悩める現代人へ。 あなたの英語学習を開花させる「努力のトリセツ」
こんにちは、ゆうです。今日は3日坊主で終わってしまう人のための「努力のトリセツ」についてです。
と言っても、ぶらさげられたニンジンのために走る馬さながらの受動的な努力を目指すガイドではありません。誰もが本来持っている心のエンジンに点火し、その稼働を半永久的に保ち続けたくなるような『生き方術』についてです。
ぼんやりとでも良いです。重要だと思っている考えを実行にうつし、忍耐強く頑張れるようになるにはどうするのか?
その行動原理から実践の方法、そして「78:22の法則」というあなたをエンジンフル回転フェチに変えてしまうユダヤの秘密の法則まで網羅いたします。
この記事を読めば、人が変わったように努力できるようになり、結果的に別人になれることでしょう。
さらに英語などの言語学習に応用すれば、「言語は人格に作用する」という法則の通り(私の経験から主張している法則ですが)、中身から別人になれることでしょう。
1.努力はベクトルだ
「ベクトル」は物理学や数学でよく見かける言葉で、多くの人は高校の「数2・B」あたりで初めて耳にすることでしょう。数学が嫌いだった...という方はあまり記憶に残っていないかもしれないので、直感的に理解できるように図にしてみました。
これは努力のしかたにも当てはまり、「毎日50単語ずつ」を「TOEIC600点」に向かって勉強するケースに置き換えるとこう表現できます。
努力は量を重ねることも大切ですが、間違った方角に向かって努力した場合努力損となるばかりでなく、後で収拾がつかなくなる場合すらあります。
それゆえ、「方向性」も「量」のどちらも大切なのですが、まず「努力量」は「正しい方向性」ありきだという認識に立ちましょう。
それゆえ、目標を立てることから始めなければなりません。しかも、妥当で無理のない目標が必要となります。目標の立て方について記事にしましたので、まだ目標が定まらない...という人は是非ご一読してみてください。
折れない目標を立ててみたい!
目標と言うと機械的で嫌だなぁ...と思う方もいるかも知れません。
5年後10年後はどんな自分になっていて、どんな人に囲まれていたいかという「自分の未来予想図」を思い描くことも含まれるのです。
たまたまこの記事の筆者が「英語はツールだけじゃなくて人格でもある」という風に考えているからなのかもしれません。「英語を学ぶことでどんな自己改革をしたいのだろう」という方向にも発想を広げると英語学習に対してよりワクワクできると思います。この部分については下の記事が参考になるかと思いますので時間の許す方はご一読してみてください。
そんなわけで、本記事の残りの部分はすでに明確な目標があるという前提で書き進めていきます。
2.努力の結果は「S字」となって表れる
普遍的な法則として「自然を無視すると崩壊する」というものがあります。例えば、自然の破壊による生態系破壊、人口過多による環境問題、働きすぎによる過労死問題など挙げればキリありません。
この法則は努力にも当てはまりますし、物事の発展は基本的に自然法則に従いますので、自然な努力をすることが無理なく続く秘訣であります。
努力はするが自然な成長をするとはどういうことか?
この答えは自然を観察することによって自ずと得られます。今から書くことは私が大学時代の微生物学の授業で得た気付きが元になっています。
それは「努力の結果はS字」として表れるという点です。
食中毒菌が恐れられているのは単に彼らに毒性があるからではなく、急激に数が増えるからです。牛乳を買って3日目までは大丈夫だったけど、4日目に飲んだらお腹こわした、、、というのは微生物の数が下図のように伸びるからです。
(普段英語の授業で使っているので©が入っていますが...)
