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知識について

2020年、今年最初の気づき。 

知識というのは、正しいことをするために使うのではなくて、明らかな間違いを犯さないために参照するものだ。 

選択肢を広げるためではなく、あからさまな間違いを除外して、狭めるために使うものだ。 

そこを勘違いすると、なおいっそうの迷路に迷い込むことになる。 

そもそも僕らの脳みそは、そんなにたくさんのことを扱えるようにはできていないー少なくとも僕の脳みそは。 

発達とか進歩とかっていう概念もそうだ。無限とも思える自由度、組み合わせの可能性を、環境や目的に合わせて刈り込み、チューニングしていく過程を発達とか進歩と呼ぶ。 

拡張ではなく、縮減だ。 

今アディクション(依存症)について急ぎ学ばなきゃな状況におかれているのだけれど。 

ああだこうだと思いつくままに手前勝手な理屈や常識や経験談や知識を山ほど並べて、困っている人を、より一層の迷路に導いてはならない。 

ある時点で選べる選択肢は一つなのだ。 

だとすれば、なすべきことはその一つの選択肢の精度を可能な限り上げることだ。根拠レスにメニューを増やすことではない。 

知識を増やすことそのものには、個人的な暇つぶし以上の価値はない。 

元気な人間が、弱っている人間の回復したい治りたいという気持ちを挫いたり、邪魔したりしちゃいけない。それが善意であれ、悪意であれ。 

一番治りたい治したいと思ってるのは、本人に決まってる。 

心して学ぼうと思う。

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