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文章と向き合いながら

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文章を書くようになって気づいたことを綴るマガジンです。
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記事一覧

こういうサイエンスの文章が好き

こういうサイエンスの文章が好き

文章執筆のために、自分なりのこだわりや好きポイントをまとめました。

最近、自分の文章を評価しながら書いているのですが、どこまで何をクリアすればいいのかわからなくなってきました。自分なりのゴールが見えた方がいいと思ったので、ここでまとめておこうと思います。

想定している文章は、高校生以上向けのサイエンスに関する説明文や紹介文です。そして他でもなく自分への注文です…いつもこれを満たすのは難しいけれ

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サイエンスライティング失敗集

サイエンスライティング失敗集

かきもちです。サイエンスライティングをしていて失敗したなと思ったところをメモします。増えるかも。

文法編てにをは が整っていない

初期段階あるある。直す。脱稿時点でも意外と気づかないことがままある。直す。一度てにをはの使い方を復習することも重要。

接続詞がおかしい

前後の関係に適した接続詞を使っているか確かめる。

TPOに合っていない

その本で望まれている書き方に合わせる。かきもちが関

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文章指南書をどう読むか

文章指南書をどう読むか

こんばんは。かきもちです。最近火曜日にnoteを書いています。
先日、文章構成について書いたnoteで、理工系の文章法についての本をご紹介しました。

こうした文章法の本を読んでいると、こんな疑問が浮かんできます。

「私はこの通りに文章を書けるのだろうか?すごく文章を書くハードルが上がった気がするのだが…!」

より良い文章を書く、書きやすくするために文章指南書を読んでいるのに、なまじ「良い文章

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#日モヤ 執筆を支えた文章術 〜構成編〜

#日モヤ 執筆を支えた文章術 〜構成編〜

かきもちです。#日モヤ 執筆を振り返りつつ、執筆中に学んだことや気をつけていたことをまとめています。今回は構成編です。本書では基本的に序論・本論・結論の構成を意識して書きました。この形式がどうやってできてきたのか、原型と参考にした書物をご紹介します。

もともとは対話形式だったこの企画はもともと、2019年に開催された第15回出版甲子園という出版コンペティションに出したものでした。

企画当初、い

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#日モヤ 執筆を支えた文章術 〜専門用語編〜

#日モヤ 執筆を支えた文章術 〜専門用語編〜

お久しぶりです。かきもちです。
8月末に単著を出させていただいてから、2ヶ月が経とうとしています。

(省略のため、以下では愛称の『日モヤ』とさせていただきます。)

おかげさまで高校生からシニアの方、科学関係者の方から科学はちょっとという方まで、広く読んでいただけているようです。ありがとうございます。

執筆中、あまり振り返りをしていなかったこともあり、この辺りで執筆に際して気をつけていたことな

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文章知見

文章知見

文章執筆はまるで登山。歩きながら、新たな景色を見つけ、歩き方を振り返ります。ここでは、執筆の中で得た知見をざっくりまとめます。

材料のテンション情報収集をするとき、特にインタビューをもとにするときには人の感情が入っていることに注意する。

材料のテンションに同調すると、内容が似てしまったり、他の文章と異なるテンションになってしまうので避ける。

避けるには、1週間〜1ヶ月ほど文章を置いてから読み

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文章の癖2

文章の癖2

以前、こんな文章を書いた。自分の文章の癖についての文章だ。

最近また癖を発見したので、書いておこうと思う。

最近〜最近思ったことをよく書いているので、だいたい文章が「最近〜」で始まる。思えばこの記事もそうだった。(あっ)

〜してゆく話のあらすじを書くとき、「〜してゆく」と書いている。今回の記事はこの調子で癖を再現しながら書いてゆく。

思えば〜(と思う)何かを思い出しながら書いているので、途

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企画書行き詰まり記

企画書行き詰まり記

出版甲子園の三次企画書を書いています。書いては行き詰まり、書いては行き詰まりの繰り返し…私は本当に本が出したいのか?とすら思います…。

企画書を書く中で思うのが、自分の書きたいものと人の読みたい文章は別だということです。そして、自分が書きたいと思っているものは、全然はっきりしていないということです…。

私はどうして需要のないものでも書いてしまうのか!
需要のないものばかり作りたくなってしまうの

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文章の書き方〜かきもち編〜

文章の書き方〜かきもち編〜

かきもちです。
とある学会誌で不定期連載のコラムを書いています。
昨年の夏から毎月書いていたのですが、
都合でひと月ほど空けることになりました。

久しぶりにエディタを開いてみるも…全然進まない!
なんだこれ…あかん…!

時間をかけてなんとかやっていくうちに、
「そういえば原稿の書き方もってたわ」と思い出しました。
(1ヶ月くらいかけてやっと思い出した)

また思い出すとなると、きっと時間がかか

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相手の理解を想像する

今日は初セミナーでした。
来週、卒業研究の発表会があるので、
それに向けた練習です。
そこで考えたことがあるので、
ちょっとまとめておきたいと思います。

課題山積ー!結果は、うむ、課題山積でした!

プレゼンの縦横比が良くない(横長すぎる)、
式の誤植がある、グラフの軸がない、
何を示したいのかわからないグラフがある…

条件が整理できていない、
行間が広すぎる、などなど…

色々なファクターに

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自分の考えを書きたい

自分の考えを書きたい

こうだ、と思って書いたことが、自分の考えじゃない…。

最近noteを更新したり連載記事を書いたり、
何かと物書きをしています。

これかな、と思ってアイデアを書き出すと、
SNSでフォローしている人が言っていたり、
尊敬している著者が書いていたりすることが増えてきました。

あれ、これもう言及されとるやん。
私の考えじゃないぞ、これ。

自分の考えを書きたい、何か一瞬を捕まえた、
その一瞬を書き

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書くということ

書くということ

文章を書く時には、あらかじめ頭の中に文章があって、それを出力するのではない。書くことは、頭と手と、パソコンやペンと、音と…自分と環境が渾然一体となって、新しい何かを見つける現象である。

環境を巻き込む文章を書き始めるとき、はじめにこんなことを書こうかな、という気持ちはある。今でいえば、「書くというのは深いものだなあ。ただ情報を書き出す行為じゃないんだ」という気持ち。書きながら考えていて、しかも頭

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文章の癖

文章の癖

最近、原稿を書くことが増えて、
自分の文章を客観的に見る機会が多くなった。

すると、自分の文章の癖が少しずつ見えてきた。
2つあって、

ひとつは
初めに抽象的なことを言い、
次にその具体例や説明を書いて、
そのあともう一度はじめの抽象的なことを繰り返す。
(この例は難しいな…)

もうひとつは
二つのイメージをいったりきたりする。
例えば、中学校の時の話と現在の話を
いったりきたりするなど。

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