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父親の思い出 その7 公園の池に石を投げて水切りをした~当たり前過ぎて意識しなくなっている

 父か他界して約30年、と言っても父の遺伝子は私の身体の中で生きているので、理系頭の私としては全く悲しく無いのですが。

 以下もご参考までに。

 父は怒るということが無く、何時も教育的指導の域を踏み出すことは有りませんでした。その教育的指導も皆無(私が正しい行動を何時もしていたから?)でした。

 人生に一度だけ感情的に怒られたと感じたことがありましたが。

 今回も父から教育的指導を受けて、強烈に印象に残っていることです。

 徒歩圏内と言っても20分程度掛かるのですが、近くに大きな公園が有りました。もともとはお城が有りましたが、近隣の城主との戦いに敗れ滅ぼされてしまいました。今は土塁等だけが残っています。
 そこには池が有り、今でも水が湧き出ています。その池から水を引いたプールが昔は有ったそうです。ですが今はボート遊びができる広大な池になっています。

 その池に家族で散歩に行きました。直前に遠足で川遊びをして水切りを覚えました。

川で練習したのですがあまり上手でなく、池で一寸練習したくなってしまいました。薄くて平らな路傍の石を選んで拾い池に向かって投げました。

流石平水域。

川と違って波が無いので綺麗に水切りができました。数回は跳ねたと思います。するとすかさず父か、

「皆が石を投げたら池が埋まってしまうよ」

と、教育的指導。

御意。

極めて高い倫理感を披露されて何も言えませんでした。

父を尊敬した瞬間でした。

蛇足
 記憶が曖昧なのですが、確か母は
「それぐらい大丈夫よ」
と言ったかと。(笑)

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