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魔術のやり方・結果・考察

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インボルク(節分・ブリギッド祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

インボルク(節分・ブリギッド祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

インボルク。別名イモルグ、ブリキッド祭、バッカス祭などと呼ばれる、冬の炎の祝祭。日本では節分にあたり、2月2日頃に行われる祭だ。キリスト教圏では聖燭祭として、主の奉献と聖母マリアの御潔めの日だ。
インボルクは、12月のユールで復活した太陽の男神が順調に成長する様子を表している。乳飲み子~みどりごの子供がすくすくと成長する時に、わたしたちは「古いものは外へ、新たなるものは内へ」と言って招き入れる。こ

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ユール(冬至・クリスマス・生誕祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ユール(冬至・クリスマス・生誕祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ユール。現代ではクリスマスに代わったが、これらは古代ケルトの暦で冬至を意味する12月20日頃に行われる祭だ。キリスト教圏ではイエス・キリストの生誕祭だが、ケルトでは冬至から陽の時間が長くなることを、太陽の男神の復活と重ねた祭りとなる。古い伝統が残るヨーロッパの地域では冬至から12月25日頃までをユールタイドという。
ユールは、10月のサウィンで死んだ太陽の男神が復活するため、サバトの中でも盛大に祝

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サウィン(ハロウィン・収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

サウィン(ハロウィン・収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

サウィン、ソーウィン、サムハイン。様々な呼び名があるが、これらは古代ケルトの暦で1年の終わりである10月31日に行われる収穫祭だ。別名ハロウィン。キリスト教圏では万霊節(だがこれは日にちが微妙に違う)となる。また翌日の11月1日も合わせて祝うことが多い。こちらは万聖節(諸聖人の日)となる。
サウィンは、8月のルーナサ(第一収穫祭)に引き続き豊作を祝う最終収穫祭として、世界各地にあるだいじな祭りだ。

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ソロモンの72柱悪魔召喚のやり方。蜜猫的考察。

ソロモンの72柱悪魔召喚のやり方。蜜猫的考察。

こちらは悪魔印章を使った召喚魔術のやり方説明書。かの有名な魔術書「ソロモンの小鍵(ゲーティア)」に記載されている、悪魔印章を使用した儀式である。何度もこの儀式を行っている蜜猫の考察を踏まえながら記したい。

先立って悪魔召喚の特徴を述べておくと、「目に見えないもの(霊体)や楽器隊(音)や異臭をとにかくイメージする魔術で、実際に悪魔が降りて来たりましてや憑依するものではない」という点だ。
召喚魔術と

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「蛇を纏いし心臓をもつ生まれなき者の儀式」をやってみた結果と考察。やり方。

「蛇を纏いし心臓をもつ生まれなき者の儀式」をやってみた結果と考察。やり方。

蛇を纏いし心臓の儀式。または生まれなき者の儀式。
この儀式は黄金の夜明け団(GD)、さらにその団員であるアレイスター・クロウリーによって進歩した魔術儀式である。これはGD系の召喚魔術の冒頭に「予備召喚」として行われることが多い。ここではわたしが実際に「蛇を纏いし心臓をもつ生まれなき者の儀式」をやってみた結果と考察を記していく。

いつものことで申し訳ないが、「これだけ」実践しても意味はない。GD系

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メイボン(秋分・第二収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

メイボン(秋分・第二収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

メイボン。9月22日、または23日の秋分の日に行われる、収穫祭。8月のルーナサ(第一収穫祭)に引き続き秋の豊作を祝う第二収穫祭として、世界各地にあるだいじな祭りだ。今回はこの季節行事を儀式化した魔女のメイボンのサバトについて、わたしが実際にやって感じたことや、気付いた点を深堀りしたいと思う。

昔は狩猟や農耕を営む者(自然信仰者)にとって、メイボンはなくてはならないものであり、呼び方は違えど様々な

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六芒星小儀式をやってみた結果と考察。やり方。

六芒星小儀式をやってみた結果と考察。やり方。

六芒星小儀式は、先に書いた五芒星小儀式と同じように、黄金の夜明け団(GD)の魔術体系の中で、必須学習科目である。大事な儀式の冒頭に、場を祓い清浄化したあと、諸惑星の力を召喚あるいは追儺するという目的で行われることが多い。ここでは、六芒星小儀式のやり方と、実際にわたしがやってみた結果と考察を記していく。

