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こどものヒトメタニューモウイルス感染症について

冬から春にかけて流行するヒトメタニューモウイルスですが、呼吸器の感染症です。RSウイルスと同様に、乳児が感染すると急性細気管支炎や肺炎の原因となることがあります。
今日はヒトメタニューモウイルス感染症についてお伝えします。

★感染経路
ヒトメタニューモウイルスによる感染で、接触感染、飛沫感染により感染します。潜伏期間は3~5日です。

★症状
咳・喘鳴・喘息発作の悪化が起こります。
乳児の場合、急性細気管支炎や肺炎になり、免疫低下状態で重症化することがあります。
全ての年齢でおこりますが、多くの場合は5歳までで感染します。

★治療
対症療法を行います。

★予防
一般的な感染対策(手洗いの励行やマスクなど)を行います。

軽い風邪の症状から、ヒトメタニューモウイルスやRSウイルスのような乳児が感染すると重症な症状がでることがある呼吸器感染症もあり、どんなことに気を付けたらいいのか・・・

まずはこどもの苦しいサインを見逃さないことが大事です。
こどもの呼吸器の特徴として、乳児では咽頭や喉頭などの気道がやわらかく狭いです。気道や気管支の直径も狭く、感染などにより気道がむくみ、分泌物がでることで容易に気道を狭窄・閉塞しやすいです。そのため呼吸困難や窒息がしやすいくなります。
「少し咳が出ているだけと思ったのに・・」という状態から、容易に増悪しやすいのもこどもの呼吸器の特徴です。

★こどもの苦しいサインは?
・呼吸時にゼーゼーなどの呼吸音が聞こえる
・鼻の穴を広げて息を吸い込んでいる
・呼吸時に鎖骨や肋骨、みぞおちのあたりがくぼんでいる
・吸うときに首を後ろに倒し、吐くときに前に倒す

このような苦しそうな様子が見られた場合は、こどもは呼吸が苦しい場合があります。そのときに受診していただくことで、呼吸状態を改善する対応が可能です。

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