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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(441)-(445)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆

今週が終われば皆様、いよいよGWですね!

今年は4月30日、5月1日、2日で有給を取れば、なんと9連休....!!!

こんだけ休みを取れれば国内旅行どころか海外旅行も...なんて思いますが、小生はどこにも行けません...😭

病院のオンコールが所々ではいっており、とても遠出なんて出来ませんがな...✈️

ということで今年のGWはnoteとワイン三昧になりそうですね(これはこれで好し)!

メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております。

X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その89)】

441.嘘発見器は精神的発汗に伴う皮膚の活動電位および電位抵抗の変化を見ているよ。この活動電位・電位変化を皮膚電気反射と呼ぶよ。この現象は精神電流現象と呼ばれていたけど、最近は皮膚電気反射が一般的な呼び名だね。

2024年2月16日

【メタルのおまけ】
嘘発見器は1935年に米国の発明家レナード・キーラーによって開発されたよ。なので最初のタイプの嘘発見器を"キーラーポリグラフ(キーラーの嘘発見器)"と読んだそうだよ。ちなみにかつて同性愛者をあぶりだすために嘘発見器が多用された歴史があるそうだよ。

↓嘘発見器って、アマゾンで購入できるんですね!


442.空想虚言(phantastic pseudology)はDelbruck Aが提唱した症状だよ。空想虚言者は空想力が豊かで、架空の事柄を細部にまでわたって生き生きとした迫真性をもって語り、語り手自身も空想を現実と思い込んでしまうよ。現代の演技性パーソナリティ障害に該当する概念だよ。

2024年2月17日

【メタルのおまけ】
空想虚言者は最初自らの自己愛のために嘘を繰り返すけど、その嘘にリアリティを持たせようと自ら"これは本当の話"と自己暗示をかけちゃうんだよ。要するに自分の嘘を自分で信じ込む病気だね。10年以上前にバイオロジーの世界で大きなスキャンダルがあったけど、あれは研究員が空想虚言者だったのでは?という噂もあったよ。

↓あの事件はあの人が空想虚言者だったと小生は思います…。


443.欺瞞者 (swindler)はかつて使用された精神病質の呼称だよ。健常者との明確な区別はないけど利己的な目的以外にもその必要性がないにも関わらず嘘をついちゃうんだ。白昼夢に耽る、空想力豊か、人の弱みに漬け込むなどの傾向があるよ。別名”詐欺師”だよ(そのまんまだね😅)。

2024年2月18日

【メタルのおまけ】
精神病質とは今でいうパーソナリティ障害のことだよ。ドイツの精神医学者Kraepelin Eは欺瞞者を虚言症と含めて、Kraepelinは虚言・欺瞞者と分類したけど、いまでいうと演技性パーソナリティ障害に該当するかな。

↓詐欺師の映画と言えば、キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン!


444.詐病精神病は拘禁反応の一種で拘禁下(刑務所等)で病気の真似をしている者の病像が次第に自動化することだよ。はじめは"演技"していたはずの症状が、やがては本人の意志にかかわりなく非意図的、非意識的に持続進行するよ。でも拘禁を解くと症状は改善するよ(都合がいいね😅)。

2024年2月19日

【メタルのおまけ】
詐病精神病に似たケースで、Kraepelin Eが報告した症例は興味深いよ。ある妄想患者が皆が自分を騙して精神病に仕立てようと企んでいるので、自分が健康であることを証明するために精神病の真似をして入院した...、と言ったそうだよ。このケースは本当はどっちなんだろうね(健康だったのかな)?

↓未読ですが、面白そうですね🤔


445.純粋詐病(pure malingering)とは病気がないのにも関わらず病気のフリをすることさ。ちなみに病気はあるけどその症状を誇張することを部分詐病(partial malingering)と呼ぶよ。因みに今ある症状と全く関係ないと分かっているのに他の原因のせいにすることを帰因錯誤というよ。

2024年2月20日

【メタルのおまけ】
純粋詐病よりも部分詐病は結構いると思うよ。ヒステリー性の性格傾向を持つ人は身体疾患が生じると、その症状をとても誇張することがあるよ。この状態をヒステリー性加重(hysterical overlay)と呼ぶことがあるよ。

↓これは「詐病」に関して最も詳しく書いてある、和書だと思います!


【メタル君の考察】

今回は「詐病」に関してツイートしたよ!

詐病は病気を装った詐欺行為で、病気として振る舞うことに何らかのメリットがあることなんだよ。

一方、何のメリットもなく病者のふりをすることを虚偽性障害というけど、こちらの方は病気として扱うべきかと個人的には思うよ。

鹿冶さんも詐病の患者さんを見たことがあるけど、それはまた別の機会に話してくれると思うよ!

これからもガンガンとマニアックな精神医学ネタを提供するぞ!


↓GWはこの水筒をもって、近くの公園にお出かけしようかな?


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