発達障害からくるいじめ、差別のストレス、発達障害と診断された悲しみやショックなどが重なって、心身ともに限界の状態でした。まあこのへんはほかの記事に書いたので割愛しますが、最大の難点は「いつ死ぬか分からないので建設的な目標が立てにくい」ことかなと思います。いつ死んでも良いようにと、毎日遺書を書いたりしてました。どんなことも性急にやってしまって形になりにくいから仕事にならないんですよね。
 当時は誰も「副腎疲労症候群」だと診断してくれなかったし、僕もまさか便秘のせいだとはまったく思っていなかったので、五里霧中のなかを苦痛やストレスや発達障害とともに10年間過ごしました。しかし、さきほど発達障害と副腎疲労症候群は関係があると書きましたが、発達障害だからって必ず副腎疲労症候群になるわけでは当然ありません。ただ便秘症なだけです。副腎疲労症候群の原因は、もちろん酵母菌を多く食べるとか、酵母菌のエサになる単糖を摂ってるとか色々ありますが、いちばんの原因はやっぱり「便秘」だと思います。その原因はストレス。発達障害の二次障害には色々あります。うつ病とか、パーソナリティー障害とか、解離性同一性障害とか。僕はそのうちの、「過敏性腸症候群」だった、そして、それが悪化して副腎疲労症候群になったということだと思います。逆に言うと、副腎疲労症候群は発達障害でなくても便秘などで腸内環境が悪化すれば誰にでも起こります。と言っても、少年漫画家を目指して毎日徹夜とか、そういう妙なストレスをかけなければ僕ほど悪化することはないかとは思いますが、ここで腸内にどれだけ「酵母菌」がいるかをセルフチェックしてみましょう。

「酵母菌」は、当然腸内にもいますが、増えてくると口腔内にも繁殖します。酵母菌を多く含む食事をしているかとか、消化器の酸度なんかを測るのに手っ取り早く口のなかを見てしまえばいいんです。酵母菌は白い色をしているので、舌が白く苔むしている場合、腸内に酵母菌が多く存在している可能性があります。

あなたの舌は何色?

 また、キノコを食べると調子が悪くなる人も注意です。キノコの成分はカビに
 では、増えた酵母菌はどのように減らせば良いのでしょうか?
 もちろん抗生剤やニンニク、オリーブ茶など、元々殺菌作用のあるものを摂るのも効果的ですが、善玉菌まで殺菌してしまう恐れがあります。「ナイスタチン」と言う真菌専用の抗生剤もありますが、とても副作用が強いそうで、ただでさえ腸が毒物を吸収しやすい状態になっているときに強い薬物を摂取するのは避けたいものです。
 ですので、大切なのは「乳酸菌」を摂ることです。乳酸菌は腸内を酸性にします。すると酵母菌は菌糸を伸ばすのをやめ、活動を停止します。それから食事から摂る単糖を減らし、酵母菌のエサになるようなものを減らして徐々に殺していくのが妥当な治療法です。いきなり滅菌してしまうと、エンドトキシンという毒素が大量に放出され、中毒症状を起こすこともあるようなのでお気をつけください。
 また、「胃酸」を増やすのも効果的です。これも小腸を酸性にするのに役立ちます。飲む水の量をすこしだけ減らして胃酸を濃くしたり、「胃経」といわれる経絡を刺激してもいいですね。
 SIFO自体は、予備軍であればかなり多くの人が抱える病気だと思っています。便秘がちで、なんとなく体が重いなとか、アトピーがつらいとか、生理痛がつらい、片頭痛がきついなという人は、甘いものを控えたり、乳酸菌を摂ってみたりすると良いかもしれませんね。ちなみに僕は、漫画家の高津カリノ先生がこの病気ではないかと勝手に考えています。彼女も発達障害を公表されています。

 さて、この「副腎疲労症候群」という病気は障害年金の給付対象になり得るのかと疑問の方もいるでしょう。と言うのも、実は「障害年金」がおりない病気があり、ひとつはパーソナリティ障害や軽度発達障害などの「『環境の変化』で適応できる『個性』」で、もうひとつが「一過性の病気」です。副腎疲労症候群は腸内環境の悪化が原因の病気です。じゃあ、腸活すればすぐ治るのかというと、そうでもありません。疲労した副腎はなかなか回復しないし、菌糸が食い込んでガタガタになった腸壁の修復にも当然時間がかかります。酵母菌には「バイオフィルム」という膜がかかっており、薬剤も効きにくく、一度根を張った真菌を取り除くのは容易ではありません。小腸を取り出して洗剤で丸洗いするわけにもいきませんからね。しかし、「副腎疲労症候群」で障害年金が申請できた例はないようです。なぜならこれらの症状は、医学的にはすべて「過敏性腸症候群」に含むという考え方になっているようだからです。ですので障害年金を申請する際は「副腎疲労症候群」でも「SIFO」でもなく、「過敏性腸症候群(IBS)」で申請するのがよいでしょう。過敏性腸症候群に詳しい医師を見つけることが大切です。そもそも、「腸内環境の悪化」を病気と捉えるのか、まだまだ議論の余地があります。

 いかがでしたでしょうか。「石の上にも三年」と言いますが、僕の限界は2年でした。まぁ結局同一性保持で5年やりましたが・・・。皆さんも、無茶だと思ったら3年も待たずにすぐにやめてくださいね。僕はこの病気について、知り合いに話したことはありません。知名度が低く、信じてもらえないと余計つらいからです。これは、発達障害とまったく同じだなと思いました。理解してもらえないから隠す。そして他人が余計怖くなる。世の中には、もっとたくさんの知名度の低い病気があり、差別に苦しんでいる人がたくさん居るのだろうなと思いました。

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参考サイト

https://www.shinyuri-hospital.com/column/column_202104.html
https://www.natural-c.com/blog/2020/01/post-214-714903.html
https://www.lukesashiya.com/blog/2020/03/sibosifo.html
https://ameblo.jp/supersybroly/
https://ameblo.jp/ayuco1073/

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