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新人助産師日記🌸

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2019年4月、都内の病院で助産師になりました。 研修、初めての受け持ち、初めてのケア、そんな体験の中で感じたことをまとめていきます。 #新社会人 #新人 #助産師 #看護師 あ…
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#出産

生まれた直後の赤ちゃんの“蘇生”で感じたこと

生まれた直後の赤ちゃんの“蘇生”で感じたこと

へその緒がついたままの児の遺体が、ポリ袋に入れられ、公園の植え込みに遺棄されていたという事件が先日話題になった。望まぬ妊娠となった女性の苦悩、相手の男性の責任など、追及したいことはたくさんある。しかし少し視点を変えて、生まれたばかりの児がどうやって息絶えていったのだろう、と思いをはせた。どんなに寒く冷たく息苦しかっただろう。

高校生の私は、そして大学でお産の勉強をするまでは“赤ちゃんは生まれたら

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妊婦になった助産師の先輩が教えてくれた「妊婦にかけてほしくなかった言葉」

妊婦になった助産師の先輩が教えてくれた「妊婦にかけてほしくなかった言葉」

助産師は外来で、産後に病棟で、患者さんにたくさん保健指導をする。かける言葉がその人にとって求めているものなのか、そして【妊娠も出産も経験していない25歳の私】がなにを根拠にかかわるのか、考えさせられる先輩との出来事があった。

1年目、新人として日々産婦人科で働く中で、
根拠に基づき、適切に患者の状態を把握し、どんな状況にも落ち着いて対応する
ちょっと厳しいけれど、厳しさの裏に優しさがみえ、尊

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【ハケンの品格】助産師の場面が忠実、リアルすぎた!

【ハケンの品格】助産師の場面が忠実、リアルすぎた!

2007年日本テレビで放送された【ハケンの品格】。第6話で篠原涼子演じるスーパー派遣、大前春子が助産師になる瞬間があった。ドラマ内で描かれる助産師やお産の様子が、リアルで驚いた。今までテレビで見るお産の様子は、時代遅れ、非現実的で落胆していたから。どのポイントが助産師として忠実!と感じたのか、まとめてみた。再放送をしていた【ハケンの品格】、大泉洋が好きなので見始めた。

第2弾が13年ぶりに、20

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助産師1年目、久しぶりに病棟で泣いた

助産師1年目、久しぶりに病棟で泣いた

産婦人科で働き始めて半年以上、病棟で久しぶりに泣いて、過呼吸になった。自分のしたことが申し訳なくて、多分疲れも溜まってて悲しさが増して、悔しくて。でも先輩がたくさんフォローしてくださって、なんとか勤務を終えることができた。

朝、授乳室で突然ひとりの患者さんが赤ちゃんを抱えて泣き出した。
ほんとうに突然だった。
私は駆け寄って話をきこうと、横に座って背を撫でた。
その方は泣きながら、ぽつぽつと、う

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