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財務会計

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#決算分析

FinTechのパイオニア Squareの3つの「ここが凄い」

FinTechのパイオニア Squareの3つの「ここが凄い」

今日はFinTechのパイオニアであるSquareを取り上げたいと思います。

FinTech(フィンテック)とはFinance(金融)×Technology(技術)の造語で、既存の金融機関のIT活用というよりは、ITを使った金融の新しいサービスを指すことが多いです。

ご存知の方も多いと思いますが、Squareは上の写真にあるような小型の決済端末を提供している会社です。

この端末を購入してスマ

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EC関係者はとにかく(ウェブではなく)アプリに積極投資すべし

EC関係者はとにかく(ウェブではなく)アプリに積極投資すべし

以前のしば談で「非ゲームアプリのマーケティングについて語ったよ」という対談を行いました。

その際にも話が出たのですが、「EC系でアプリ対応が進まない」という話で、これはアメリカでも日本でも良く聞く話です。よく聞く話は「ウェブでも大体同じようなことができるから」というような曖昧な理由です。

今日は少しデータで「EC系でアプリ対応をしっかりしない」ことが如何に損なのか、という話をしたいと思います。

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マネーフォワードはなぜ「選択と集中」をせずにB2CとB2Bの両方を提供し続けるのか

マネーフォワードはなぜ「選択と集中」をせずにB2CとB2Bの両方を提供し続けるのか

柴田: 今回の「しば談」は、マネーフォワードの辻庸介社長にお越しいただきました。まずは最初に自己紹介と自社紹介をお願いします。

辻庸介さん(以下、敬称略): マネーフォワードの辻です。新卒でソニーに入って、その後3年間ソニーにいて、その後、マネックス証券というネット証券に9年ほどおりました。途中2年ほど、ペンシルベニア大学のウォートンというMBAに留学をして、マネックスに戻って1年半やらせてもら

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Twitterは「有料化」が必要なほど深刻な赤字なのか?

Twitterは「有料化」が必要なほど深刻な赤字なのか?

Twitterの2016年1-3月決算が出ました。結果だけを見ると、$80m(約89億円)の営業損失(Net Loss)となっており、ネット上では、「Twitterは有料化しないと危険なのではないか」という声まで出て、それに対して、Twitter社が自ら、

と否定するアナウンスを出すほどでした。今日は、この営業赤字がどの程度問題なのか、という点を詳しく見ていきます。

報道は「営業赤字」を強調、

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メッセンジャーボットの主要な4つのカテゴリーが明らかに!(実例とスクリーンショット付)

メッセンジャーボットの主要な4つのカテゴリーが明らかに!(実例とスクリーンショット付)

前回の「Facebookのメッセンジャープラットフォームの本当の狙いは正しく報道されていないと(僕は)思う。」では、

まだまだ自動化するには早いでっせ。最初は手動でメッセージ返信して、頑張ってデータ貯めるべし

というような内容を書きましたが、せっかくメッセージAPIが開放されているので、一部であっても、非常に初歩的なところであっても、これまで人力でやっていたことを、ボットにやらせたい、と思うの

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「食べログ」はまだまだ伸びしろが大きいと思った件

「食べログ」はまだまだ伸びしろが大きいと思った件

「食べログ」が相変わらず絶好調です。Kakaku.comの2016年1-3月期の決算から見ていきましょう。

売上は、YoY +24.9%の42.55億円、ユニークユーザー数はYoY +10.4%の7609万人です。

売上の主要ドライバーである、課金飲食店数は、49,000店まで増え、ARPUも19,600円/Qと上昇を続けています。個人向けの有料サービスも有料会員が157万人と右肩上がりです。

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楽天の決算から読み取る「ECポイント消耗戦」の先にあるもの

楽天の決算から読み取る「ECポイント消耗戦」の先にあるもの

楽天の2016年1-3月期の決算が出ました。

売上はYoY +13.5%の1803億円、営業利益がYoY -21.0%の229億円と「増収減益」の決算でした。

内訳を見ると、これまで「増収増益」を続けてきた「国内EC」セグメントの営業利益がYoY -17.3%と非常に珍しく、「減益」になっています。

「減益」になっている理由は、EC(楽天市場)で「スーパーポイントアッププログラム」

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もはや日本を遥かに凌駕する中国のインターネットで知っておくべき5つの事実

もはや日本を遥かに凌駕する中国のインターネットで知っておくべき5つの事実

前回に続いて、「Internet Trends 2016」から大事なテーマをピックアップします。今日は、急成長中の中国のインターネット事情に関してです。

中国=ネット後進国、というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、もはやそんなことはありません。むしろ日本より(場合によってはシリコンバレーより)も進んでいるというステージに来ているケースがほとんどです。

今週のAppleのカンファレンス

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