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正しいも何もない話

この冬、インフルエンザに罹った。

熱は下がったものの動かない身体、たくさん寝て冴えた頭で私は考えた。

そうだ、離婚しよう!

いつか離婚したい、離婚したいと常々考えていた時は悲壮感やら絶望感しかなかったが、離婚しよう!やったるぞ!!と決めたらば希望に満ち溢れてきた。

まったくもって気持ちの問題。

気持ちの問題が片付くだけで、心が晴れ晴れするぜ。

前向きすぎてナチュラル・ハイだ。

離婚、それは一筋の光。
僕が見た希望。幸せの心。
なんだかお線香のCMみたいだ。

先に申し上げておくとDVやモラハラなどの決定的なアレではない。

こういうことはメリット・デメリットだけで天秤にかけるモンではないとは思うけれども

しない後悔はあっても、して後悔はない確信だけはある。

約10年前に浅はかな決断をしたツケを払う時が来たのだ。


私は中学生の頃には結婚、子育てに向いていない自覚があった。

四六時中、他人と居る生活が落ち着く気がしない。

結婚に関しては「週末婚ならしても良い」と当時の日記に書き綴っているため、自分のことをよく『判って』いたと思う。

子どもの頃の方がきっとよく自分のことを考えている。

そこまで判っていたのに、何故・・・!!!

冷静さを欠いたのは20代後半のあの独特なラッシュのせいなのか。

焦っていたつもりは全く無かったのにな。

何故私は結婚なんて、愚行を選んでしまったのか?

答えはそれは結婚自体は愚行ではないからだ。そりゃそうだ。

幸せになれる、と思っていたのだろう多分。

離婚したい理由は色々あるけどシンプルに言え「幸せじゃないから」これに尽きる。

幸せじゃない、とかもはやただの大失敗じゃんウケる。(ウケない)

幸せは、して貰うものじゃない、自分で掴むものなんだだと?うっせーわ。

思い返せば夫からのプロポーズは「幸せにするから」ではなく「俺、幸せになるから!!」だった。

マジで最初から幸せにしてくれる気なんてなかったなオマエ・・・!と、10年越しに答え合わせをしている気分。

最初から誓われてもなかったので、約束違反でもないのかもしれない。

・・・そんなんアリ?

てゆか結婚における幸せって、なんだろう?

愛、愛ってなんだ?そもそもそこからよくわかんないわ。

愛って何かな奉仕とか自己犠牲に見返りを求めないことかな?

残念ながら私はそういうタイプじゃあない。

世の中はGive and take、夫婦もまた然りだ。

寝転がってる間に飯が出てくると思っているんじゃねぇ。

苦虫を噛み潰しながらも約10年、もう我慢なら充分したと思うんだ。

実際に虫は噛んでませんが怒りに歯を食いしばりすぎたせいで口の中が進化したらしく、歯医者さんに診て貰った際に
「え?ボクシングとかや、、、らないよねそうだよね。でもこれってボクサーの人がなる顎の形で云々」と言われた次第。

コーチ、あいつをぶん殴っていいですか。


私には私の人生を幸せなものに完成させる義務があります。

故にこの状況は打破しなければならない。

夫の改善を試みたが悉く失敗に終わり、怒りと諦めの繰り返し。

人は成長する生き物だと言うけども、それは成長する志がある者に限った話で、自らにその気がない者は成長しないんだわ。

これは本当に時間の無駄。

成長がない奴と一緒に居てもしょうがないのだよ。

やれ結納金だとか結婚式にかかった費用だとか、もう10年も経ったので時効ということでよろしいですかね。

結納金はあなた方の息子の車購入費用に使わせていただきましたしね。

結婚式だって、もう誰も覚えちゃいないさ!

私だって最初から離婚すると思って結婚式を挙げたわけじゃないしさ!

いやウソ。

私がこの地獄の穴に身を投じたのは、とても夫婦仲が良い先輩ご夫妻が

「一生添い遂げようなんざ、思っちゃいないわよぉーぅ!そんなに重く考えてたら、結婚なんて出来ないって!」と仰っていて

仲が良くてもそういうものなのかー☆ という謎の勇気を貰って(?)まぁモノは試しに結婚してみよう、ダメだったら別れよう、と思ってたけど、子どもが居てはそれも思い通りではなく、本当に浅はかでした・・・・・。

未だ仲良しな先輩おしどり夫婦を見るに、あれは照れ隠しだったんですかねぇ。

家庭を保ち続けるには各々の我慢と努力が必要なんて、深く考えてなかったですね。

我慢は顎がボクサーになる程度にはしてきたと思います。

努力は、どうだろう。

ここで私がすべき努力というのは相手を許し、愛し続けることが求められていると思うのだけど、そこに注力するのがバカバカしくなっての決断だし。

そもそも覆水盆に返らず、落花枝に帰らず破鏡再び照らさずなので冷めた気持ちはもうどうにもならないのに、それを誤魔化し誤魔化し家庭のために生活を続けるのが努力

ってなにそれ

そこになんの幸せが?

