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映画・ドラマレビュー

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記事一覧

韓国ドラマ「力の強い女 カン・ナムスン」感想文

韓国ドラマ「力の強い女 カン・ナムスン」感想文

韓国の富豪の娘カン・ナムスンは幼い頃に訪れたモンゴルで父とはぐれてしまう。
優しく真面目なモンゴル人夫婦に助けられ、ツェツェグという名前をもらい韓国ドラマ好きの怪力女性へと育つナムスン。
韓国での記憶を思い出したナムスンは母国へ帰る。
紆余曲折を経て本当の家族と再会したナムスンは、正義感の強い母と麻薬事件解決へと乗り出す。

女性の家系だけに遺伝する怪力でありえない偉業を起こしまくるナムスン、ナム

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大阪韓国映画祭「キリング・ロマンス」感想文

大阪韓国映画祭「キリング・ロマンス」感想文

こちらでもご紹介されていますが、日本初公開の記念すべき1回目を無料で観させていただきました!ありがたき幸せ!!
実は申し込み後に主要登場人物を演じた俳優さんにお薬スキャンダルが発覚したため、無事に観られるのか心配だったんですよね。

陰性だったようですが、通っていたお店がなかなかね。

それはさておき、感想です。
女優ファン・ヨレはデビュー以来11年間がむしゃらに働いてきたが、ある作品が不評を食ら

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韓国ドラマ「クイーンメーカー」感想文

韓国ドラマ「クイーンメーカー」感想文

大企業ウンソングループのフィクサーという名の尻拭い係であるファン・ドヒ(キム・ヒエ)は、会社がリストラした非正規労働者たちを援護する人権弁護士オ・ギョンスク(ムン・ソリ)と対面するが、手酷い反撃を受ける。
オ・ギョンスクに腹を立てるファン・ドヒに、ウンソングループの会長の娘婿が困りごとを相談する。
いつもの強気の交渉で問題を解決するが、後に娘婿の悪行に加担し取り返しのつかない結末を迎えてしまったこ

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韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」感想文

韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」感想文

大阪韓国映画祭へ一緒に行くはずだった友達に教えてもらったこの作品。
以前から人気の高い作品であることは知っていたのもあり、少しずつ観てみた。

主人公は、自閉症スペクトラム障害の女性弁護士ウ・ヨンウ。
ソウル大学、ロースクール共に首席でありながら、卒業して半年間就職できなかったのだが、めでたく大手弁護士事務所ハンバダへ入ることに。
ハンバダの同僚や上司は、ウ・ヨンウの自閉症スペクトラム障害ならでは

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しるしをたどる/スカート

ドラマ「名建築で昼食を 大阪編」見終わった。1話を見逃しているものの、No.1は大阪市中央公会堂かな。

https://osaka-chuokokaido.jp/

何あの交差して見える座席。西洋建築と日本の神話の共在や外が反転して見える窓等脳みそに心地いい世界。外観も素敵やし。目に贅沢が過ぎる。
あのへんまた行きたいなあ。
中之島で韓国文学のセミナーがあるみたいやから申し込んでみよかな。
先日
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韓国ドラマ「秘密の森2」感想文

韓国ドラマ「秘密の森2」感想文

検事ファン・シモクは、地方で起きた溺死事件を追う。かつて、シモクと共にある事件を解決するため奔走した当時刑事で現・警監のハン・ヨジンは趣味であるアニメのフィギュアをインスタで検索しているうちに、溺死事件現場で記念撮影をするカップルの写真を見つける。
再び二人は協力し合うようになるが、同時に捜査権を巡って検察対警察として対決する立場となる。

その頃、シモクとかつて同僚であったソ検事は、少年事件を取

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韓国ドラマ「秘密の森」感想文

韓国ドラマ「秘密の森」感想文

強力班の女性刑事ハン・ヨジンは、殺人事件現場で男性検事ファン・シモクと出会う。

子どもの頃に脳の手術をしたことがあり、相手の気持ちを推し量ることが難しく感情表現が乏しいシモク。彼に振り回されながらも、ヨジンは事件の真相を追い求める。

やがて、その殺人事件が検察の秘密と複雑に絡んでいることがわかってくる。

物語は深刻なサスペンスなのだが、ハン・ヨジン役のペ・ドゥナが醸し出す可愛らしい存在感や、

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韓国ドラマ「VIP 〜迷路の始まり〜」感想文

韓国ドラマ「VIP 〜迷路の始まり〜」感想文

ナ・ジョンソンは、百貨店のVIP担当。仕事は出来、性格も良いことで評判。夫は同じ百貨店に務めるパク・ヒョンジュン。副社長の右腕として活躍。夫婦揃って百貨店の花形だ。

