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【英語が伸びた1つのきっかけ】


今でも鮮明に覚えています。

兄と2人で旅をしていて、カナダのモントリオールを訪れた際、

あるショップで店員に私の英語の発音を聞いて大爆笑をされた時のことを。

今でもしっかりと、私の脳裏に焼き付いています。


そんなトラウマに近い経験をした私ですが、英語に対する苦手意識を払拭し、今では英語を使い仕事をするまでになりました。

実はその過程の中には、ある「小さなきっかけ」がありました。

このきっかけが無ければ、英語学習という長い長い道のりからは道半ばで逃げ出していたと思います。



だから、今日はそのきっかけについてお話したいと思います。

これは英語学習をする上で大切ですし、英語学習以外の部分でも

人の成長に大いに関係する「成長の秘訣」だと考えています。

だから英語学習に興味が無い方でも、是非最後まで読んで頂きたいと思います。



成長をしない人の特徴

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英語にしても、スポーツにしても、成長しない人には特徴があります。

私も学生時代を含め、若い頃はまさにこの状態でした。

その特徴とは、

失敗や苦しい場面に直面した時に、「自己肯定に走ってしまうこと」です。


自己肯定に走ってしまう状態というのは、どんな状態か?

言い訳をして、現実逃避をしてしまう状態のこと。


例えば、

私がモントリオールで英語の発音を侮辱された際、私はまさに自己肯定に走りました。

店を出た私は、店員に対する不満を口にし、

「あいつの耳が悪い」「モントリオールはフランス語が公用語だから」

などと文句を垂れるばかりでした。


成長する事が出来る人であれば

「フランス語圏の人にとっては私の発音は聞き取り辛いのか、ではもう少し発音矯正に取り組もう」

と素直に現実を受け入れ、改善に取り組むことが出来るはずですよね。



※最近色々な本やメディアで良く言われているように、

「自己肯定感」は幸せな人生を送るにあたり非常に重要な要素です。

しかし、私の言う「自己肯定に走ってしまう状態」と、「自己肯定感が高いこと」とは似て非なるものです。



なぜ言い訳してしまうのか?

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皆さんも、私と同様の経験をしたことがあると思います。

学生時代、学校の先生に怒られた時、言い訳したり、あるいは言い返したりしてしまったことありますよね?

自分に非があるのは自分でも理解しているのに。

そして後に謝るべきだと心では分かっていても、素直に謝ることが出来なかったりするんですよね。


ではなぜ、心で理解していながら言い訳をしてしまうのか?

それは「認知的不協和」が原因だったんです。



認知的不協和とは

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認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは

人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したり、自身の態度や行動を変更すると考えられている。引用元:Wikipedia


つまり簡単に言うと、人間は皆

自己、あるいは自分が行った行動が他社に否定された時に、強いストレスを感じるってこと。


そしてこの時、人間も動物ですから

心に負った痛み(強いストレス)を解消するために、反射的に自己防衛、つまり自己を肯定しようとするわけです。


つまり先生に怒られて、自己を否定されて痛みを感じた私たちは

反射的に自己の肯定、つまり言い訳をすることで痛みを取り除こうとしていたんです。


もう一つ例を考えてみましょう。

昔誰かにフラれた経験がある人は思い返してみてください。

(そんな苦い思い出の話をしてごめんなさい)

あの時心がぎゅーっと締め付けられる感覚ありましたよね?

あの時、心は確かに痛みを感じていたんです。


人によってはカッとなったり、泣いたり、色々な行動をしたと思いますが

全てはその不協和から自己を守る自己防衛だったんです。

(涙には痛みを緩和するエンドルフィンが含まれているので、苦しい悲しい時に涙が出るのは理に適っています)



本当の成長が始まる

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この「認知的不協和」を理解した時、私は今までの人生は自己肯定に囚われていたと分かったんです。

これがまさに、英語学習において成果が出るようになったきっかけです。


英語の学習に取り組んで思うような成果が出なくても、

成果が出なかった言い訳を探したり、投げ出したりすることなく

何が原因だったのかと考えることが出来るようになったんです。


正直、英語学習は認知的不協和の連続だと思っています。

最初は文字を読むのも大変だし、

少し成長しても、リスニングは聞き取れないし、

また少し成長しても、喋りたい言葉が全然出てこないし、

もっと成長しても、発音がいつまでも改善の余地があるし。


毎回自分に乗り越えられない壁にぶち当たると

私たちは不協和を感じ、反射的に出来ない理由、やらない理由を探し始める。


でも私は思い通りに出来なかった時、

「あ、今、認知的不協和を感じてるな」って心を状態を確認するようにしています。

そうすることで、率直に現状を受け止め、冷静に成長への炎を燃やし続けることが出来るようになったからです。


それからは、淡々と現状と理想のギャップを埋めることに集中し取り組んでいるので、少しずつ成長しているなと感じています。



以上、私が英語が伸びるきっかけになった、心理学的学びについてでした。

この心の状態の把握は、日常生活全てに活かせることだと思います。

是非意識してみてください!

ここまで読んで頂きありがとうございました。


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