いや、ないでしょ。

ほらやっぱり幸せじゃない。

はい!離婚離婚離婚!


自身の反省を踏まえて、結婚する前の同棲は絶対にしておいた方が良いと思った。

その際には楽しさ自由さに飲み込まれず、浮かれず見極め期間であることをしっかり意識しなければならない。

家事は折半。これはもう絶対条件だ。

少しでも甘い顔をしてはならない。

私の場合、相手が多少できなくても、自分ができるからいいか、と思っていた部分が大きな歪みとなった。

お互いにできることをして、できない部分を補い合えば良いと思っていたけど、やらない、は想定外だった。

・掃除をほぼしない

掃除機は10年で1回もかけたことがない。貴様の毛が猛烈に沢山落ちているのだが?

お風呂掃除はしてくれるが床の掃除はしない。浴槽のみ。

トイレ掃除は数ヶ月に一回。その間に何回こちらがしていると?

各々のスペースの掃除もまずしない。何度か言って最終的にこちらがキレ散らかしてやっとするかしないか。

掃除機は千歩譲ったとして、片付けてもまたすぐ床に散乱する雑誌、ズレたラグ。
私は綺麗好きではないけど、心が荒む。


・料理は全くしない

本人曰くやればできるらしいが、やらないからできるようにもならない。

私の父もできないから気にしないよ、って思っていたけど私は専業主婦じゃないし、今はめちゃくちゃ気にする。
簡単でも何か一品でも作れるようにちょっとでも努力してくれたらいいのに、って思う。
ご飯作ってくれる旦那さんめちゃくちゃ羨ましい!!!
あいつ米すら炊けない。教えても覚えないということはやる気がないのだ。しねばいいのに。レトルトカレーとお茶漬けは料理じゃねえ。


・電気とテレビ(YouTube)をつけたまま床に転がったまま寝落ちて朝、が週の大半。それ以外は風呂で寝落ちている。

不経済。追い炊き機能がないアパートに住んでた頃はこんなではなかったので、まだマシな生活をしていたと思う。

何度言っても対策を講じても実行されないので意味が無い。疲れてるんだって、仕事しかしてないのに???

布団もジャマだから捨てたい。

当然歯磨きもしていない。歯周病でしんでしまえ


・洗濯物はただ干せば良いってものじゃない。
乾くように干すんだよ!!!NO MORE生乾き臭。


・単刀直入に不潔
爪を剥いてテーブルに置くな
ゴミ箱はゴミ箱に捨てろ
あとなんでラグやクッションにやたらと血が付くの?剃刀負けからの出血?本当に気持ち悪い。

・すぐ「これ俺の分?」と言って全部食べる

何故残さない?てめぇだけの分じゃねえよみんなの分だわ!
私が貰った萩の月を全食いされた恨みは一生忘れん。
作り置き用に多めに作っても「今日の飯、量多すぎ」とか言いながら全部食われて作り置きにならん。何度も言う。食うな。


・親、親族と仲良くできない

これが地味に一番キツイ。
早くから夫の頼りなさ、ぐうたらぶりを見抜いていた両親は夫を嫌っていて、そのフォローに入るのが非常に面倒で心の疲労がハンパない。
あと両親が気に入るような人を連れて来られなくて、親不孝者でごめんなさい、って思っちゃう。

まぁそもそも自己肯定感高めに育っていればこんな夫は選ばないと思うんだけど、それはまた別の話。

気の利いた会話もできないため「仕事が忙しくて本当に大変で~」といつも愚痴っては周りを辟易とさせる始末。(そういう不幸自慢は好まない世代、苦労は語らないのが美徳というのがわからない)

・思慮が足らない

あまり物事を深く考えないんだろうなぁ。
こういう危険が潜んでいる、とかを伝えても「考え過ぎ」で一蹴されるので危機管理がイマイチで子どもを安心して任せられない。

・帰宅してすぐにスマホゲームをしながら夕飯を食べるため、伝達が耳に入ってない。
本当、スマホとかYouTubeとかがダメな奴のダメな所を更に増長させたよな。罪深い文明の利器。呑まれる方が悪いんだけども。


・子どもの前で胸等を触ってくる

亀仙人じゃねえんだよ!死ね!!!!!


