フラッシュバックする幼少期のトラウマ

多分、私の人生の中で一番のトラウマ

それは、母方の祖父母のこと。

かなりショックな出来事だったので、私の記憶はおぼろげです。
そして、ここからはショッキングな内容になるのでご注意ください。


確か、私が小学校2、3年生くらいの頃
私には3つ下の弟がいて
長期休みの時は、2人で隣県の祖父母の家に泊まりに行くのが決まりでした。

しかしその頃、祖父が不倫していた関係で、祖母がうつ病になっていました。
不倫のことも、うつ状態も落ち着いたから、二、三日くらい泊まりにおいで
と呼ばれ、久しぶりに祖父母に会えることになったのです。

いつもなら、2人で電車で行くのに
この時は父が車に乗せて送ってくれたことをよく覚えています。
後から聞いたのは、祖母が本当に大丈夫なのか確認のためだったそうです。

久しぶり(多分、1〜2年ぶり)に会えて、すごく嬉しくて
私と弟は、祖父母の家を満喫していました。

しかし、しばらくして違和感に気づきます。

もう一日中遊んでいるのに、祖父がいない事に。

そして、突然、その時は訪れました。


祖母が急に、真っ青な顔をして雨戸を締め始めたのです。

私は、訳が分からずうろたえていました。
でも、理由を幼い私たちに説明する暇もなく、慌ただしく祖母は家中の戸締りを確認していました。

間も無く、チャイムがなりました。

「〇〇(祖母の名前)、おーい。〇〇!」

祖母の名前を呼ぶ女の声。
チャイムは段々と激しくなっていきます。

祖母は、私と弟を抱き寄せて言いました。

「あのババアが、じいちゃんの不倫相手よ。2人とも静かにしてて。」

私たちは、すでに恐怖と混乱で、縮み上がっていて、頷くことしかできませんでした。

すると突然、玄関の扉を
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
と、女が叩き始めました。

「おい!!〇〇!いるんだろ!分かってんだよ、出てこいよ!!」

激しい怒鳴り声が、真っ暗なリビングに響き渡ります。
そして祖母は少しだけ玄関の方へ行って帰ってくると

「あの女、何か刃物を持ってる…」

とつぶやきました。
刃物
小学校低学年の頭には、真っ先に包丁が思い浮かびました。
実際は大きめのカッターだったそうですけどね。

それから、警察が来るまでの間
女は、祖母の名前と、出てこいと叫びながら、玄関のドアを叩き…いや、殴り続けました。

暗闇で、ただうずくまるしかなく
ひたすらに時間が経つのを待つしかできませんでした。

警察が来てからのことは、あんまりよく覚えていません。
ただ、家の前にパトカーと救急車が来ていた様子だけ覚えています。
そして、私の両親と、弟夫婦が来ました。

この時、祖母はもう壊れていました。
キッチンに向かう祖母について行くと
私の目の前で、包丁を持ち出しました。

「もう無理、限界。私は死ぬ。」

と言いました。
本気の目でした。
幼いながらに、私が理解してしまうくらい。

私の後ろから、叔父さんの声と、母の声がして
すごい勢いで私を跳ね除けて、祖母を羽交い締めにしました。

やっぱり、娘と息子は誰よりも早く動いていたように思います。

父が、私に駆け寄り、リビングに連れて行き
弟と、4つ下の従兄弟を抱きしめさせると、祖母の元へ行きました。

キッチンとリビングは、完全に別部屋のタイプなので、向こうの様子はわかりません。
ただひたすらに

「お母さん!包丁離して!」
「もう嫌だああああ生きていられない」
「母さんいなくなったら、ここに居るみんな悲しむんだぞ!」
「まだ孫たちも小さいのに、成長見られないのよ!」
「離して!もう疲れた…生きていたくないい」

永遠とも思える時間、いろんな声が聞こえてきた。
みんなが叫んで…
みんなが泣いて…

小さい弟と従兄弟はずっと泣いていた気がする。
私はただ、この子たちを抱きしめて、耐え忍ぶしかありませんでした。

もう、あの場にいる誰もが必死でした。

あの光景を、私は一生忘れないでしょう。


私が覚えているのはここまでです。
この後どうなったのかは、イマイチ覚えていません。
家族に聞くことも無いです。

祖父母は、結局まだ夫婦でいます。

私は祖父に対して、非常に怒りを抱いています。
この気持ちは、大人になるにつれて、増していく一方です。
私は一生許せないと思います。

何より辛いのは、時々、あの時の映像がフラッシュバックすること。

今日も、夢に少し出てきたので、書いてしまいました。

これを読んで、嫌な気持ちにさせてしまったかもしれません。
ごめんなさい。

世の中に、いろんな事情を抱えて
不倫とか浮気とかする人がいるけれど
そういう人に言いたい

他の人を巻き込むなよ。
人の命を奪うなよ。

それだけです。


こんな話を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今度は、明るい話題で会えるといいですね。


も、もしもいただけたら… 働けてないので、素直に生活費に充てます…😢