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zephyrの詩

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#自由詩

美の象徴を見てしまったの
何ものにも代え難い
星々とラピスラズリの夜
且つそれは一筋の天使の光であり
おとぎ話のヴィーナスであり
ロマンチスムに溺れるポエムの様
終わりの果てには背を向けて
私は神秘に誘われたまま
消える月を惜しむように
それを見つめた
#私の作品紹介

レモンイエローに染まればいい
指をパチンと鳴らせば
取り囲む私の世界すべてが
レモンイエローに変わればいい
懐かしく香る彼等は
軽快で柔和で
爽やかな風と共に存在を知らせる
あのいろ一色に 浸っていたい
#詩のようなもの #詩 #私の作品紹介 #スキしてみて #自由詩

ねぇ完成してないね

ねぇ完成してないね

ねえ完成してないね

でもその未熟さが好きみたい



ふわりと私の瞼を染めたの



純真な天使をみせてよ

ぜんぶ見透かされてるのなんて

ほんとは気づいてたよ

とっくにね

不完全なものって

どうして愛おしいの

なんて

どうかしてる

ほんとは気づいてるの

私の生きる歓び

この

この尽きる事のない

幸せと悲しみは

相反する

このゆれる天秤は

私であり自然である

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moon maiden

moon maiden

今日は月のことを想う

隠された乙女の秘密はそこにある

彼女の鈴の音には

ずっと耳を傾けていたいと願った様に

いつの日か

月を見て涙を流した貴方の頬は

月光に照らされて

透き通る青白い肌はまるでドールだった

さみしげに照らされ映された輪郭の

その完成しすぎた曲線を

また眺めてしまうのは私

水鏡さえも虜にした

幻想の乙女ほど

記憶の栞にしたいと願ってしまう

水の泡のごとく消

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romanticist

romanticist

僕はロマンチストだ

大分前からそれを自覚しているし

だからどうということも無い

むしろ道行く人達に

僕はロマンチスト!と耳元に囁きたいくらいなんだ

街灯に照らされた恋人達は

きっと愛の告白をしているし

なんて事ない顔をして黙々と仕事をするあの人は

ウエイトレスを横目に

恋心をときめかせているに違いない

湖の畔では年老いた老夫婦が

仲良さげに手を組んで

今日だけの景色を眺めて

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窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁 滲んだ水彩画

窓の額縁
水彩画の滲んだ夕焼けの先は

無垢な少女の
亜麻色の眼 紅く染まった頬

とても美しかった

色はあらゆるものを彷彿とさせる

そんな奥行きのあるものだと思う

どうしようもない空白を感じたら

想像をはたらかせ色を操る

私はそういう感覚で繋いできた

夏は終わった

秋の訪れを囁いた風が
色づいた木の枝の上で踊っていたあの日

あの日の夕暮れは涙がでるほどに美しかった

無垢な少

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tada yo i shira se te

tada yo i shira se te

心からの救いを、願いを、

許しを乞うことができる私は

恵まれている

どこを探しても

見つけることはできないだろう

私のオアシス

近い存在は

つまり最も遠い存在であって

すべてのはじまりとおわりを

漂わせる

どこまでも 澄んだ空は

静そのもの

貴方は私のオアシス

花言葉:謙虚

花言葉:謙虚

金木犀 花言葉:謙虚

秋のはじまりは

夜風に紛れる鈴虫の音

肌に触れる長袖の心地

夕暮れ光の下で微睡む猫

凛とした貴方は

私を甘美なる橙へいざなう

それは金木犀

謙虚という花言葉をもつ金木犀

ちいさな花弁から

放たれる風流な香りは

奥ゆかしくも短い命を漂わせる

秋の調べを謳う風と共に

記憶

記憶

石は 記憶 

地球の 記憶

どんな光に 溶けて

どんな風に 吹かれて

どんな空を 見守ってきたの

ながい ながい 年月

誰にも 何にも 知られず

貴方の物語を 生きてきたのでしょう

在るがままの 自然に

変わらず在る 地球の姿に

流れるように

けれども 呼応 するように

ただ そこに 居続けた

私はそれを とても 愛おしい と感じます

石は 記憶

地球の 記憶

私は

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shirabe

shirabe

眼に映る視界は 朝露

空の底は 菫色

薔薇は 貴方の愛しい頬

流れる曲線を描けば 風

小鳥の囀りは 朝の調べ

木々のざわめきは 貴方を呼ぶ 声

夢想の船出

夢想の船出

瑞々しい

初夏の風の香りがしました

春の暮れを

惜しんでいる間に

その切ない気持ちを

消し去るようにして

新しい季節を

知らせてくれたのでしょうか

青々とした植物達が

うれしそうに

枝を広げた あの時から

夏ははじまっていたのでしょうか

あの日も同じ様

私に触れるものは

すべて初夏のものでした

足元には

乙女の頬のように真っ赤な

バレエシューズ

曇りのない 透き

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harunomegami

harunomegami

春風をまえに少しの秘密

虜 それはとけるような髪

瞳 それは檸檬の光の粒

それから

それからね

曖昧な淡紅色 それは私と貴方

瞼にのせた花弁 それは空想の窓

春風には少しの秘密を

仄かに香る魅惑には心からの愛を

これは私だけの秘密

私の想いをのせて運ぶ 

それは 曖昧な春風

それは 微笑む春の女神