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NZ南島、ワナカ湖の美しさに惹かれて【ニュージーランド旅16】

ダニーデンからレイク・ワナカまでヒッチハイクでたどり着くことができた。とはいえ今晩はどこで寝泊まりするかは全く決めてなかった。


周りを見渡すとフリーキャンプサイトはなく、あったとしても車がないと行けない場所ばかりだった。これとは別に湖岸の近くでのテント設営禁止のマークが貼ってるところが多く、迂闊にテントを貼ってるところをポリスまたは警備スタッフに見られたら罰金が取られる恐れがある。

それだけは何としても避けたい。

ただでさえ低予算のバックパッカー旅をしてる身であり、できる限り出費は増やしたくない。大して価値のないものを高額な値段で売りつける代物や観光客相手に対するぼったくりな値段設定をしてるレストランや建物の入場料、いずれも自分が行きたいと思わない・今ひとつ惹かれないものに対し極力払いたくはない。



そうこうしてる内に日が暮れてしまう。

とりあえずワナカ湖の周辺を歩こう。


そのあとのことは、歩きながら考えればいい。


■前回の記事はこちら




1 夕方のワナカ湖

NZの南島の中では一番来て良かった場所かもしれない。



多少なりとも有名な自然スポットではあるものの、思ったよりもそんなに混雑していなかった。それだけでも十分満足。


山の稜線がはっきりと見える。

一瞬、目が良くなったのかと思ったくらいだ。
※ちなみに超ド近眼です…….


徒歩20分先の方へ向かって歩く。


歩いてるだけで心が洗われる。

透明度のある空気・水・光、ただ眺めてるだけで多幸感が溢れる。

深呼吸がしやすい。

息をすればするほど、体の奥へスーッと入っていくのがわかる。



この日撮った写真の9割はSONYのミラーレス一眼で撮影しました。
本当に持ってきてよかった。



上記2枚はこっそりというか素早く収める感じで撮ったので、少しブレが目立つかもしれません。


こういう感じで一部の場所ではキャンプ及びテント設営禁止のマークが付いてるので、今後NZでキャンプをしたい方は禁止マークが付いてないフリーキャンプサイトへ行くことをオススメします。



2 アメリカ国籍の男性とビールを飲みに行く

夜7時半が過ぎた。

一旦ワナカの中心部へ戻る。

一番最初に着いたビジター・センター前のベンチに座って周辺の情報について検索する。幸いFree Wi-Fiがあったので、しばらくはここで過ごすつもりだった。

数分後、

ある男性がボクに声をかけてきた。



アメリカ国籍の男性で、

彼もNZを旅してるとのこと。

その前は日本に3ヶ月間滞在してたらしく

日本の食文化・自然が最高に良かったと大絶賛。

特に彼は日本のアウトドアメーカー製品が気に入ってるらしく、モンベルのライトダウンが最高に使い勝手がいいと話していた。
(実際に彼がモンベルのダウンを着てるのを見た時にスゴい親近感を覚えた。)


ワナカに滞在中、偶然ボクを見た時に「すぐ日本人だとわかった」とのこと。




ある程度は日本語が話せる方で、久々に日本語で話せる相手が現れたことでめっちゃテンションが上がった。


色々話す中で互いに意気投合し、近くにあるバーへ行くことになった。


この旅始まって以来のビール🍺!

NZに来てからはビールを飲む機会がなかったので久々にいただいた。

ビール一杯で14ドル、やっぱ日本より高い!
こういう場所へ来る時は誰かと一緒に行く、話をしながら飲みに行く前提でない限り訪れることはない。

格別に美味い!この世のモノとは思えないくらいに感動した!
めっちゃ不健康かもしれないがこれだけは言える。

No beer no life.
これ言うと大抵は笑いが取れる。
実際に昼間から飲む人々はどこの国でも目にする。
※特にドイツやチェコ辺りは昼間から飲む人がめっちゃ多かった。


ビールを飲みつつ、彼の日本滞在記を色々聞かせてもらった。


北海道の富良野・ニセコ・札幌、

東京、静岡、長野、岐阜

大阪と京都、四国の徳島と香川、九州の福岡など

日本全国を周ったがどこも凄く良かったと大好評だった。


どこも道が綺麗で食べ物も格別に美味しくて、尚且つ自然も豊か。
そしてサービス業に従事する人の親切さに感動したと話していた。

改めて日本のホスピタリティというか日本の文化が凄まじいことを知った。
普段こうして日本にいるとそれらが当たり前に見えてしまいがちだけど、
母国を離れ、外側の視点から見ることによって日本のサービス・設備・バラエティの豊富さ・その他あらゆるものが高水準であるかを再認識することができる。


他国の人々も皆口揃えてこう話す。
「母国にないものばかりで、全てが新鮮。」


そんな日本が特異的な感じに見えてしまうのかもしれない。欧米諸国・オーストラリアとNZの人達も皆日本の文化にハマる。人によっては年に2回も来日するケースだってある。



