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美しい日本語

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#大和言葉

美しい日本語・常初花(とこはつはな)

美しい日本語・常初花(とこはつはな)

「初花(はつはな)」とは、
その季節に最初に咲く花のことをいいます。

「常初花(とこはつはな)」とは、
初花のようにいつまでも若若しく、
つねに新鮮な美しさのある女性のこと。

若々しさを保つには、
いつまでも好奇心に目を光らせて
ありとあらゆるものに感動を見出す
フレッシュな心が
大切なのではないでしょうか。

またこの言葉には
いつもはじめて見た花のように、
会うたびにその美しさに
感動して

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美しい日本語・「にほふ」

美しい日本語・「にほふ」

「にほふ」という古語が好きです🌸

もともとは、
美しさがその場にあふれんばかりに輝いているという、
視覚的な意味をもつ言葉でした。

それがいつしか、
嗅覚の意味をあらわす言葉になったようです。

現代でも「匂い立つような美しさ」という言い方をします。

内側から色香があふれ出していて、
思わずその魅力に引き寄せられてしまうような人。

そこに存在しているだけでその場が明るくなって、
芳しい香

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美しい日本語・「泡沫人」

美しい日本語・「泡沫人」

儚く終わってしまった恋の相手を、
大和言葉で「泡沫人(うたかたびと)」というらしい。

そうか、あの人もこの人もみな泡沫人だったのだ。

泡のようにキラキラと光りながら、わたしの前を流れて消えていったのだ。

泡沫人といえば、どの人も美しく思える。

美しく儚い夢だった。

美しい日本語・春の雨

美しい日本語・春の雨

春の雨の一日ですね。

大和言葉には、
雨をあらわす言葉がたくさんあります。

今日の雨をさまざまな角度から、
大和言葉であらわしてみたいと思います。

こちらでは
霧のようにきめ細やかな雨、
小糠雨(こぬかあめ)が
地上に降り注いでいます。

音も立てずにさらさらと、
この世界のすべてを優しく潤し
包み込むように降っている。

なんて優しい光景でしょう。

雨をよーく見てみると、
とてもほそい線

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美しい日本語・「たおやか」な女性に

美しい日本語・「たおやか」な女性に

30代になると、
女子力ではなく
女性らしさを磨きたいと思う。

わたしがなりたいのは、
「たおやか」な女性。

たおやかは「たわむ」からきている大和言葉。

風に吹かれたり
雪に降られても
枝が折れることなく、
しなやかに曲がるさま。
それが「たわむ」

たおやかな女性とは、
どんなことがあっても
めげることなく
柔軟にかわす強さのある人。
そして、そんな美しい姿勢に
優雅さと品を感じさせる人。

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美しい日本語・「木の芽時」の過ごし方

美しい日本語・「木の芽時」の過ごし方

木の芽が萌え出す今頃の季節を

「木の芽時(このめどき)」といい、

精神的なバランスを崩しやすい時期といわれます。

植物や動物だけでなく人間も

新たに成長したいという

期待や不安を胸に抱く、

そんな季節ですからね。

芽がウズウズし出して、

知らず知らずのうちに焦ってしまいます。

自分だけではなく周りも動き出すから

余計に不安になる。

気ばかりが急いで

心とからだが追いつかず、

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