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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(211)-(215)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆

早いもので5月もあと数日で終わり6月に入ります。

そうです、梅雨がはじまりますね...☔️

皆様もきっとそうでしょうが、小生は梅雨が苦手です…😖

たまに降る雨は風情があってよいと思いますが、高温多湿な梅雨では、やはりメランコリーな気分になりますね。

小生のメランコリーな6月の過ごし方は…、やはり読書とワインでしょうか。

…まぁ、要するに普段と変わらないように過ごすことが梅雨のメランコリー対策ですね😅

さて今回は第211回から215回までのメタル君の朝ツイートをまとめています。

Twitterでも頑張るメタル君の姿をでnote民の皆様も是非覗いてみてください☺️

Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その43)】

211.五月病は五月の連休後におこる体調・メンタル不良だよ。でも五月病は医学用語(専門用語)ではなく1960年代からメディア等で使われ始めた俗称だよ。医学用語にあてはめるとすれば、「適応障害」かな…?

2023年5月4日

【メタルのおまけ】
「適応障害」は、要するに自分の身が置かれている環境に適応できず、ストレスによる心身の症状のため生活に支障をきたすことだよ。連休明けで「だるい〜」「もっと休みた〜い」と思うぐらいなら大丈夫だけど、学校や会社に行けないぐらい辛い日が続くようであれば適応障害と診断されるかもしれないね。参考までに適応障害の診断基準を書いておくよ!

309 (F43.2) 適応障害
はっきりと確認できるストレス因に反応して、そのストレス因の始まりから3ヵ月以内に情動面または行動面の症状が出現。
これらの症状や行動は臨床的に意味のあるもので、それは以下のうち1つまたは両方の証拠がある。

1.症状の重症度や表現型に影響を与えうる外的文脈や文化的要因を考慮に入れても、そのストレス因に不釣り合いな程度や強度をもつ著しい苦痛。
2.社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の重大な障害。
3.そのストレス関連障害は他の精神疾患の基準を満たしていないし、すでに存在している精神疾患の単なる悪化でもない。
4.その症状は正常の死別反応を示すものではない。
5.そのストレス因、またはその結果がひとたび終結すると、症状がその後さらに6ヵ月以上持続することはない。

American Psychiatric Association. Adjustment Disorders Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM‑5), 5th ed. Washington, DC: American Psychiatric Association, 2013: 286-289


212.五月病の症状は、抑うつ、不安、意欲・集中力の低下、イライラ、不眠、頭痛、めまい、動悸、腹痛、疲労感…、と沢山あるけど、要するに”症状のせいで仕事や学業に身が入らない"ってことだよ。でも連休前から症状がある場合は、五月病とは違うかもね。

2023年5月5日

【メタルのおまけ】
五月病と紛らわしいのは、もともとあった「うつ病」や「不安障害」が再発することだよ。四月は年度初めで周囲の環境、特に人間関係に変化が起こりやすい時期だから、うつ病や不安障害が再発または悪化しやすいんだ。もしうつ病や不安障害で通院している方がいたら、4月から人間関係がどのように変わったかを主治医に伝えておくと良いかも。

↓新社会人の皆様、5月も終わろうとしておりますがいかがお過ごしでしょうか?こんな本を見つけました。


213.五月病と同様、海外でも長期休暇後に不調を訴えることが多いよ。例えばクリスマス休暇後の1月憂鬱(January blue)、バカンス後の 9月憂鬱(September bule)なんて言葉があるそうだよ。”饅頭怖い"じゃないけど、長期休暇怖い😖

2023年5月6日

【メタルのおまけ】
日本では五月病のほうがよく知られているけど、18歳以下の未成年では9月1日に自殺が多くなることが報告されているよ(H27年度調査)。もうお分かりのように、長い夏休みが終わり学校に戻るのがとても辛いんだよ…。やっぱり長期休暇怖い...😖

↓リアルなデータはこちらです。とても悲しいですね…。

https://www.mext.go.jp/content/20200824-mext_jidou01-000009294_011.pdf

↓不登校の子ども達へのメッセージを漫画にしたそうです!(Amazonでみつけました)


214.五月病は基本一過性なので、時間の経過とともに軽快するよ。五月病を「適応障害」と考えると、通常は半年以内に症状は無くなるはず。でも症状が長期化した場合は、「うつ病」に発展している可能性があるよ。

2023年5月7日

【メタルのおまけ】
多くの場合、五月病は仕事や学校に復帰して2-3週間もすれば良くなるよ。人間の生活リズムが戻るのにだいたいこれくらいかかるからね。でも症状が6月に入っても症状が続いているなら、もはや五月病ではないと思うよ。最近、6月に入っても症状が続く病態を「6月病」ということもあるけど、そこまで長引くなら「うつ病」の可能性を疑った方がよいと思うな。

↓”6月”を調べていたら、こんなペンダントが!猫耳かわいいですね☺️ムーンストーンって6月の誕生石なんですね。


215.五月病の対策は、1.周囲とのコミュニケーション、2.生活リズムの維持、3.オンオフの切り替え、4.運動習慣が挙げられるよ。でも、なかなか体調が改善しない場合は専門家(精神科医、カウンセラー)に相談してみましょう。

2023年5月8日

【メタルのおまけ】
最後に五月病対策を列挙したけど、これは何も五月病だけじゃなくてメンタルヘルスの問題全般に共通の対策だよ。もう一つ付け加えるなら、休み明があける前に生活リズムを連休前に戻しておくことが重要かな?少なくとも前日の朝は出勤時間を想定した時間に起床するようにしてみてね!

↓これを着て出社したら、みんなが優しくなるかも?


【メタル君の考察】

今回は”五月病"についてツイートしたよ。

五月病って日本特有と思っていたら、実は海外でも同じような言葉があるんだね。

(長期休暇のあとのメランコリーって、世界共通なんだね🤔)

それから五月病対策についても簡単に紹介したよ。

これらの対策をしても体調が戻らないなら、有給休暇等を活用して休むことも大切だよ。

その場合は会社の上司や主治医とよく相談してね。

連休明けの憂鬱感が少しでも軽くなることを祈ってるよ!


これからもマニアックな精神科ネタをガンガン紹介していくね😉


↓このエコバッグ、かわいい!🥰


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