それだけに日本は観光資源も豊かなんだなと改めて実感した。



これだけサービスが充実してるにも関わらず、国民一人ひとりの幸福度は低いと評される日本。個人の力が育たない、個性が尊重されない、出る杭は打たれ、やり直しがきかない・チャレンジしにくい風潮、全員同じであることを強要され、息苦しさが増し続ける。


今日こうしてボクはこの記事を地元で綴ってるけど、改めて見て感じたのは広告とモノが所狭しと設置されてることに対し嫌悪感を覚えた。
特にカプセルトイの設置数が急増しており、益々プラスチックの消費量が増えそうだと感じた。大半のモノを見るとその殆どが生きていく上で無用な産物だらけで、「何のために買うのか」「それが自身にとって必要なのか」「どこに保管するのか(または置くスペースがあるか否か)」、何の費用対効果も得られず一方的に消費し続ける構図を見て思わず絶句したことだってある。


上記に当てはまる人々は概ねストレス解消目的、または「皆買うから自分も買う」といった、いわゆる他人軸な考えで浪費し続ける・衝動買いを繰り返すケースが現在も起きていることでしょう。


(不必要にモノを得たところの、短期間で飽きる・使わない・押入れにしまい込む→次第にモノで溢れかえってしまい、身動きが取れなくなる。
そういった負のスパイラルに飲み込まれたくないと思い、5年前の2019年以降ボクはミニマリスト的なライフスタイルに切り替えた。それ以来一度も衝動買いはしていない)


上記とは別にモノやサービスが過剰でなくても、今あるものを大切にする。
最小限身の回りにあるものだけで十分とするミニマリズムな思想・サスティナブル(持続可能)な社会、自然保護に対する意識、一人ひとりの個性・長所に重きを置くニュージーランドならではの教育システム、正直そこまでニュージーランドの事情を把握してるわけではないけれど、端から見て日本よりも幸福度の高さ・柔軟さ溢れるワーク・ライフ・バランスが高いように感じた。※もちろんNZもNZならではの社会問題があるわけであって、主に物価高騰(特に住宅価格が急騰)、その他色々。いずれもその国ごとに闇は存在する。決して日本だけではない。



話を戻すが、彼と話す中でアメリカ情勢についても話題になった。

現在アメリカの大統領選においてバイデンとトランプさん、どちらが大統領に選ばれるかについて興味本位で聞いてみたところ、彼曰くトランプさんがなるんじゃないかとの見解だった。が、しかし実際のところは未だ不明瞭である。今後どうなるかは現状アメリカ国民にも全く展開が読めず、当のトランプ前大統領は本日5月31日、過去に起きた問題で有罪判決が下った。

上記裁判もそうだし、そのほかにアメリカの不法移民問題及び治安悪化と急激な物価高を抑制すること等、あらゆる社会問題を抱えている現在のアメリカ情勢においてどちらが選ばれるのか又は他の候補者が介入するか否か、いずれも難しい問題であると彼はそう話していた。


互いに話題が盛り上がって色々話してる内に閉店時間が迫っていた。

時刻は夜10時


ここで彼と別れた。

彼は近くのホステルに宿泊していたが、彼曰く宿代は高いと話していた。

3 ワナカ湖の近くで一晩過ごす。

ボクはというと幸い快適温度マイナス6℃まで対応してる寝袋があるので、中心部から少し離れた公園または湖畔に面した道の近くにある屋根付きのベンチで寝ることにした。早朝のワナカ湖を見たいという欲もあるし、10時過ぎにホステルに泊まるのは流石に費用がもったいないと感じたからだ。

意地でも泊まらない、できる限り自力でやり過ごす。

しかもここワナカは自分が思った以上に治安もよく、町自体も静かで人々も穏やか。ここなら野宿しても大丈夫だろうと判断した。


実際に屋根付きのところがあったのでそこに寝袋を広げて寝たものの、屋根裏から夜露というか水滴が少しずつ落ちてきた。寝袋が濡れるを避けるために近くのベンチに移動し再度寝るも空気中の露と寝袋の内側から発生するであろう体温の影響により寝袋表面が濡れてしまった。

こういう時にシュラフカバーを買えば良かったと痛感した。
人はこうしてトライアンドエラーを繰り返して学んでいくんだろうなと感じた。

日本の滋賀県に本社があることで有名なアウトドアメーカー:NANGA.

後日談:帰国後ボクはNANGAのシュラフカバーを買った。

夏寝袋にも使えるので温度調整&寝袋の濡れと汚れ防止にもなる。
次回から使うことにしよう。



こうしてボクは一晩ワナカ湖の近くで寝泊まりした。


そしてボクはNZ南島ならではの明朝の美しさを目にする。

「次回、ワナカ湖の神秘的綺麗さに圧巻。」


続く。


4 最後に

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