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危険な起業はするな!!「起業しろ」の不都合な話

Twitterで「起業しろ」と若者を煽る人がいる

その人の仕事はベンチャーキャピタル(VC)だ
VCとは、投資で稼ぐ人たちだ

これが、ものすごく儲かる

例えばVTuberの会社「エニカラー」に投資していた
元祖「起業しろ」おじさんのVCは、最初に600万円を投資して、
5年後には245億円をGETした。

意味がわからない!と思う人も多いだろう
これが株式会社へのベンチャー投資のうまみなのだ

これだけ資金があったら、どんどんベンチャーに投資をしたい
また5年後に化ける会社があったらどんどんお金は増えていく

そうした理由もあって、近年の日本では「インキュベーションプログラム」や「スタートアップ支援」「スタートアップスタジオ」などと起業を促すサービスが増えている

ただ、ここで儲かっているのは、あくまでVCになる
起業家が起業するリスクが減ったわけではない

投資をするとは、その起業家の人生を拘束するようなものだ

いま、優秀な人材は取り合いになっている
例えば重要な仕事の指揮を任せられるような優秀なビジネスマンなら
年収1000万円どころか3000万でも安いくらいだ

でも、重大な問題がある。多額を払っても当事者として必死になってくれるかは別問題だ 雇われてるサラリーマンなんてそんなもんだ

人に本気になってもらうのはとても難しいことだ(これは起業したらついてまわる雇用の真理だ)

しかし、起業家なら別だ 
例えばエンジェル投資で1000万円を渡して起業させる
すると、その起業家の時間を会社が倒産するまで自由に使えてしまうのだ
当然だが、社長に労働基準法は関係ない
24時間定額制で優秀な人を必死に働かせられる
業績が悪かったら正当な理由で脅すこともできる!
ごめん!脅すなんて人聞きの悪い!訴訟もできる!
こんな凄い裏ワザはない!

最近は、東京大学など一流大学を出た人たちが起業をする時代になった
そんな人を採用するのは大手企業じゃないと難しい
けど、そそのかして起業させてしまえば、投資家の自由なコマに使える

しかも儲かる やらない理由はない

こうした裏事情があるから、起業家は自分を安売りしてはいけない
ちゃんと自分の納得いく値段で株を売って資金を得よう

しかし、これがなかなか難しいものだ
とても優秀な起業家で上場を果たした人も、たった2000万円で数パーセントを投資家に渡したことをすごく後悔していた 

なぜなら上場してその数パーセントは10億円に化けたからだ 
投資を受けるとは、高利貸しに金を借りるようなものだ

眼の前に1000万円のチケットがあったら、欲しくて仕方ないだろう
現実的に無いと困る場面も多いかもしれない

だけど、安易な煽りに乗って自分を安売りするのは止めよう
あなたの会社は上場したら1000億円以上の企業になるかも知れない

また裏事情を読みたい人は「スキ」を押して下さい。
あんまり押されないと書くの止めます





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