小説「オパールの炎」著・桐野夏生 読書感想文
「ピル解禁」「中絶禁止法改正」運動の先頭に立っていた実在する女性をモデルにした作品。
ある女性ライターが彼女の近くにいた人物を取材し、そのインタビューを並べるという形式で小説が続いていく。
小説の中では「塙玲衣子」という名前になっているが、モデルとなったのは「榎美沙子」という女性である。
彼女の名前は以前に雑誌か何かで知り、私と同じ徳島県の出身であることは頭の片隅にはあったが、この小説と出合うまではすっかり忘れていた。
徳島県の山間部で育ち、京大薬学部へ進学。高校時代の同級