ある日、ジョンソンのスマホにメールが届く。
それは、同じ職場に夫の愛人がいるという内容だった。

特別美男美女が出ているわけでもなく、メインテーマは不倫で、設定は何てことありません。
それもあって、どちらかといえば前半のVIPやその

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韓国ドラマ「MINE」 感想文

財閥ヒョウォンの会長には二人の息子と一人の娘がいる。長男はバツイチ。海外留学から戻ってきたばかりの息子がいる。次男には離婚歴はないものの、独身時代に産まれたまだ幼い息子がいた。長女が既婚だが、子供はいない。彼女の性格に悩む夫が一人いる。

現在、息子二人には聡明な妻がそれぞれにいる。長男の妻は同様に財閥出身。次男の妻は元女優。

二人の妻の関係は良好であり、長男の妻であるソヒョンが家を仕切り、義妹

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大阪韓国映画祭 韓国映画「父親叫喚」感想文

大阪韓国映画祭 韓国映画「父親叫喚」感想文

女子大生のトイルは家庭教師のバイトをしている。生徒の男子高校生ホヨンは習っている詩をアレンジしてトイルへ愛を告白。トイルはホヨンにキスをする。コンドームが無い事を理由にホヨンはトイルとのセックスを諦める。二人は穏やかな抱擁の時間を送ろうとするが、トイルは我慢が出来なかった。
5ヶ月後、トイルのお腹は膨らみ、二人はそれぞれの両親に結婚とこれからの人生について報告する。明るく楽観的なホヨンの両親は歓迎

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韓国ドラマ「夫婦の世界」感想文

韓国ドラマ「夫婦の世界」感想文

女医チ・ソヌは映画製作者の夫イ・テオと小学生の息子ジュニョンの3人暮らし。
すべてが上手く行っているはずだったが、ある時、夫の不貞を確信する。
それをきっかけに、信頼していた友人たちの裏切りを知る羽目になったり、夫に任せていた家計がめちゃくちゃであることを知ったりと次々と苦難がソヌに押し寄せる。おまけに夫の愛人が自分の勤める病院に患者として現れ、妊娠を知ることになるのだった。

もう、誰のことも信

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韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

韓国映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」

1980年韓国。タクシー運転手のキム・マンソプは幼い娘との二人暮らし。生活は苦しく、大家からの風当たりも強い。ある日、マンソプは他の運転手がドイツ人記者をソウルから光州まで乗せていく話を耳にする。報酬の高さに目をつけたマンソプは、機転を利かせてその仕事を横取りする。ドイツ人記者を乗せ、ご満悦のマンソプだが二人は言葉が通じない。奇妙なやり取りを重ねながら二人は光州へ向かうが、現地へ着くとそこには殺伐

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韓国映画「金子文子と朴烈」感想文

韓国映画「金子文子と朴烈」感想文

大正末期。二十歳のアナーキスト金子文子は、ある雑誌に掲載されていた「犬ころ」という詩に感銘を受ける。
作者は、朴烈という朝鮮から来た青年だった。
文子は朴烈を訪ね、自分もアナーキストであることを告げ、同居を提案する。
「犬ころ」を読んで朴烈を訪ねてきた女は文子で8人目だった。
朴烈はつれなくするが、朝鮮人差別をする日本人に向かって本気で怒り暴れる文子を見て、心惹かれていく。
同居を開始してしばらく

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私の好きな伊丹十三映画

私の好きな伊丹十三映画

出会いは「タンポポ」。

私が中学生の時に父が単身赴任したのですが、数年後、そこを撤収した時に持って帰ってきたビデオが「タンポポ」でした。
所有者である父より姉と私がハマっちゃって。
今でも台詞を使って話すことがあります。「何かを軽いものを〜」みたいな。

時は、バブル。グルメブーム。
極めているのか嘲笑しているのか何とも軽妙洒脱。こんな映画他で見たことありません。

「お葬式」

テレビで観たよ

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