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koruri31
2021年10月1日 23:45
風船のようで、渡鳥のような存在。繋ぎ止めてくれないと、どこかへ飛んでいってしまう。飛んで行くことが悪いことでもなく、この場に居続けることが良いこととも限らない。カゴの中の鳥が、飛ぶことを忘れてしまうように。自分で餌を取る本能を忘れてしまうように。けれど遠くまで飛び過ぎてしまうと、きっと家には戻れない帰る場所を残しておいてくれ、なんて言うのは甘えかもしれない行った
2021年7月14日 20:17
大した能力差もない、見た目が大きく違う訳でもない、似たような色とデザインの多種多様なボールペン達が、整然と並ぶ。誰かが、気に入った!君が良い!と言ってくれるその日を夢見て、理路整然と並んでいる。素敵な出会いで、旅立っていくやつもいるし、何日も何週も何ヶ月も、在庫のやつもいる。逃げ出すこともできず、ただじっと時が過ぎていく。誰かのお迎えの手によって仲間
2021年6月7日 00:02
例えば、駅。どこかへ向かう途中の人々、路線が違えば 遥か彼方まで名前も、年齢も、立場も、住んでる場所も、どこから来て、どこへ向かうのか、何も知らない。ただ、今同じ場所に一瞬居ただけの、空間の共有者。例えば、電車。偶然、同じ車両に乗り込んで、偶然、同じ方面で、たぶん仕事帰りで、たぶんお疲れのご様子。一人暮らしか、二人暮らしか、何人暮らしか知らないけれど、たぶん家に帰って、ご飯食べて
2021年6月4日 00:24
例えば、進学。例えば、就職。例えば、結婚。例えば、引っ越し。例えば、転職。例えば、気まぐれ。あるいは、あの日貴方に一言話しかけただけでも、何かが変わるかもしれない。やらない、という選択肢もあったけれど、時間を浪費したかもしれないけれど、やってみた経験は、無駄にはならない。そう思える日が、貴方にも来るでしょう。人生は過去の積み重ね、そして今この時も、将来の私の糧