恋塚 とえ

はじめまして。 こちらでは極めて個人的で、ほんのりアナーキーなエッセイを投稿しようと目…

恋塚 とえ

はじめまして。 こちらでは極めて個人的で、ほんのりアナーキーなエッセイを投稿しようと目論んでいる獅子座のO型女です。 お手柔らかに、よろしくお願い致します。

最近の記事

イグアナの娘

そういうタイトルのドラマが、子供の頃にあった。 よく覚えていないけれど、ヒロインには自分の姿が醜いイグアナに見える、とかそんな内容だったと思う。 もしかしたら母親にはイグアナに見える、だったかも知れない。 実は全く覚えていない。だって殆ど見ていなかったから。 そのわりに、とても可愛いヒロインの水溜まりに映った姿がイグアナだったシーンが衝撃的だったからなのか、私はたまに自分の目で見ているものが信じられなくなる。 あの話はきっと醜形コンプレックスと自己肯定感が軸になって

    • 十数年ぶりに、学生時代の友人と食事をした。 一人は仲が良かった友人。 もう一人はその友人が仲良くしていた私にとってはただのクラスメイトの男子だ。 卒業してから疎遠だったが、友人とは確かに仲が良かった。 ほぼ毎日を一緒に下校していたし、よく一緒に買い食いをしたり、プリクラを撮ったりした。 なんなら出来たばかりのディズニーシーに二人で行って丸一日を楽しく過ごした事もあった。 しかし はて、私達はいつも何を話していたのだろう? 友人とは私はまったくタイプが違う。 むしろ

      • 正しいも何もない話

        この冬、インフルエンザに罹った。 熱は下がったものの動かない身体、たくさん寝て冴えた頭で私は考えた。 そうだ、離婚しよう! いつか離婚したい、離婚したいと常々考えていた時は悲壮感やら絶望感しかなかったが、離婚しよう!やったるぞ!!と決めたらば希望に満ち溢れてきた。 まったくもって気持ちの問題。 気持ちの問題が片付くだけで、心が晴れ晴れするぜ。 前向きすぎてナチュラル・ハイだ。 離婚、それは一筋の光。 僕が見た希望。幸せの心。 なんだかお線香のCMみたいだ。 先

        • 小豆を煮る話

          梅仕事だとか、小豆を煮るだとか、そういったことの雰囲気が好きだ。 雰囲気なので、料理が好きなわけではない。 なんて言うのか ていねいなくらし? それだ。 全然そんな暮らしぶりではないけれど、切り取ってしまえばこちらのものだ。 今年も、小豆を煮て善哉をつくる。 小豆の袋に説明書が入っていて大変有難い。 まず小豆は2時間水に浸す。 そしてその水は捨てずに、そのまま火にかける。 小豆の色落ちを防ぐためだ。 沸騰したらやや弱火にして、灰汁を取り除く。 灰汁・・

        イグアナの娘