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こどもの乳幼児突然死症候群について

生後2週間から1歳までの乳児および幼児の突然予期せぬ死亡を乳幼児突然死症候群(SIDS)といいますが、原因が明らかになっていません。主に眠っているときに起こり、生後2週間から1歳までの年齢の全死亡の35~55%を占めています。
今日はこどもの乳幼児突然死症候群についてお伝えします。

★原因
関与している可能性がある因子として、乳児の睡眠覚醒が不良であることが言われていますが、原因が明確にわかってはいません。

★危険因子
・うつぶせ寝
・横向け寝
・もたれかけ寝などの不安定な体勢
・やわらかい寝具
・ウォーターベッドのマットレス
・親の添い寝
・家庭内の喫煙
・暖めすぎの環境(着衣、毛布、高い室温)
・閑静な気候などにおいて増大すると言われています。
他にも危険因子と言われている因子はあるものの、厳密には分かっていません。

★対策
米国小児科学会では、医学的疾患による禁忌がない限り、乳児を仰臥位におくことを推奨しています。
厳密な原因が分からないため、危険因子を取り除くことが対策になると考えられます。
・枕やぬいぐるみの玩具や羽根布団を避ける
・親のベッドに寝かせない
・母親の妊娠中の喫煙を避ける
・乳児をたばこの煙から遠ざける
・感染予防のための母乳栄養の推奨

おしゃぶりは乳幼児突然死症候群に対しては、気道の開通になるので助ける可能性も考えられています。
また、仰臥位(まっすぐねかせる)ことで、頭が扁平になることを防ぐには、起きているときに大人がみている間にしばらく腹ばいですごさせる、チャイルドシート・抱っこひも・バウンサーにあまり寝かせないことで頭の形を丸くするうえで役立つと言われています。

原因がわからないからこそ、危険因子を取り除く対策を取り入れてみていただければと思います。

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