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消雲堂自分史 阿武隈川

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駄目な人間の私が、どうやって生きてきたのかを再確認するマガジンです。自分のためのものですが、興味のある方はどうぞご覧下さい。
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#東京万景

2ヶ月ぶりの目黒行から思うことあり

2ヶ月ぶりの目黒行から思うことあり


*見出し写真は、22歳頃の僕です。

「目黒で己の破滅ぶりを回想す」

昨日は2ヶ月ぶりで目黒での打ち合わせがありました。

少し早く到着して駅前を見ると、思い出しました。地下鉄の出口は旧東急目蒲線の駅舎があったところで、22歳に通っていた頃の情景とは違いますが、反対側の権之助坂入り口あたりはそれほど変わっていないんです。空気もね、あの頃と同じなんです。目黒っていうと芸能人が住み、外人が多く闊歩

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東京万景「遅すぎた青春の街」1 新宿区上落合

東京万景「遅すぎた青春の街」1 新宿区上落合

今日は東京の東中野まで古い友人の作品展を見に行った。その前に少し脱線する。

東中野は、新宿、高田馬場、大久保に近く、いずれも歩いて行ける距離である。僕が親元から独立して住んだのは東西線の落合駅に近い上落合だったが、この上落合から東中野駅までは歩いて5分ほどと近い。そう、東中野からは落合も徒歩圏内だし、足をのばせば西武線の中井駅や下落合駅にも歩ける。中井駅を越して急坂を登れば目白駅にも行ける。東中

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東京万景 上大崎 鷹美術アトリエ村

東京万景 上大崎 鷹美術アトリエ村

昨日は、目黒駅近くの事務所で打ち合わせのあとにそれほど暑くなかったので隣の白金台駅まで歩いた。途中に、22歳の頃に自宅があった神奈川県大和市から田園都市線つきみ野駅(当時は中央林間まで開通していなかった)から電車を乗り継いで目黒(といっても品川区の白金台にあった)の「鷹美術アトリエ村」まで通った。

群馬の市立大学を中退して働くこともなく、ボーっと引きこもりのような生活をしていた僕は、あまりにも怠

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東京万景「自惚れ爺さん、目黒事務所で興奮す」

東京万景「自惚れ爺さん、目黒事務所で興奮す」

今日の目黒での打ち合わせのお題は、AI監査システムについてでした。AI監査システム? 何でしょう? 僕はITの素人なので、打ち合わせでは、ただの傍観者に過ぎません。素人が何のために参加しているかというと、僕が素人なりの意見を言うからです。素人の意見は参考になるのです…と思います(笑)。

打ち合わせが終わり、雑談に入ったのですが、Mさんが僕に「ねぇ、君は、今、他にどんな仕事をしているの?」と聞くの

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東京万景「葛飾区柴又」壱

東京万景「葛飾区柴又」壱

かみさんの奢りでうなぎを食べに柴又まで出かけた。はじめは四つ木とか浅草橋のうなぎ屋の新規開拓をするか、出版社時代にお世話になった神田のきくかわに行くか迷った挙げ句、比較的交通費のかからない自宅近くの柴又帝釈天参道にある馴染みの(といっても先方は僕のことなど知らない。もう何度も行っているけれど、内向的な僕は女将さんとも女中さんとも親しく話したこともない。じゃあ馴染みじゃないじゃんw)川千家(かわちや

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東京万景「船橋→飯田橋→王子神谷→足立区新田→東十条→西日暮里→松戸」

東京万景「船橋→飯田橋→王子神谷→足立区新田→東十条→西日暮里→松戸」

昨日は、中国人の女友だちを訪ねて千葉から総武線で飯田橋、地下に潜って南北線で王子神谷、そこから徒歩で足立区新田というところまで出張しました。

足立区といえば、よく行く綾瀬も足立区ですが、今回の目的地は、荒川と隅田川が交差する中州のようなところです。江戸川に浮かぶ浦安の小さな妙見島とは違って北千住から続いている広大な中州のような…いや、中州です。

総武線で船橋から飯田橋に向います。久しぶりの総武

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Tokyo Ten thousand scenery「新宿ションベン横丁の黄昏」

Tokyo Ten thousand scenery「新宿ションベン横丁の黄昏」

また昔話です。

20代前半、目黒の美術研究所に通っていたときのこと。美術研究所には絵を習うという前提で通っていたのですが、通っている人たちは本気で絵を志す大人ばかり。若者といえば美大受験のための人たちで、僕のように「漫画を描いていたけれど絵が下手だから習いに来た」的な輩はいるはずがない。

ただし、奇妙な人たちはいた。絵描きを志す人たちの中にも才能のない人がいて、そういう人たちがえてして自分は天

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