騒音対策 古いエアコンの定期メンテナンスで送風羽を多数破損 その1 制振 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
送風フアンのバランスが崩れて振動するエアコンを例に騒音対策(振動対策)の事例紹介
引き続き丁寧に生きるというスタンスで…
今年は20年以上使った家電製品に色々なことが重なって起こって居ます…
洗濯乾燥機
そして今回はエアコン(笑)
義父母が買った半島にあるマンション。その最上階東南角部屋の真下の昭和の一軒家、鉄骨住宅。そこに何れ住もうと改装した時(2005年頃)のエアコンが今の別荘のこれ。
なので大切に使っていました。外装メンテナンスは何とでもなります。上の写真もプラスティックの劣化による変色はありますが、概ね外見は綺麗なもんです。しかし内部のプラスティックの劣化が激しく、送風用の円筒形のファンのブレードが少しずつ破損して落下してくる様になりました。加えてエアコン用のクリーナーで掃除するのですが、そろそろプロの方に清掃をお願いするタイミングでもあります。
破損したブレードには長年の付着物が堆積して居て、正にプロの清掃必須の状況。
至近のブレード破損で送風ブレードモジュールのバランスが崩れて振動するようになりました。まぁ、昔の自動車のアルミホイールの様にプロ用の耐候性両面テープを
バランサー代わりの制振テープとしてブレードに着けてバランスを改善しています。それもそろそろ限界に近づいている感じ。
原因は、これ以上対策できないので対処療法も併用。
振動源からの振動の共振を抑える
と言うことで
①制振
②共振周波数の管理
の2つの手法で対策しています。
①制振
こちらはダンパーとして工業用の耐熱スポンジを利用しています。エアコンの上部から撮った写真が以下。写真の下側がフロントカバーで上側が熱交換器。動作時には熱交換器に効率的に室内の空気を取り込む目的で全面パネルが開きます。
この全面パネルの共振周波数が、破損した送風ブレードのモジュールの共振周波数と一致するとビリつきます。ですから写真中央に写っている黒い工業用の耐熱スポンジで強制的に制振しています。
また、エアコン全体、そこから建物への振動伝搬もあります。エアコンと対面する壁面に有る廊下に繋がる硝子の扉
が送風の特定の風量で共振します。
そこで建物への伝搬を制振する目的で耐震粘着ジェルを利用します。
具体的にはエアコン室内機と壁面の間に耐震粘着ジェルを噛ませる感じです。
側面からの写真。上、中央、下にそれぞれ制振目的で耐震粘着ジェルを噛ませてあります。
以上の制振対策で振動源たる送風ブレードモジュールからの振動伝搬を抑え込んでいます。
つづく