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韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」感想文

大阪韓国映画祭へ一緒に行くはずだった友達に教えてもらったこの作品。
以前から人気の高い作品であることは知っていたのもあり、少しずつ観てみた。

主人公は、自閉症スペクトラム障害の女性弁護士ウ・ヨンウ。
ソウル大学、ロースクール共に首席でありながら、卒業して半年間就職できなかったのだが、めでたく大手弁護士事務所ハンバダへ入ることに。
ハンバダの同僚や上司は、ウ・ヨンウの自閉症スペクトラム障害ならではの言動や行動に戸惑いつつ、その才能を認め、仕事及び人間としての経験を共に積んでいく。

私がこの作品のなかで一番好ましく思ったのは、裁判で敵対する立場にある人たちとの関係をそれだけにしないところ。
裁判以外では、時に相手の仕事や考えに寄り添い、おいしいものがあれば分け合い、食事を楽しみ、詩の朗読に耳を傾ける。
個人を多方面から見つめる眼差しの温かさがあり、たぶん、それがこのドラマのテーマの一つなのだなと推察した。
韓国のドラマや映画では詩をたしなむ人が時々出てくる。
それほど身近なものなのだと思われる。
韓国の小説を何冊か読んだことがあるが、詩集にもいつか手を伸ばしてみたい。

娯楽というのはただ「面白い」だけではなく、観る側の感受性を動かすもの。
心を大きく広げてくれるいい作品に出合えた。

願わくは、可愛いウ・ヨンウに再び会いたい。
続編を望む。

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