この曲線の理論を聞いていて「もしかして英語の学習に応用できるかもしれない」と思ったわけです。
この理論の更に詳しいことは別に記事を立てますが、最も大切なことは「増殖期」を目指して努力する点です。(そして静止期を迎えたら第2の増殖期を狙ってまた勉学に励むことです。)
よく留学に行かれた方の体験談を聞くと、留学3~4ヶ月目で急激に英語が伸びた時期があると言います。最初の1~3ヶ月目は特に伸びを感じなかったが、ある日を境に急に伸びだしたのです。
私自身、英語学習でも中国語学習でも同じことを体験しています。英語は本腰で勉強して4ヶ月目、中国語は3ヶ月目くらいに、「何で自分が外国語を理解できるのかわからないけど、外国語が頭に入ってくる」という時期が来たのです。
よってすぐに効果を感じられなくても、急に上がり始める転換期が来ると信じて継続するというのが、自然法則に即した努力のあり方なのだと思うのです。(自然はS字を好むと言いうと、私たちの背骨もS字カーブですよね?)
逆に、すぐに成果が出ることを期待して「最大瞬間火力」の努力を3日程度続けるのは理にかなっていない努力だと言えるでしょう。
なぜなら、増殖期が来るまで踏ん張って初めて伸びを実感できるのに、そこに到達する前に力尽きてしまったら、来るはずの成長も来ないのですから。
そんなわけで、頭の中に自分の理想像を描きながら英語学習に励み、S字カーブの成長を遂げるまでは最低限続けるようにしましょう。
3.努力する者は幸運をつかみやすくなる
胡散臭いですか?
パット見ではそうかもしれませんが、ちゃんとした根拠があります。
簡単に説明すると、不断の努力によって、小さな偶然をチャンスに変える観察眼と実行力を養えるのです。言い換えると、努力をしていると常にそのことで頭がいっぱいになるから、些細な変化やチャンスを敏感に捉えられるようになれるというわけです。
例えばニュートンは、なぜリンゴが落ちた時に重力を発見できたかと言うと「つねにそれについて考えていた」と述べています。
これは私の旧ブログ「語学の裏設定」でも書きましたように、「赤い車の法則」が作用するからだと説明がつきます。
・赤い車を探せ法
昨日でも一昨日でも、外に出て街を歩いたという人、きっと車という車にすれ違っているはずです。
さて、その日赤い車は何台見ましたか?
と聞かれても「赤い車を見た印象がない」「見たには見たかもしれないけど、何台見たか分からない」と答えることでしょう。
「見ていたかもしれないけど、見えていなかった」
このように、心に意識していた物事は意識のフィルターに引っかかるので敏感に捉えることができるのですが、意識してなかった物事に関しては意識のフィルターをすり抜けて結局その物事は「存在していない」のと同じことになってしまうのです。
この法則を英語学習の実例に当てはめて調べてきましょう。
例えば単語学習に打ち込んでいて「Desperate(必死の)」という単語を繰り返し学習したとしましょう。すると、潜在意識に単語が残るので本のページを開き「Desperate」という単語が目に飛び込んできて「ああこれだ!」と思うようになり、この積み重ねが確固たる長期記憶を形成します。
なんとなく、語彙力の増やし方のコツが伝わったでしょうか?
・必然的に偶然を起こせるまで没頭して「努力」と言える
この小見出しこそが、あなたの努力を実らせる勝利の方程式です。
今となっては「古臭い」と笑われることが多い表現ですが、先人たちはこれを「機が熟す」と呼びました。
頑張っているのに、チャンスを逃す。なぜかうまくいかない。
偶然をチャンスに変えきれない。このような時はまだ努力量を変化に還元できるほどの努力をしていないのです。
カンの良い方はお気づきになられたかもしれませんが、これは先程の「S字カーブ」が表現形式を変えて再登場しているだけなのですよ。
野菜や果物だって熟しますし、熟す時は一気に熟すのです。トマトは分かりやすい例だと思います。トマトは赤色の期間よりも、熟しきっていない緑色の期間の方が長いですよね。言い換えると、赤色になりきれていない期間に一生懸命栄養を吸収し続けたからこそ、熟したのです。
これが自然法則に従って努力をすることの真の意味です。
先日「自分を作り変える旅のレシピ」という記事を書きましたが、実はこれも「S字カーブ」をある次元で応用したものです。もし興味があったら一読してみてください。
お気づきかもしれませんが、この努力論は英語以外にも応用がいくらでも効きますので、各方面で是非活用してみてください。
努力曲線の記事は他にも見ましたが、どれもここまで掘り下げることをせず、表面的な理解で止まっている記事ばかりで、書き手の理解が「機が熟さない」うちに書いたものが多いと感じました。
今は誰でもネットを使える時代です。コピー品のコピー品も多くなってきました。本当に自分の頭で考え抜き、洗練したアイディアを記事にする人は少ないです。
このような現実が前提として、皆さんはどのような努力をしていきますか?
