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つれづれ…

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カウンセラーをしている40代の♂です。なんとはなしに日々思ったことを文章に残していこうと思います。不定期更新。
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三日坊主、4本目を書く

三日坊主、4本目を書く

今年の1月に目標を立てた。
「note100本、書くぞ」

あれから丸9ヶ月が経過した。
更新は3回で止まっている。

狙ったわけではないが
文字度通り、絵に描いたような
完全無欠の三日坊主だ。

今年も残り3ヶ月。

毎日1本ずつ書いても目標達成はならない。

さてどうする...

(つづく)

丁寧と不安

丁寧と不安

とあるサークルで、初めて喋ったすごく誠実で真っ直ぐでエネルギッシュなイケメンに、褒められた。

「説明がすごく丁寧で分かりやすいね」

とても嬉しい。

でも同時に、ちょっと落ち込む。

「またダラダラ喋ってしまった・・・」

僕の話は、いつも長い。

余計なことを喋ってるわけではないと思う。文字に起こせば、それなりに過不足なく、読めば誰でもある程度伝えたいことが正確に伝わるような構成になってると

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無題

無題

今年も既に12日目だ。あっという間だ。

12日前に「今年は100本、note書くぞ」と宣言した。このペースでは無理だ。

何かを続けることは難しい。

何もしてないわけではない。

映画を観た。
『ニューシネマパラダイス』
『ザ・ファブル』
『下妻物語』
『記憶にございません』

ドラマを観た。
『岸辺露伴は動かない』全三話
『ライジング若冲』

本を読んだ。
ポール・オースター『孤独の発明』

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ルールをつくる

ルールをつくる

娘氏(12)は負けるのが嫌いだ。

昨夜、家族内アームレスリング大会が開催された。経緯と理由は覚えていない。

まだ当然、僕が勝つワケだが、早々にスマホウォッチングに戻る妻と息子氏をよそに、娘氏だけは何度も勝負を挑んできた。

おもしろいのは、負けるたびにルール変更した上での再戦を要求してくることだ。

右手で。左手で。両手で。三本指で。二本指で。二本指で五秒耐えたら勝ち。

最終的には「一本指で

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Tシャツについて

Tシャツについて

今も昔もずっとTシャツが好きです。

Tシャツとジーンズで9割方事足りるスタイルでずっとやってきました。

90年代後半、ボディラインにぴったりフィットな「チビT」ブームというのがありました。今と違って多少なりとも流行にアンテナ張ってた当時の僕は、明らかにムリのある1〜2サイズ小さめを嬉しげに購入していました。

当たり前ですがフィジカルにキツい服を着続けるのは苦痛です。

男子が

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神なき時代のメンタルヘルスについて、アホなりに考えてみようと思った

神なき時代のメンタルヘルスについて、アホなりに考えてみようと思った

以下の文章を読んだ。

note
森田洋之『人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?/コロナパニックについて考える』

https://note.com/hiroyukimorita/n/nf86e44f3e4dc

読んでて、思い出したこと思い浮かんだことを思いつくままiPhoneのメモ帳に書き留めていたら、全然まとまらない。読みにくいしダラダラしてるし長いし嫌気がさしたけど、大事な

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青空英会話セラピー

青空英会話セラピー

今の仕事を始めて二年目の頃。人と話すのを怖れるひきこもりがちの若いクライアントがいた。まぁ何度目からかワタシとマンツーで会えるようになってたし重度ってほどじゃなかったのだけれど。英語に興味があるってことで週に一回英検の勉強を一緒にしてた。

ある日「なんで英語の勉強してるの?」って尋ねたら「外国の人と話してみたい」と言う。

「話してみたい⁉︎」

だったら話してみようと外国人観光客で溢れる

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私の読書感想文

私の読書感想文

娘と読書感想文をめぐるやりとりをして、久しぶりにちょっと自分も書いてみようと思ったのでした。
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**授業とセラピーとダイアローグ〜灰谷健次郎『私の出会った子どもたち』を読んで **
四〇年一組 梶原慶

大先輩である精神科医の先生に教えてもらった本を読んでいる。詩人・灰谷健次郎さんの『私の出会った子どもたち』(角川文庫19

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読書感想文について

読書感想文について

仕事から帰ると、小学生の娘氏が珍しく自分から寄ってきて二枚の原稿用紙を僕に向かって差し出した。眉間にはシワが寄りいささか険しい表情だ。

「どした?」
「これね、読書感想文なんだけどね、どうかね?」
「どうって?」
「これでいいかね?」
「うーん(好きに書いたらいいんじゃない?と言いそうになって、待て待てとブレーキをかける)読んでいいん?」
「うん」
「どこらが気になるん?」
「どこって言うか、

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知識について

知識について

2020年、今年最初の気づき。

知識というのは、正しいことをするために使うのではなくて、明らかな間違いを犯さないために参照するものだ。

選択肢を広げるためではなく、あからさまな間違いを除外して、狭めるために使うものだ。

そこを勘違いすると、なおいっそうの迷路に迷い込むことになる。

そもそも僕らの脳みそは、そんなにたくさんのことを扱えるようにはできていないー少なくとも僕の脳みそは。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』-今年観た映画2019年 (その2)

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』-今年観た映画2019年 (その2)

クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)を観た。

最高すぎて、溜息が出た。

1993年、僕は大学進学を機に実家を離れ、一人暮らしを始めた。リードを外されては狂ったようにはしゃぐ子犬よろしく、やりたいことしかやらない本能任せの生活がしばらく続いた。

とりあえず、映画を浴びるほど観たかった。時間を気にせず、劇場で、ビデオで、観たい作品を延

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いろんな剃刀

いろんな剃刀

「ある事柄を説明するために、必要以上に多くを仮定するべきでない」

いわゆる「オッカムの剃刀」だ。

この指針を知った時はシビれた。
「カッコイイとはこういうことだ」
『紅の豚』のキャッチコピーが頭に浮かんだ。

バイキング方式60分食べ放題でアレもコレもと欲に任せて盛り付けられたプレートほど醜いものはない。腹はもたれるし残飯も増える。

現代最高の知性の1人であるナシーム・ニコラス・タレ

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「スカイウォーカーの夜明け」に備えて-暗黙の物語のスクラップ&ビルド

「スカイウォーカーの夜明け」に備えて-暗黙の物語のスクラップ&ビルド

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で...」

1977年の第一作公開から四十余年。スターウォーズサーガの最終章、『STAR WARS/スカイウォーカーの夜明け』の公開日(2019/12/20) が迫ってきた。

予習、ではないけれど、前作『STAR WARS/最後のジェダイ』(2017) を観た後に記した文章を再掲し、新作公開に備えることにする。

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映画『七人の侍』を初

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リスクリテラシーあるいは医原病の回避

リスクリテラシーあるいは医原病の回避

ゲルト・ギーゲレンツァー氏は現役のドイツの心理学者だ。「意思決定における限定合理性とヒューリスティックの利用」に関する研究の権威であり、リスクリテラシーの重要性を広く啓蒙している。氏曰く、

「医師にどうすればいいかを訊いてはいけません。私の立場だったらどうなさいますか?と訊くのです。あなたは返答の違いに驚くことでしょう」

対人援助職に携わる者としては、怖い質問だ。ストレートな回答はできない

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