【言葉にする力2】本番のパフォーマンスを上げる緊張との向き合い方
こんにちは、ジュリアンです。
接骨院で働いている頃からスポーツをしている子供や親御さんの相談で多いのが、
「練習では調子が良いんだけど、本番になると力が出せない」というもの。
練習がどれだけ良くても、本番で結果を出せないとその子供は自分に自信をなくしてしまい
練習に前向きな気持ちで望めなくなる。
そうすると次の本番もまた力を出せなくてという負のループにハマってしまいます。
私自身は水泳を学生時代10年以上やっていて、全然タイムが出せなくてめちゃくちゃメンタルが弱かった。
その原因を改めて振り返ってみると、
「見えない緊張」と闘っていたんだと思います。
その見えない緊張を見えるようにそして言葉にしてあげると、
本番で自分のパフォーマンスが出せるようになっていきます。
誰だってわが子や自分のチームの子には、練習を頑張るなら結果を出してほしいじゃないですか?
それなら子供への伝え方を変えてみると、本番で違った結果になるかもしれません。
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自分はみんなよりも劣っていると思い込んでいた
私は8歳から18歳まで10年間水泳をやっていて、12歳からは毎年全国大会に出れるくらいのレベルでした。
でも自分に全く自信がなかったんです。
その理由は食生活も良くなかったことで体力がホントに無くて
練習ではいつもチームでも一番遅いタイムでコーチに怒られっぱなし
試合でも50mしか速くなかったからです。
(100m以上になると別人のようにポンコツになってしまう)
私がたまたま入会したスイミングスクールは全国大会に出るような選手が何人もいるレベルの高いスクールでした。
そんなチームメイトとの練習では一本だけのタイムなら私は誰にも負けない自信がありましたが、2本以上のダッシュになると途端にタイムが落ちてしまいます。
長距離の練習になればなるほど
同年代のチームメイトより遅いのは当たり前ですが、5歳くらい年下の女の子に負けてしまうこともよくあり私の自信はいつもドン底状態。
日々の練習でやるダッシュの本数は10本や20本が普通だったので、
コーチにはボロくそに怒られて
ビート板を投げられたり
デッキブラシの持ち手で頭を叩かれたり
体力のない自分にとってはホント毎日地獄にしか感じなかった。
でもこれだけ怒られましたが、コーチのことは今でも尊敬していますのでご安心ください。
ただ自分が周りの人よりも劣っているんだなという感覚は、自分の中に染みついてしまいました。
そして大会の規模が大きくなるほど周りの選手のレベルも上がるので、
レース前も頭では頑張ろうとは思っていましたが
「自分は周りの人より劣っている」のは無意識に感じていたのかもしれません。
そんな状態でレースに臨むと毎回緊張しすぎて、都大会以上のレースでは6年間で一回しかベストタイムを出せませんでした。
なぜそんなに緊張してしまったのかを考えていきます。
緊張する原因を見えるようにする
本番で緊張してパフォーマンスが下がるのは、裏にその子の中で感情が隠れているからだと思います。
その感情を分類してみると、
子どもやチームの状況によってどれかは変わると思いますが、
今回の私の場合は⑤の劣等感が強かったものだと思います。
そして今の子供たちにも劣等感が強くなっていることで、本番で結果を残せない子が増えています。
その理由はスマホやSNSで自分以外の人と簡単に比較できてしまうようになったからです。
私が水泳をやっていた頃は、ガラケーはあってもネットやSNSも全然便利じゃなかったので使うことはほとんどありませんでした。
でも子供たちと話していると年々、遠くの誰かと比較しているような会話が増えてきました。
私「○○君、前よりもこれが上達したね!」
○○君「でも、YouTubeとか見ると他の子はもっと上のレベルのことが出来ているので自分はまだまだです」
この子もYouTubeで調べたりしている時点で真面目でしっかりしているんですが、それによって自分から比較しにいってしまうことで自分に自信をもてなくなっています。
これは比較したらキリがないと思うんですが、今の子供たちはついついネットやSNSでそれを見てしまうんですね。
あとは普段の練習や本番の後に周りの大人が、
「○○君は出来ていたのに、あなたは出来ていなかった」というような比較をしてしまうと子供の劣等感は増していきます。
私も当時そのような怒られ方をいつもしていて自分自身では気づかなかったんですが、その劣等感がパフォーマンスを下げてしまい練習や本番では
自分と向き合えなくていつも他人ばかり見てしまうようになりました。
この自分と向き合えない状態はパフォーマンスを上げる上で必ず足かせになります。
そんな子には他人と比較しない伝え方をしていくのがいいです。
他人と比較しない伝え方
周りとの比較で劣等感を持っている子には
・出来てること
・良くなっていること
・その子の長所
それらを「伝えて」「思い出させる練習」が大事です。
自分が水泳をやっている頃に自信が出た瞬間は、
コーチから長所を活かすように指導された時でした。
「10本ダッシュのメニューだけど、後の9本は気にせず最初から全力で行け!」
この言葉だけで私は自分を信じて頑張れたし、結局その方が残りの9本のタイムも良かったんです。
でもこれが周りのみんなと同じように「タイムを落とさずに頑張れ!」と言われたらきっと最初から全力を出すことも出来なかったし、中途半端なタイムで終わり何も得るものは無かったと思います。
だから大人たちは子供にその子の強みや良さを活かした力の使い方を教えてあげるだけで、きっとその子はその強みはもちろん全体のパフォーマンスも上がっていくはずです。
そしてその声掛けはその場だけで終わってはダメです。
子どもに繰り返し自分の強みを聞いて認めてあげることで、自信が強化されていきます。
練習の時、試合の時、落ち込んでいる時、調子が悪い時期
繰り返し自分の言葉で言わせることで段々と自信を持てるようになります。
そうすると劣等感からの緊張は和らいでいくと思います。
子供たちに試してもらえると嬉しいです。
それでは。
学校やスポーツチームなどで子供の不調改善や能力アップの講座を行っています。
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これまでの人生でたくさんの人の心に触れてきました。 まだまだ経験不足な所はありますが、noteを通してこれからもっとたくさんの人の心に触れ、そのパワーで1人でも多くの人を幸せになってもらえればと思います。