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こどもの病気

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#子育て

こどもの事故について

こどもの事故について

こどもの事故はさまざまです。家の中のけがはすべてのけがの3割と言われています。5歳未満のこどものけがの多くは自宅内です。
こどもの事故を知ることで
まさか、そんなことするなんて・・の「想定外」から「想定内」にすることが出来ます。
今日はこどもの事故についてお伝えします。

★事故
目を離さない、だけでは事故を予防することは難しいです。
まずは月齢や年齢ごとに起こりやすい事故を知りましょう。
・溺水

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こどものてんかんについて

こどものてんかんについて

けいれん性の病気です。
てんかんとは「大脳神経細胞の異常放電によって繰り返し起こす発作が起こる慢性の脳疾患」です。
18歳くらいまでのてんかんを小児てんかんと呼び、小児てんかんには色々な種類や症状がみられ、成長にともなって治っていくてんかん、難治になると予測されるてんかんなどがあります。

★原因
てんかんの原因はさまざまです。
小児てんかんは1歳までの発症が最も多く、ほとんどが症候性てんかんです

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こどもの貧血について

こどもの貧血について

貧血はからだの組織に酸素を運ぶ赤血球が減少した状態です。
多くの場合は鉄欠乏が原因です。こどもの貧血は家族が気付くことが多いです。
こどもでも貧血になるの?
どうしたらわかるの??
今日は貧血についてお伝えします。

★貧血の原因
・造血物質の欠乏(鉄などの血を作る物質の欠乏)
・骨髄機能不全(造血の低下)
・赤血球破壊の亢進(溶血性貧血)
・失血(からだの出血により血液の欠乏)

★症状
見た目

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こどものあせもについて

こどものあせもについて

こどものあせもは梅雨から夏にかけて乳幼児に好発します。
汗をかくことはこどもが気温に対応できるからだを作るために大事な機能です。
今日はあせもについてお伝えします。

★原因
発熱などの病気や多温多湿な環境でも多汗によっておこります。
汗が皮膚の外にながれるときに通る道のどこかにたまってしまい、周囲へ炎症を起こすことであせもになります。

★症状
おなかや腰からおしり、背中にみられます。
大きい幼

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こどものアトピー性皮膚炎について

こどものアトピー性皮膚炎について

アトピー性皮膚炎はかゆみがあり、増悪・寛解を繰り返す湿疹です。アトピー性皮膚炎のこどもの多くはアトピー素因をもつといわれています。
今日はアトピー性皮膚炎についてお伝えします。

★アトピー素因とは
・アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎の家族歴や既往歴をもっている
・IgE抗体を産生しやすい
この2つをあわせもつ体質をいいます。

★症状
乳児の場合
生後2~6か月ごろから口の周囲・頬

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こどもの川崎病について

こどもの川崎病について

川崎病とは乳幼児に好発する原因不明の血管炎です。
冠動脈瘤などの心合併症をきたすため、小児の後天的心疾患の最大の原因をなります。
今日は川崎病についてお伝えします。

★症状
6つの主要症状のうち、経過中に5症状が呈する場合に診断されます。また4症状でも他の疾患が否定され、ハートエコーで冠動脈瘤を呈する場合に診断されます。
・高熱
・両側の眼球結膜の充血
・真っ赤な唇、いちごのようにつぶつぶの舌

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こどものヘルニアについて

こどものヘルニアについて

ヘルニアはこどももなるの?と思われる方もいらっしゃるかのではないでしょうか。
ヘルニア(脱腸)はおなかの臓器がお腹の外に飛び出した状態です。
今日はこどものヘルニアについてお伝えします。

こどもに多いヘルニアは鼠経ヘルニアと臍ヘルニアがあげられます。

鼠経ヘルニアとは
股のつけねの少し上のあたりから陰部にかけて膨隆する病気です。
こどもの場合は生まれつきの原因で発症するため、ほとんどが外鼠経ヘ

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こどものイレウスについて

こどものイレウスについて

イレウス(腸閉塞)は腸管の通過がなんらかの原因により障害された状態です。
(え?子どもでも起こるの??)と思われる方もいらっしゃるかもしれません。生後すぐに腸閉塞をきたす病気もあります。
今日はこどものイレウスについてお伝えします。

★イレウスの特徴
腸管の中がつながっていなかったり、狭くなっていたりすることで通過できない状態になる機械的閉塞と、腸管はしっかりできているのに、腸がうまく動かないた

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こどもの乳幼児突然死症候群について

こどもの乳幼児突然死症候群について

生後2週間から1歳までの乳児および幼児の突然予期せぬ死亡を乳幼児突然死症候群(SIDS)といいますが、原因が明らかになっていません。主に眠っているときに起こり、生後2週間から1歳までの年齢の全死亡の35~55%を占めています。
今日はこどもの乳幼児突然死症候群についてお伝えします。

★原因
関与している可能性がある因子として、乳児の睡眠覚醒が不良であることが言われていますが、原因が明確にわかって

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こどものとびひについて

こどものとびひについて

とびひとは伝染性膿痂疹といわれる皮膚に紅斑、水疱、びらんや厚いかさぶたができる病気です。
細菌による皮膚の感染症です。接触によってうつり、火事の飛び火のように、あっという間に広がることから「とびひ」と言われています。あせも、虫刺され、湿疹やけがをした傷に感染を起こしてとびひになります。
今日はとびひについてお伝えします。

★原因菌
主に黄色ブドウ球菌や溶連菌が原因となります。

★感染経路
接触

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こどものB型肝炎について

こどものB型肝炎について

こどもたちはB型肝炎ウイルスのワクチン接種をしています。
B型肝炎はみなさんも聞かれたことがある病気ではあるかと思いますが、こどもに関係ある病気なの?と思われた方も多いのではないでしょうか。
今日はB型肝炎についてお伝えします。

B型肝炎は、血液や体液を介して感染する肝炎です。
以前は輸血や出産に伴う親から子への感染(母子感染)が問題でした。そのため、母子感染に対してB型肝炎のお母さんに予防処置

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こどものヒトメタニューモウイルス感染症について

こどものヒトメタニューモウイルス感染症について

冬から春にかけて流行するヒトメタニューモウイルスですが、呼吸器の感染症です。RSウイルスと同様に、乳児が感染すると急性細気管支炎や肺炎の原因となることがあります。
今日はヒトメタニューモウイルス感染症についてお伝えします。

★感染経路
ヒトメタニューモウイルスによる感染で、接触感染、飛沫感染により感染します。潜伏期間は3~5日です。

★症状
咳・喘鳴・喘息発作の悪化が起こります。
乳児の場合、

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こどものRSウイルス感染症について

こどものRSウイルス感染症について

夏に流行が始まることが多く、秋から冬を中心に流行するのがRSウイルス感染症です。主に乳幼児が感染し、呼吸困難に陥ることもある呼吸器感染症です。
日本で毎年12~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症を発症し、そのうち約3万人が入院すると言われます。
今日はRSウイルス感染症についてお伝えします。

★感染経路
RSウイルスによって感染し、接触感染・飛沫感染により感染します。潜伏期間は4~6

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こどもの食中毒について

こどもの食中毒について

食中毒は細菌およびウイルスによるものが大半を占めます。
ウイルスが原因で多いのはノロウイルスで、細菌だと感染力が最も多いカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオなど、様々な菌により起こるのが食中毒です。
今日は食中毒についてお伝えします。

年間の成人を含む患者数はノロウイルスによる食中毒が最も多く、ほぼ大半を占めています。

★症状
嘔吐・下痢・腹痛・発熱などの症状や、ときに頭痛を伴う

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