・家の事を何も把握していないので例えば私が突然死したとしても葬式を任せられない

多分誰も来られない。悲しい。


なんか同棲云々じゃない話まで出ちゃった。

マイナスポイントをつらつらと述べた所で結局はそんな奴と結婚してしまった自分が悪いわけだし、見る目がなかった自分が悪かったんだよ知ってるわ!と逆ギレする他ない。

そのツケを精算したいのだ。

何がイヤだって、朝起きてリビングへ行って一番初めに目に入る光景が煌々と電気をつけた中で転がってる夫で、それを見てなんでこんな奴の妻をやってなきゃいけないんだろう、と情けない気持ちになるのが本当に辛い。

なんか生きることにガッカリしてくる。

あと何回、朝からブチ切れれば?と思う。

諦めていちいち怒ることをやめれば、とも思ったけど、電気代は気になる。テレビも点けっぱなしだし。

普通の家庭なんて、今時ナンセンスなのかもしれない。

ただ、朝起きた時に父親はリビングまたは風呂場で大いびきで寝ているのを横目に登校するのは、当たり前の家庭ではないと子どもには知っていてほしい。

たまにではなくいつもだからな?

教育上どうなんだろう。
親が身近な手本だって、何度言っても自覚も無いんだろうな。
マトモな親に育てられても、似ない所は似ないけどさ。


そしてそんなある日、私はインフルエンザに罹った。
子どもからまんまとうつってしまって丸二日間寝込んだ。

特に何も期待はしていなかったが、熱が下がって家の中を見てみると、使用済みのバスタオルは部屋のあちらこちらに放置。

ゴミ捨てはされておらず、食事の器もそのまま。

期待はしていなかったものの、なんだか情けなくて泣けてきた。

これしきのことで、ではない。

積み重なって、ほとほとイヤになったのだ。

そもそも前の日も夜9時過ぎに職場から「大丈夫?これでも心配してます!」と電話してきた所で、こちらが熱を出しているのを判っていて、それまでに子どもの食事をどうしているか等を考えたりしなかったのだろうか?と腹が立っていた。

心配だけで飯が出てくるのか!と。
何の役にも立たない。

役に立たなくてもいい、生きて元気でいるだけで良い、と思うのが愛なんだろうか。

それは自分の子どもにはそう思うかもしれないけど、私は夫には適用できないな。

助け合い支え合うだとか、辛い事を分かち合うことが夫婦だとかよく聞くけれども

夫婦とはなんなのだろう。

役に立たないのなら夫婦として成立してないだろ、と思ってしまう。

冷たい言い方をすれば利害関係だとか利用価値だとか

冒頭で述べた Give and takeだとか

働かざる者食うべからずとか。

本質はきっと、そういうものじゃない。

だから多分、あれこれつべこべ言った所で私にも問題大アリなのだ。

我儘で、大いに結構。

だからどちらが正しいとか正しくないとかの話じゃないんだって。

一方的に労働力を搾取されていても、それでも好きだったり、心の支えになっていればイーブンなのかもしれない。

居てくれるだけで安心できる、ってやつ。

尽くすのが好きな人も居るしね。

当方、夫が居ない方が、断ッ然、平穏な暮らしができると思っております!

家族って、個の集合体だけど、私は我が強すぎたかなぁ・・・

「一人でも生きて行けそう」とはよく言われてきましたが、本当にそうかもしれない。

「顔がめちゃくちゃ好き!!!」とかだったら許せたかもしれない(笑)

実は離婚したい旨は再三本人に伝えてあるのだが、本人たぶん脅しぐらいにしか思ってない。

脅して何か変わるならいくらでも脅すし揺するけど、何も改善されないなら脅しにすらなってないじゃん。

今回を起点、具体的な離婚の提案を承、晴れてバツイチを結とする。

転は要らないよ何を転じるつもりなの。

本当は迷いはあるよ。
夫、生活がめちゃくちゃどうしようもない奴だけど、性格が悪いわけではないから。

一緒に生活するのは本当に嫌だけど、友達だったら良い人だと思う。

良い人かもしれないけど、家族のために何も努力してくれないんだなぁ、って思うとやっぱりそんなに良い人じゃないかも。

こんな状態じゃ誰も幸せじゃないと思うので、心を鬼にして頑張るぞ。

こんな書き散らしの長駄文を読んでくださるなんて、奇特なお方ですね。

ありがとうございました。

あなたの生活が素敵なものでありますように。

それではご機嫌よう。

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