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自己実現に悩む時、まず確認したい、物語と現実の違い

物語やファンタジー、SF、映画、漫画、RPGなどで、一見平凡な主人公が隠された力や仲間に恵まれて、運命的な冒険を繰り広げるお話は、ファンを魅了します。

夢がある。読んでいて楽しい。そのことは何もいけなくはないし、その作品に何の問題もありません。夢を見せるのも仕事だから、誠実なお仕事。

ただ、落とし穴があるのです。

フィクションの世界なら、先に、何らかの特別であることが明らかになります。

  • 伝説の剣を抜く

  • お父さんが勇者だから王様に呼ばれた

  • 特殊能力を無効化するチートな能力があった

などなど。主人公が、周囲には認められていないけど、ブレイクする前のアーティストと似て、すでに魅力や実力を持っており、物語の中でまだ認められていない状況です。

対して、実社会は

  • 初任給が国家予算規模

  • 保育園で頑張って芥川賞を最年少受賞した

  • 飛び級し過ぎて20歳で博士号を4つ持っている

などは、たぶん不可能ですよね。

初任給で両親に贈り物をして一生物のドラマになるとか、保育園の頃から憧れていた作家になったら最年少候補に選ばれたとか、博士号を取得するまでにめちゃくちゃ努力して関連領域で2つ目の修士号を得て、それらの経験を通して自分を認めて受け入れたり、社会にどう貢献できるか手応えを覚えたりすることが、自己実現に繋がります。

人生はポーカーではないから、仮に物語の主人公がロイヤルストレートフラッシュを持っていたとしても、あなたのライバルが素晴らしい手札を揃えていても、「そんなことより野球しようぜ」と誘って、野球が成立するならそれもいいし、大富豪の革命みたいに弱いカードが強くなるルールでもいいので、手札が仮に弱くても、投げ出さないで、戦えるフィールドを探しつつ手札も強化出来ると、良いですね。

取り組んでいることに意味がないと思えた時に、どう判断して、獲得したスキルセットをどこで活かすかという話にも繋がります。

私なら児童文学の「描写」が下手というか、認知特性が聴覚優位の抽象思考なので、視覚的で具体的な描写と相性が悪いので、才能ないことを理解し、コールセンターでメールやマニュアル書くことに転用しました。

まとめると、最初から揃ってないし、失敗しても力は身についているという話です。


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