【心の穏やかさは、”性格”ではない】
世の中には、何時でも落ち着いた心で、何事も淡々とこなしてしまう人がいる。
例えば、プロサッカー選手の長谷部誠選手。
約150万部を売り上げたベストセラー「心を整える」を出版し、
「心の穏やかさ」代表のようなイメージをお持ちの方も多いだろう。
どんな大舞台でも平常心で戦っているように見える彼の姿を見て、
彼は優れた素質を持っていると思った人は多いのではないだろうか。
つまり、心の穏やかさを「性格」だと認識している人は多いと思う。
でも実は、そうではなさそうだ。
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朝の過ごし方で、「心の穏やかさ」は決まる
晴れ渡った天気の良い朝。
体いっぱいに眩しい光を浴びて、ぐーっと背伸びをする。
窓を開け、新鮮な空気を体に取り込むと、心も一緒に晴れ渡る。
そんな気持ちの良い朝を、演出してくれる太陽。
特に、夜明けの静寂の中、陽が差し込むあの瞬間には感情が昂るものだ。
だから太陽が嫌いという人は、よっぽどの色白さんか、鬼くらいのものだろう。
そんな太陽が、実は
1日を通して心穏やかに過ごすために、力を貸してくれている。
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心の穏やかさの源となる「セロトニン」
朝に太陽の光を浴び、一定の光量を超えると脳内に
「セロトニン」という神経伝達物質が分泌される。
このセロトニンは脳内に一定以上あると、脳に落ち着きを与えてくれる。
つまり、セロトニンは「心の穏やかさ」の源となってくれるのだ。
このセロトニンという物質は
太陽光を浴びると、合成が開始され、朝に最大値を記録する。
そしてその後、昼・夜にかけて減少していくと言われている。
だから、夕方にかけて落ち着きがなくなったり、イライラしやすい人は
「セロトニン」の分泌が足りていないと考えることができる。
つまり、1日を通しての「心の穏やかさ」は
朝の「セロトニン」の分泌量に依存しているというわけだ。
言い換えると、朝に太陽の光をどれくらい浴びるかに影響されるという事。
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規則正しい習慣に導いてくれる「メラトニン」
「セロトニンは昼・夜にかけて減少していく」と説明した。
これは正しくいうと、セロトニンは「メラトニン」という物質の燃料になっている。
このメラトニンは、夜にかけて分泌され、睡眠を誘導してくれる働きがある。
つまり、体内時計を正しく設定してくれると言うことだ。
正しい体内時計は、規則正しいリズムを生み、睡眠不足などのリスクを軽減してくれる。
すると、生活リズム全般を司る「脳機能」を良好に保つ事ができると考えられる。
「心の穏やかさ」を言い換えると、物事を冷静に判断することであろう。
そのような高次の脳機能は、生活リズムを司る土台となる脳機能の下支えによって成り立っている。
だから、生活リズムが整わずして、「心の穏やかさ」を手に入れることは出来ない。
そこで一役買ってくるのが、「メラトニン」なのだ。
そして、それも朝に太陽の光をどれくらい浴びるかで分泌量が変わってくる。
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あなた自身が癒しを与える存在に
太陽を光をいっぱいに浴び、緑が鮮やかな森林は
「心の穏やかさ」を象徴する空間だと思う。
でもどうやら、太陽によって
「心の穏やかさ」を生み出す事ができるのは、僕たち人間も同じのようだ。
だから、光合成をする植物と同じように、
僕たち人間も太陽の光をいっぱい浴びて「心の穏やかさ」を手に入れよう。
すると、きっとあなたが
周りを癒す存在になる事ができるはずだ。
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