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【日記】熱海、静岡、友の会


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今日の1時に寝て5時に起き、6時に家を出た。お出かけや旅行の前の日にあまり眠れないのは昔からで、その習慣が無くなったとき、わたしのこども時代は完全に死んで、わたしは面白くない人間の仲間入りを果たすのだろう。家を出ると何か忘れた、といつも思うし、実際いつも何かしら忘れている。今日忘れたのはダッカール。明日の朝ヘアアイロンをするときに少し困るかも。どうせ連れは持ってきてないだろうし。
友だちと合流して新幹線に乗って、雪の帽子を斜めにかぶった富士山をみて、新幹線を降りて在来線に乗って、春から友だちが住む家を決めに行った。今回の旅行の付き添い本は平野紗季子さんの『生まれた時からアルデンテ』。書評はまたいつかどこかで...
友だちの家は1時間くらいであっさり決まった。年齢のボリューム層のよく分からない、平日のお昼間なのに歩いているひとが多い住宅街だった。電線の上で、カラスが「おなかがすいた」と鳴いていた。そのあと、寒かったからラーメンを啜って、在来線に揺られて熱海へ。たぶん1時間くらいは乗っていたとおもう。乗った電車は終点が熱海だったから、「友だちと終点まで電車に乗って海のある街まで行く」という定型化されてそうなエモなシチュエーションを達成。熱海駅に着くと、「熱海っぽくない!!」と思ったし、それは声として出力されていたらしい。友だちもそう思うと言っていた。わたしの想像上の熱海は、坂なんかなかったけれど、実際の熱海はすごく坂だった。坂をスタスタ下って海に出て、ゼーゼー言いながら数多の階段を登って戻ってきた。途中で温泉まんじゅうを食べて、「伊豆の踊子」という和菓子を買った。商店街でトイプードルが3匹ならんで写真を撮っていたから、わたしも飼い主さんに混じって写真を撮らせてもらった。いぬの写真なんて、なんぼあってもいいですからね〜。またまた電車で熱海から三島まで。コンビニでハーゲンダッツとお菓子とお酒、ミスドでエンゼルフレンチを買ってホテルで友と夜会。何度も一緒に旅行に行っているわたしたちの、いつものルーティーン。


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いつもわたしに身の危険を感じさせるiPhoneのアラームは6時半に鳴った。昨日の夜会であまったお菓子をあたたかいコーヒーで流し込み、本質的な起床。今日行くところを決めて8時にcheck out. スタバでキャラメルマキアートを買ってレンタカーに飛び乗った。レンタカー屋さんで書類に名前を書いた時に、友だちに字が綺麗だと褒められた。1000年生きている人の字らしい。エルフじゃあるまいし。信号待ちのときに友だちが飲んでいたアメリカーノをひとくちもらうと美味しくて、また今度飲んでみようと思った。だらだらとドライブをして伊豆半島の大室山に行ったのだけれど、強風でリフトが動いていなかった。実は去年の6月に同じ友とここに来て、この時は定期点検でリフト動いていなかった。大室山との相性がとことん悪いわたしたちは、途方に暮れたのでした。とはいえ、だからといって旅行が台無しになるほどのわたしたちではない。近くの陶芸工房にひょっこり行ってみて、電動ろくろでLet's 陶芸💃ちょっぴりミステリアスでアンニュイな雰囲気のお兄さんが丁寧に教えてくれて、どんぶりとお皿の完成。釉薬(塗って焼くと色がでるやつ)を選んで体験は終了。1月半〜2ヶ月ほど後に家に送ってくれるらしい。その後は、再び車を走らせ伊東へ。お目当ては"スイートハウス わかば"さん。ソフトクリームやパンケーキ、プリンを自家製で作っていて、そのどれもが格別においしい。パンケーキは焼き色が均一で、多分バニラビーンズが入っていて甘い。2枚重ねてあって、上からメープルシロップをとろりと垂らす。こっそりソフトクリームをのせて食べてみたら、違法かと思うくらいのおいしさ!!ソフトクリームは牧場で食べたのと同じくらいの、いや、それ以上の牛乳感と甘みがあって、マットな感じ。今まで食べた中で確実にトップ。プリンは固めで卵をしっかり感じる味。いいね👍ひとくち食べるたびに「おいしい」が口から漏れてきて、少しずつスイーツが減っていくのがとてつもなく悲しかった。なぜここに来たのかを白状すると、わたしが敬愛する作家、千早茜さんが訪れていたからです。「千早さんが行っていたなら、行くしかないよね〜」と友も乗り気になり、千早さんが頼んでいたソフトクリームとプリンのセットと、パンケーキを食べたわたしたちでした。

スイートハウスわかばのホットケーキ(左)とソフトプリン(右)


最後に2時間半かけて掛川市にあるわたしの好きなお茶屋さん、"日本茶きみくら"さんへ。わたしは抹茶のガトーショコラとトンネルで熟成された煎茶。人類は皆、"熟成"という言葉に魅了されている。友は抹茶ティラミスとほうじ茶。お互いシェアしてうまい、うまい、と言い合いながらペロリと完食。おみやげに静岡茶のティーバッグを自分用とおみやげ用を買い込んで、沈む西日を背に受けながら三島へ帰る。車窓からみえた、日が暮れて家々が光る沼津の街が綺麗だった。
帰りの新幹線では、友の悩みごとを解決する会が開かれた。内容は書かないけれど、世の中には解決しようのない事柄があって、わたしはただ聞くことしか出来なくて、くやしかった。わたしがもっとなにかできれば、なんとかなるのだろうか。わたしの友を泣かせるやつはわたしが全員ぶっ飛ばしたいけれど、友はそれを望まない。わたしの友がいつも幸せであることを切に願う。

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