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就職氷河期、宗教2世の悩み、体験の記録

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就職氷河期世代で、宗教2世として生きてきた人間が、これまで体験したことや、思ったことなどの記録です。
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#就職氷河期世代

小さなリュック

夕方、アルバイトのため職場のネットカフェにいつものように自転車でやってくると、店のあるビルの手前に救急車が一台停まっているのが見えた。

人だかり、というほどではないが、人が十数人ぐらいいて、何かあったのかな、と思ったが、たいして気にとめもず、扉が開いていた救急車の中を見るともなく見ながら、僕は通り過ぎてビルの駐輪場に自転車をとめ、エレベーターに乗って、6階にあるバイト先のネットカフェに向かった。

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宗教2世 父親との再会

宗教2世 父親との再会

僕は昔自分が住んでいた家を訪ねた。大学を卒業するまで母と暮らしたマンションだ。あれから七、八年経っているが、懐かしいな、と思いながら、エレベーターで以前住んでいた階に昇った。母と僕が住んでいた部屋はいちばん奥にあるので、廊下を進んで行く。その途中、以前僕が住んでいた部屋の隣にあたる部屋の入口の前に、たぶん家族だろう、ちいさな男の子と女の子を連れた、一人の男の人が立っていた。僕が住んでいたときには見

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世界は僕らの顔をしていない

世界は僕らの顔をしていない

ネットで、うつ病、仕事、採用などとキーワードを入れて検索してみると、僕のようなうつ病歴のある人間を会社に採用しない方法や、職場から自主退職にして追い出すための方法を、社労士や弁護士が企業の人事担当者に対してアドバイスしているサイトが出てきた。
「法的に何の問題もなく、こちらに非はないのですから、わかってもらいましょう」というコメントが書かれていた。
パソコンの画面から目を離して、僕はアパートの二階

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