ミルクティーの誘惑と恋人


正直、そのミルクティーの誘惑をしてきた彼と、はじめて会った時、

私は、本彼よりも魅力的だったら、全然乗り換えるのもあり~

なんて考えていた。

私はそんな女である。


でも、正直恋人なんて、その程度の関係ではないだろうか。

結婚しているわけでもあるまいし。

別れたら、それで終わり。


「結婚するまでは、生涯のパートナ―を選ぶ権利が私には存在する。」

という考えの女子は、そんなに少なくないと思う。

特に、結婚の話題に触れようとしない、その気がなさそうな男と付き合っている女は、たいてい別の男ともご飯に行ってる。


でも、実際そんな事をしていて、乗り換えた事はない。

2回目のお食事デートに誘われても、ほとんど行ったことがない。

あっさり連絡先を消してしまう事もある。

いくら、美味しいお店に連れて行ってくれて(美味しいもの大好き)、スマートに会計をしてくれたとしても(自分じゃとても払えないような金額の美味しい食事はもっと好き)…。


本当は、本彼の事が大好きなのかもしれない。


でも、つい最近、今までの恋人に対する見方とは、異なる視点を、今の彼にもつようになってしまった話をするね。


もう、結婚候補者からの食事のお誘いに行くこともないだろう。



これは、私が、中国の別の都市で仕事を探している、という話しを彼としていた時の事。

「もう私は、結婚がしたいんだ。生きるために仕事をしたくない。」

とボヤいたら。

「いつ結婚したいの?」と。

仕事のタイミング的に今すぐは無理。


「来年!」

というと、

「OK」

という返事。


何がOKなの…と思ったが、彼がそれだけ本気だという事が分かってしまった。

こうなったら、もう他の男性と食事になんていけない。


未来のパートナーとの間に、問題は起こしたくない。

一生心に残る負い目など、背負いたくない。


彼が本気なら、私も本気になるべきだ。



「僕たちは子どもと何語で話すのかなー」

っていう彼が、ものすごく可愛く見えた。


彼は、もう

『私と一緒に歳をとるイメージ』をしている。





おわり。


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