マガジンのカバー画像

KADOLABO 商品紹介

16
KADOLABO 商品紹介のNoteをまとめています。 商品企画文書とテイスティングレビューのPodcastを見聞きすることができます。
運営しているクリエイター

#KADOLABO

KADOLABO 018 Slowly Goes the Night

KADOLABO 018 Slowly Goes the Night

諸言KADOLABO 019 Slowly goes the Nightは瓶内二次発酵によりコンディショニングを行ったBelgian Strong Golden Aleだ。
ISEKADO保有の野生酵母BOKEを用い、そのユニークな発酵プロファイルからBelgianスタイルの複雑なかつスムーズな高貴さをも感じさせる味わいを表現しようと試みた。
これまでBOKE酵母で製造したビールのアルコール度数は

もっとみる
KADOLABO 016 Wild Festa

KADOLABO 016 Wild Festa


イベント用特別醸造本題の前に、、、
KADOLABO 016 Wild FestaとKADOLABO 017 Brain Damned はISEKADO 27周年のイベントに出店するために醸造した特別なビールです。
そのコンセプト説明を最初にさせてください。

KADOLABOは2023年7月のローンチ以来、ISEKADOではできないものづくりに取り組むブランドとして大瓶・小規模生産という方法で

もっとみる
KADOLABO 015 Marginal Ⅳ

KADOLABO 015 Marginal Ⅳ


緒言Marginalシリーズはビールとワインの境界を探求する取り組みとして位置づけている。4作目となる今回は、ロゼワインにインスパイアされたセゾンを醸造した。
ロゼワインは、赤ワインと白ワインの中間に位置する、ピンク色を持つワインの一種。その製造方法にはいくつかのアプローチがある。一般的な方法は、「セニエ」または「ドレナージュ」として知られるものだ。これはブドウの果皮と果汁を赤ワインの醸造法に比

もっとみる
KADOLABO 014 Take a Hop on the Wild Side

KADOLABO 014 Take a Hop on the Wild Side


諸言ホップ(Humulus lupulus)は、ビールの製造において香りや苦味を付与するために利用される植物の花である。ホップの雌花には、ビールの風味や香りに影響を与える成分であるホップオイルやビタミン類、アルファ酸が含まれており、これらが醸造過程で重要な役割を果たす。また、抗菌作用もあり、ビールの保存に寄与する。
ホップは北半球においては、8月から10月にかけて成熟し、収穫が行われる。近年、収

もっとみる
KADOLABO 013 Apple Harvest Trip

KADOLABO 013 Apple Harvest Trip

諸言シードル/サイダーは、リンゴ(Malus domestica)などの果物の果汁を発酵して製造される含炭酸アルコール飲料である。リンゴ由来の風味・味わいを活かした伝統的なタイプから他のフルーツやハーブなどを使用したモダンなタイプまでその味わいは多岐に渡る。
2021年にISEKADOでもシードルを製造した。「雪りんごシードル」という商品で、急な寒波で樹上凍結し、青果として出荷できなくなったリンゴ

もっとみる
KADOLABO 012 Barrel Aged Chocolate Brownie Stout 2021

KADOLABO 012 Barrel Aged Chocolate Brownie Stout 2021

諸言熟成と腐敗は、物質や食品などが時間の経過とともに変化するプロセスである。熟成は通常、意図的に管理されるプロセスである。特定の食品や物質を特定の条件下で長時間置くことで望ましい変化を引き起こす。一方で、腐敗は通常、食品や物質が微生物、酸化、または不適切な環境条件などによって劣化する自然なプロセスだ。品質が低下し、食べることや使用することが危険になることがある。腐敗は適切な保存方法がされていない場

もっとみる
KADOLABO 011 Re:Birth

KADOLABO 011 Re:Birth

諸言ホップ(Humulus lupulus)には、多くの種類のフレーバー化合物が含まれている。ホップのフレーバー化合物は、主にルプリン腺に含まれるホップオイルに由来する。様々なテルペノイド、 エステル類、アルデヒド類、ケトン類、硫黄化合物などがホップの主な香味成分としてよく知られている。モノテルペンアルコール、揮発性チオール および分岐鎖構造を持つホップ由来エステルがホップ風味に寄与していることが

もっとみる
KADOLABO 010 Marginal Ⅲ

KADOLABO 010 Marginal Ⅲ

諸言「Marginal Ⅲ」では、オレンジワインにインスパイアされたセゾンを醸造した。Marginalシリーズはビールとワインの境界を探求する取り組みとして位置づけている。
オレンジワインは通常の赤や白ワインとは異なるスタイルのワインである。白ブドウを使用して作られながら、発酵プロセスでブドウの果皮や種子と接触させ、それによってワインがオレンジ色または琥珀色になるのが特徴だ。この特異性により、オレ

もっとみる
KADOLABO 009 Fresh Hop IPA 2023 Amarillo

KADOLABO 009 Fresh Hop IPA 2023 Amarillo

諸言ホップ(Humulus lupulus)は、ビールの製造において香りや苦味を付与するために利用される植物の花である。ホップの雌花には、ビールの風味や香りに影響を与える成分であるホップオイルやビタミン類、アルファ酸が含まれており、これらが醸造過程で重要な役割を果たす。また、抗菌作用もあり、ビールの保存に寄与する。
ホップは北半球においては、8月から10月にかけて成熟し、収穫が行われる。近年、収穫

もっとみる
KADOLABO 008 Spice up beer life

KADOLABO 008 Spice up beer life

諸言ビールにおけるスパイスの歴史は、約8,000年前のビール造りから、ヨーロッパ中世にホップが導入されるまでは、ハーブとともにスパイスが、ビールの風味付けの主流であった。現代でも、多くのクラフトビールメーカーが、クリスマスなどのスペシャルティビールに、スパイスを使用している。
ビールの苦味付けや麦芽の香りのバランスをとるために主に使われたスパイスは、ローリエ、ジュニパー、そしてアニス、キャラウェイ

もっとみる
KADOLABO 007 Mango Lassi Revenga

KADOLABO 007 Mango Lassi Revenga

諸言※今回は私的な語りが多く含まれます。
昨今のクラフトビールシーンで目を引く流れの一つは、ビールというキャンパスの上にビール以外のものを表現することであろう。具体的にはスイーツやペイストリーをイメージしたテイストのスタウトや、スパイスコーラをイメージしたスパイスビール、はたまたフルーツスムージーのようなサワーエールなどなどなど、醸造家たちの想像力は尽きない。そんな文脈の中で2020年に初めてビー

もっとみる