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Beyond The Reading

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本を読む先にあるものって、なんだろう。
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2023年1月の記事一覧

WIRED、を読んだ。

WIRED、を読んだ。

この雑誌の存在を知ったのは、我らが角幡唯介さんのことを知りたくてネットで検索しまくっていたらこちらの記事を発見し、影響・感化され、それいらい雑誌を購読している。

さすがというか、シビレるというか、卒倒しそうなくらい素晴らしい考察があるので紹介したい。

自分なりに解釈すると、たとえば携帯電話(スマホ)などが顕著な事例だろう。誰しもが所有している通信機器を、自分の信条として所有しないという選択肢が

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月と六ペンス、を読んだ。

月と六ペンス、を読んだ。

我らの角幡唯介さんが、ツアンポー峡谷の探検中に停滞したときに読み、そして焚き火にくべたということで、数年前から気になっており、ようやく読み終えることができた。

抱いた既視感は2つあって、構成が夏目漱石の「こころ」に似ていること、そして登場人物のストリックランドが神々の山嶺の羽生丈二に似ていること。

家庭や妻など、平凡だが誰しもが望む幸せの象徴を、いとも容易く放棄していくさまは、芸術家を形容する

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半径50メートルのセカイ、を読んだ。

半径50メートルのセカイ、を読んだ。

実際に佐藤さん(nendo)が手がけたプロダクトや案件を紹介しながら、その着想から着地までのプロセスを織り交ぜるコラム。

ハイライトは「嫌い」と「嫌いじゃない」をきちんと認識するということ。うーむ、確かに好き・嫌いのあいだには「嫌いじゃない」という、良い意味でのどっちずかずな状態があるのかもしれない。

それって、つまり中庸ってこと?違うかw

独立した頃に提案段階で何度もミラノに出かけた話をサ

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ゆるい職場、を読んだ。

ゆるい職場、を読んだ。

若者が職場で抱えている問題は、不満よりも不安が多い。ブラック(企業)という概念からはじまり、過度な自己防衛意識で、部下や後輩を質すことが難しくなった..否、できなくなった今、結果的に多くの職場が「ゆるく」なってしまった。

履き違えた優しさは、若者に不満ではなく不安を抱かせることになる。彼らは、はたしてこのままで良いのか?という将来に対する漠然とした不安を日々募らせてゆく。あらゆる情報を取得しやす

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