【言葉にする力①】子供が自分の武器に気づく方法
こんにちは、ジュリアンです。
今回から『言葉にする力』について書いていきます。
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今は子供でも1人1台スマホを持つような時代になりました。
でも学校の授業は何十年と同じことを教えているし、いい成績を取っていい大学に行けばなんとかなる感は抜けていません。
そんな中で育ってきた子供たちは幼い頃から自分の考えを薄っすらと持っていたものの、周りの大人たちに「こうしないといけないよ」という社会の常識に染まっていきます。
「こうしないといけない」が頭の中にこびりついてこすってもこすっても剥がれおちなくなってしまうと、
自分の頭の中の考えは間違いじゃないかと思ってどんどん自分の考えを出さないようにしてしまいます。
その結果
「あなたの強みは何ですか?」
など長所を聞かれても言葉が詰まって何も話せなくなってしまいます。
でもそれじゃ自分の幸せ、生き抜く力は手に入らないんです。
そして自分が幸せかどうかも分からなくなっていくから。
そうならないために、言葉を一旦自分の外に置いて見るとボンヤリとしていたものが見えてくるんです。
今回は自己理解について↑
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自分を説明できない子供たち
今の時代は地域の繋がりも減ってきていて子供と関わるような仕事じゃない限り、普段からいろんな子を比較できる大人は少ない思います。
私は接骨院で10年以上働いていましたが、当時から気になっていたのが
自分がどんな状態なのかを話せない子供が凄く多いということです。
接骨院なので初めて来たときや来院するたびに問診をします。
初めて来たときはうまく話せない子がもちろん多いんですが、
中学生でも自分の痛い所や今の調子をうまく話せない子もいます。
「最近はどんな時に痛いかな?」って聞いても
「うーん、分かんない」
「分かんないって何だよ!(笑)」ってこのやりとりをこれまでホント何千回やったか。
そしてこのやりとりが子供も冗談じゃなくて、本気でそう答えているところが本当に心配になってしまう所。
そうツッコミをいれる私も接骨院に通っている時は「はいorいいえ」しか答えられないくらいの人見知りでした。
自分でも振り返ると「自分のことって全然分かってなかったな」と改めて思います。
その日の体調がいいかも考えたことないし
今日やらないといけないことも先まで考えて行動したこともないし
自分がどんなことが得意とか苦手とか
モチベーション上がるのかとかも考えたことがなかった。
でもそれが少し言葉にできるようになってきたのが、高校2年~3年でやっていた水泳の練習を記録するノートを書くようになってからです。
水泳ノートでは練習が終わるごとにその日の練習メニューを写経みたいに思い出して書き、
練習で良かったこと悪かったこと、これからやらないといけないことを書き出していく。
当時は細かくやり方を教わったわけではないけど、毎日書いていくと段々自分の調子の善し悪しが分かるようになって
練習前の時間にはおにぎりよりバナナを食べると調子いいなとか
どのくらい寝ると調子いいなと
いつも頭の中で考えるのが習慣になっていきました。
それからは接骨院に自分がメンテナンスに行く時も先生に聞かれても答えられるようになって会話が増えて、質問される恐怖が減って接骨院に行くことが楽しくなりました。
そんな体験から
自分で考えるようになるには、
その場で「自分で考えなさい!」って根性論で言ってもダメで
日頃からのボンヤリと頭の中で考えているものを見えるようにしていかないといけないんです。
自分の外側に言葉を置いてみる
大人が子供の自己理解を深めさせるたまに試してもらいたいのが、
「どうしてそう思ったの?」と聞く習慣をつくる方法。
私は何か行動する時に無意識でやらないと頭が疲れてしまうので、
その度に「○○はこうしようかな」とか考えてらんないんです。
特に興味のないことはいちいち考えるのが嫌なので、
着ていく服もだいたい3パターンくらいしかないし
料理もその日のメニューを決めてから食材を買うとかも面倒くさいから、その時目の前にある食材をYouTubeで検索して適当にご飯を作っています。
(検索する過程は楽しいから面倒くさくない)
でも大事なことを考える時は「どうしてそう思ったのか考えるようにしています。
子供の教育のこと
家を買うかどうか
仕事のこと
それぞれでやりたいことなどを今の自分の価値観や気持ちと照らし合わせながら考えていくと本当に何がしたいのか見えてくるんですよね。
でも日本の子供は自分の気持ちと向き合ったり伝えるような練習をしていないので、自分の価値観や気持ちがそもそも分からないんです。
どうしてそのスポーツが楽しいのか?
どうしてその学校に進学したいと思ったのか?
どうしてそれにハマったのか?
ほとんどのことが無意識で決めたり行動していくので、
何か行動する前に考えたり、行動した後に振り返りをしないと自分がどうしてそうしたのか分からない子がすごく多い。
先日は不登校の高校生の遊びセッションでは、
2人でラウンドワンに行きました。
その子もサポートした当初は何で学校に行けなくなったかを説明することが出来ませんでしたが、
セッションをするごとに元気にそして饒舌になりました。
ボウリング・卓球・ビリヤードをやりましたが初めてやったビリヤードに大ハマり。
30分ほどかけて1ゲームを終えてお昼ご飯の時間だったので私としてはそろそろ終わろうかなと思っていたのですが、
その子にこの後どうするか聞いてみたら
「もう1ゲームやります!」
ってやる気満々だったんです。
そしてもう1ゲームやり終えてその子も満足そうにしていたので
「どうしてビリヤードにハマったの?」と聞くと
「どうしてでしょうね?自分でも分からないんですけど・・・
たぶん入射角と反射角を計算するのが楽しかっのかもしれません」と答えてくれました。
だからあんなに真っすぐ打てばいいショットもあえて壁に当てて打ってたのかと私は思い出しました。
その子は理系教科が好きだから、そこにビリヤードの戦法がピタッとハマったんですね。
そうやって自分の外に言葉を置いていくと
自分がどんなポイントが楽しいのか・つまらないのか・やってみたいのか・やりたくないのかが分かってきます。
それは一つの武器を手に入れたと同義語になります。
この条件だと自分は楽しいんだな・ハマるんだなと分かるとそれを選択しやすくなるし、
どんどんのめり込んで能力を伸ばしてくれる一番のエンジンになります。
なのでお子さんがいつも当たり前にしていることや、諦めないで続けていることについて
「どうしてそう思ったの?」と聞いて言葉にしてもらうことで、周りの大人も子供の才能を伸ばすことができます。
ぜひ試してみてください。
それでは。
学校やスポーツチームなどで子供の不調改善や能力アップの講座を行っています。
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これまでの人生でたくさんの人の心に触れてきました。 まだまだ経験不足な所はありますが、noteを通してこれからもっとたくさんの人の心に触れ、そのパワーで1人でも多くの人を幸せになってもらえればと思います。