マガジンのカバー画像

写真を使ってくださった記事

405
私の写真を使ってくださった記事です☆
運営しているクリエイター

#詩

道端の秋

道端の秋

没我の僕

透き通る秋の空気
頭上に広がる雲一つないセルリアンブルーの空は
一瞬で僕を捉えて離さなかった

ああ、僕もセルリアンブルーになっていく
秋の風が どこか壊れた心を諌め慰めている

幹が細いポプラの木
枝には 丸みを帯びた深緑の葉
秋風をまとい 踊る枝

奥を見やれば太陽に照らされた赤い屋根
秋の風が 欠けた僕を取り払ってくれそうだ
もう大丈夫
頬を冷やして 目を覚まそう

チキンボール

チキンボール

何にもない
と思っていたら

冷凍庫に
チキンボールがあった

適当に
鍋のスープを作り

そこに
ぶち込む

しばらくすれば
食べ物として成立するだろう

チキンボールのような僕を
今日にぶち込む

それなりの生活として
成立するはずだ

チキンボールと
僕の

着地点は
同じ

今日が
おいしいと良い

ゆらゆらみなも♬

ゆらゆらみなも♬

※ この画像は、聴き屋のくみさんからお借りしました!              ありがとうございます。

夕やみ迫る

午後6時前

広場の池の

水面が

チラチラと

風と灯りとに揺れ

こだましている

その

ちらちらと揺れる

水面の揺れは

まるで

震えているように

小刻みで

かわいらしい

遊ぼうよ

あそぼう…と

わたしに

かまってほしそうだ

からだ全体をゆすり

誘っ

もっとみる
スタエフで「詩」の朗読♪

スタエフで「詩」の朗読♪

「ここいま」さんが、とっても楽しそうな素敵なことをされていたので早速参加させていただきました♪
「ここいま」さんが作られたポエムを「stand fm」で朗読させてもらうというものです。

ハッシュタグをつけて自由に発信していいとのことでやってみたら
ピタッとはまり、落ち着くというか、いい感じ♪
好きな詩に自分の声を合わせる。
なんだか自分の声も好きになる。いい感じの世界が生まれる♪

私の声でポエ

もっとみる
どじょう

どじょう

2021年6月14日。梅雨入り。

梅雨に入った途端、ジメジメと未解決事件が姿を現した。過去の、いや一生かけて付き纏ってくるカルマみたいなもの。

「あの、まだ解決はしてないですよ?」とでも言いたそうに覗いてくる。後回しにもできるけど、忘れないでねって。
おどおどしている彼らはやっぱりジメジメしてて梅雨みたい。

私はいまだにこの問題たちから逃げたい。
辛いほう、厳しいほうへ突進したがりな私でも、

もっとみる
(詩)Windows

(詩)Windows

無重力の彼方から

やってきたのは明の風

僕の知らない世界を旅した

君の話を聞かせておくれ

砂礫でこさえた建物のことや

酔いつぶれそうな果実のことや

ひずみを極めた道々のことや

希望を宿した生き物のこと

色んな世界の姿や音や

匂いや思想を湛えながら

僕より何倍 何十倍も

世界を生きた君に問う

君はどこから吹いている?

どこに向かって吹いている?

カーテンを開け 窓を開けて

もっとみる
スキスキキス

スキスキキス

会いたいと口にしたら

会えばいいじゃんと言ってくれた

触りたくなっちゃうんですけど

と茶化したら

触っていいよと応える

ハグしてもいい?

と恐る恐る聞いたら

俺こそしてほしいよ何て言うもんだから

思わず

「好きです」と告げてしまう

単純で可愛い恋心