誰にも言えない十代の僕
中学生になると、もう父親の住むワンルームマンションには通わなくなり、何か宗教的なことをさせられる、ということは無くなった。
僕は普通の、いや、今までも周りの人からはそうだったが、どこにでもいる普通の中学生になったはずだった。
働く母と、僕の二人暮らしとはいえ、それ以外は周りの人たちと同じような生活をしていて、他の人たちとは全く変わらない。家に帰ると新興宗教を信じている父親に、祈りを捧げるように言われたり、人の食べる物とは思えないようなものを口に押し込められて、飲み込むように言