断っておくが、瞑想以外では、六芒星小儀式だけを行うことはあまり聞かないので、だいたいが五芒星小

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INRIの鍵の解析をやってみた結果と考察。やり方。

INRIの鍵の解析をやってみた結果と考察。やり方。

INRIの解析。または鍵の言葉の解析と呼ぶこともある。
この儀式は黄金の夜明け団(GD)の魔術儀式の六芒星小儀式をはじめとする儀式の冒頭に行われる。ここではわたしが実際にINRIの解析をやってみた結果と考察を記していく。

いつものことで申し訳ないが、「これだけ」実践しても意味はない。GD系魔術全体のほんの一部でしかないためだ。よってもしきちんと魔術儀式をやりたいのであれば、五芒星小儀式、六芒星小

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ルーナサ(第一収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ルーナサ(第一収穫祭)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ルーナサ。8月1日に光の神ルーを祝うこの行事は第一収穫祭(夏の収穫祭)として、世界各地にあるだいじなお祭りだ。今回はこの季節行事を儀式化した魔女のルーナサのサバトについて、わたしが実際にやって感じたことや、気付いた点を深堀りしたいと思う。

オスタラの種蒔き、ベルテーンの聖婚、リーザの魔力を経た最初の収穫祭ルーナサは、自然信仰者にとってなくてはならないものであり、呼び方は違えど様々な地域で「夏祭り

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リーザ(ミッドサマー)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

リーザ(ミッドサマー)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

リーザ。ミッドサマーと言った方がわかりやすいか。夏至を祝う行事は、世界各地にあるだいじなお祭りだ。今回はこの季節行事を儀式化した魔女のリーザのサバトについて、わたしが実際にやって感じたことや、気付いた点を深堀りしたいと思う。

その前に、夏至は1年のサバトの中で最もエネルギーが強いと言われている。ゆえに自然信仰(ネイチャーリスト、自然派主義)だと言うならば、リーザサバトはやった方が良い。詳細は次の

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ベルテーン(ワルプルギス)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ベルテーン(ワルプルギス)サバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

ベルテーン。その前夜祭ワルプルギス。4月30日~5月1日にかけて行われる、植物と農業の祭りである。耳馴染みのない響きだが、この祭りは宗教がまだない時代の、自然信仰(特に樹木に対する信仰)を表すだいじな祝祭だ。今回はこの季節行事を儀式化した魔女のベルテーンのサバトについて、わたしが実際にやって感じたことや、気付いた点を深堀りしたいと思う。

オスタラの回でも同じようなことを書いているが、ベルテーンは

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オスタラサバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

オスタラサバト儀式のやり方と蜜猫的考察。

オスタラ。春分を祝う行事は、世界各地にあるだいじなお祭りだ。今回はこの季節行事を儀式化した魔女のオスタラのサバトについて、わたしが実際にやって感じたことや、気付いた点を深堀りしたいと思う。

始めに断言するが、自然信仰(ネイチャーリスト、自然派主義)だと言うならば、オスタラサバトはやった方が良い。理由は次の通り。

1)オスタラは種蒔き

春は種蒔き、秋は収穫という自然のサイクルがある。人間も生き

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惑星護符の召喚魔術儀式のやり方説明書。蜜猫考察。

惑星護符の召喚魔術儀式のやり方説明書。蜜猫考察。

こちらは惑星護符の召喚魔術のやり方説明書。かの有名な魔術書「ソロモンの大いなる鍵」に記載されている、惑星護符を使用した儀式である。何度もこの儀式を行っている蜜猫の考察を踏まえながら記したい。

先立って惑星護符の召喚魔術の特徴を述べておくと、「惑星という身近な天体を使っている分イメージがしやすく、他の魔術よりもある程度リスクがあるのできちんとイメージできれば願いが叶いやすい」点だ。
召喚魔術と言え

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魔法円の召喚と退去の儀式。やり方説明書

魔法円の召喚と退去の儀式。やり方説明書

こちらは魔術儀式(特に召喚魔術)で使用される、「魔法円の召喚と退去の儀式」の説明書。例えば、惑星護符の召喚儀式、サバトなどで使用されるものだ。

魔法円は儀式の場とわたしたちを守る結界の役割を担う。魔法円を実際に地面に書いたりするが、緊急の場合はイメージ(視覚化)で構築することもある。あるいは、魔法円のデザイン自体がなくイメージのみで行う儀式もある。有名なソロモンの儀式用の魔法円は黒猫魔術店でも販

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