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【古典】

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万葉集や古事記、好きな和歌などを語った記事をまとめました。
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徒然草より 〜旅はこころのシャワー〜

徒然草より 〜旅はこころのシャワー〜

こんにちは、まりもです🚌

明日から一週間ほど、熊本と福岡にお出かけして来ます。

どちらもお隣さんなんですが、
今までゆっくり見ることが無かったし、
2年9ヶ月ぶりの県外なので本当楽しみです✨
(ただコロナが増えてるので、
感染対策もしっかりしていかないとですね🚰)

昨日、トラベルバッグにあれこれ旅行グッズを詰めていたら
ある文章が思い出されました。

今日のテーマ、
吉田兼好さんの「徒然

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私の好きな歌 〜貧窮問答歌〜 その②

私の好きな歌 〜貧窮問答歌〜 その②

こんにちは、まりもです。

今日は昨日に引き続き、

山上憶良さんの「貧窮問答歌」

についてのお話です。

貧窮問答歌は「問い」と「答え」に分かれた形式となっています。

↓昨日は問いについて。

今日は答えです。

現代語訳:
天地は広いと言っても、自分のためには狭くなったのか。お天道さまやお月様は明るいというが、自分のためには照って下さらぬのか。誰でも皆こうなのか、自分だけがこうなのか。

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私の好きな歌 〜貧窮問答歌〜 その①

私の好きな歌 〜貧窮問答歌〜 その①

こんにちは、まりもです。

皆さんは

山上憶良(やまのうえのおくら)

という万葉歌人をご存知でしょうか?

おそらく、学生時代に
その名前を聞いた方は多いのではないでしょうか。
私も小学校の社会と国語の授業で習った憶えがあります。

子どもの頃は

「え?!オクラって!!笑」

ってめっちゃウケてたんですが、
(こういう方、多いのではないかと思います🤣)

社会の授業で出てきた彼の名歌、

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わたしの好きな和歌 〜百人一首より〜

わたしの好きな和歌 〜百人一首より〜

こんにちは、まりもです🌿

突然ですが、
皆さんは子どもの頃、百人一首は得意でしたか?

小学校中学校では
必ずと言っていいほど大会がありますよね。

わたしは上の句と下の句が頭の中で繋がらなくて
大会でも固まってて、
ほとんど札を取れませんでした。笑

そのためか、子どもの頃はほとんど百人一首に興味はなく……

けれど、大人になって改めて読むと
「なんて綺麗な歌ばかりなんだ!」と
その魅力に気

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「言の葉を大切に」

「言の葉を大切に」

 こんにちは、まりもです。

 今回のタイトル、小学校の廊下に貼られてる標語みたいになってしまいました。
蛇口の前に貼ってある「水を大切に!🚰」みたいな。

 それはどうでもよいのですが、
この間読んだ本に、とても興味をそそられることが書いてありました。

 板野博行さん著「眠れないほどおもしろい 万葉集」という本です。

 わたしが面白い!と思った部分を要約しますと、
万葉の時代、「言葉は神」

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わたしの好きな和歌 〜天の海と月の舟〜

わたしの好きな和歌 〜天の海と月の舟〜

こんにちは、まりもです。

前々回、万葉集と再会した話を書きました。↓↓↓

その万葉集の中でも特に好きな和歌があるので、
ご紹介したいと思います。

※読みと現代語訳、解説・歌人の情報は角川書店さんの「ビギナーズ・クラシックス日本の古典 万葉集」を引用・参考しています。

わたしが1番心惹かれた和歌がこちら。

天の海に 雲の波立ち月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

(あめのうみに くものなみたち

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万葉集に再会した話

万葉集に再会した話

私が初めて万葉集の歌にふれたのは、小学校の社会の授業だったかと思います。
社会で、奈良時代について習っている時。
防人の歌が教科書に何首か載っていました。

父母が 頭掻き撫で 幸くあれて 言ひし言葉ぜ 忘れかねつる
唐衣 裾に取り付き 泣く子らを 置きてぞ来ぬや 母なしにして

その時私は5年生か6年生くらいだったと思いますが、子ども心にとても胸を打たれたのを覚えています。
東国から北九州の防衛

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