コピー品のコピーを作るために貴方は生まれてきたわけではないハズです。心清く、目標高く努力して、貴方が最も光る英語を習得していきましょう。
(お知らせ:半年くらいしたら有料記事を出そうと考えていますが、今よりも更に高いレベルで、読めば読むほど点と点が繋がって線になるようなクオリティの記事を書こうと思っています。それまではずっと無料で記事を更新し続けますので、フォローして頂けると新しい気づきが降ってくるかもしれません。)
4.完璧主義者にならない。78:22の法則を知って楽しく英語力を上げよう。
「78:22」?
何の比かと言うと、「できること=78%」「できないこと=22%」の比率です。ユダヤ人には大富豪が多いことで知られていますが、これは彼らを成功に導いた法則で、もちろん英語学習にも応用できます。
生真面目な日本人は「仕事を完璧にこなそう」「完全に終わるまで帰れない。残業だ!」という考えに縛られる方が多いためか「1回で完璧に覚えなきゃ」というプレッシャーのもと、英語学習をし、自らの重さで潰れていく方が指導経験上非常に多いです。
対して、ユダヤ人の成功者達はみな「22%は達成せずとも良い。失敗した部分は次の日にやろう」という(日本人の感覚からすれば)適当な考えのもとで大業を成してきたのです。
これに込められたメッセージは2つあります。
1つは、「完璧主義者になってはいけない」です。
78%しかできません!
良いじゃないですか。
次の日に出来るようになれば。
ここで2つ目のメッセージ。前日できなかった22%の内、78%が出来るようになればいいのです。どういうことか?
毎日、前日の78%の成長をしていけばいいのです。前日できなかった22%のうちの78%が翌日改善されていれば良いのです。
日にち単位が難しければ、週単位でも良いです。今週できなかった22%のうち、78%が翌週できるようになっていれば良いのです。
決して、完璧主義者になってはいけないのです。
なぜなら、
完璧主義者は自分を責めるか
相手を責めるかのどちらかだから。
これでは成長は見込めませんし、楽しくないので長続きしないです。スポーツも同じです。自分を自分で責めてしまっては。成長の伸びしろがある人でも、成長できなくなってしまいます。
英語は料理、一流の大作を作り上げるために日々「こまやかに」励むことが大切です。英語学習にはレシピがありますが、1つ1つの細かいステップの実践によって英語力をつけることが出来るのです。
いかがでしたか?
記事を読んで「やる気が出た!!」という方を一人でも多く輩出できたらなという思い出この記事を書きました。心に火は点いたでしょうか?
あとは、「増殖期」を意識して「78:22の法則」に沿って日々努力するだけです。
もし皆さんの周りに、3日坊主で何も続かないという人や頑張っているのに成果が出ないという方が居ましたら是非本記事をシェアして頂けたらなと思います。
本記事が皆さんの糧になったことを祈って、
それではまた!
1言語1人格。語学だけで終わらない語学の学習を始めとして、留学・海外生活について投稿しています。フォローしていただくと、語学の勉強が楽しくなります。