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ベトナム人の海外労働について〜③他のアジア諸国〜

1.伝統的な海外労働市場

ベトナム人の海外労働の伝統的な労働市場というと台湾、日本、韓国などがあげられます。

2.他のアジア諸国


台湾、日本、韓国以外の他のアジア諸国の海外労働市場の問題をみていこうと思います。ベトナム人の海外労働希望者から、現在は、まったく人気のない国も含まれています。

アジア諸国の過酷な労働環境に置かれる国は存在します。以下に、その一例を挙げてみます。

(1)バングラデシュ


バングラデシュは、衣料品産業が盛んであり、多くの労働者が非常に低い賃金で働いています。また、労働安全基準が整備されていないことから、工場火災や崩壊事故が頻発しています。

2013年にはラナプラザ崩落事故が発生し、1,100人以上が亡くなりました。

この2013年のラナプラザ崩落事故は、バングラデシュでの労働者の安全性に対する問題を浮き彫りにしましたが、残念ながらその後も工場火災や崩壊事故が発生しています。

例えば、2019年には、ダッカ市の化学品工場で火災が発生し、70人以上が死亡する悲惨な事件が発生しました。

また、2021年には、ダッカ市の工場で火災が発生し、少なくとも52人が死亡するという惨事がありました。

これらの事件は、バングラデシュでの労働者の安全性に対する問題が解決されていないことを示しています。

バングラデシュ政府は、安全基準の整備や監督体制の強化、労働者の権利保護のための法制度の整備など、多くの取り組みを進めていますが、まだまだ改善が必要な状況が続いています。

(2)インドネシア

インドネシアでも、衣料品産業や建設業の労働者たちは、低賃金で長時間労働を強いられることがあります。また、安全基準や労働法に対する遵守状況が微妙な状況にあることも問題です。インドネシアにおいて、労働者たちが直面している問題の一例として、以下のようなものがあります。


衣料品産業における問題

インドネシアにおいては、衣料品産業に従事する労働者たちが、低賃金で長時間労働を強いられることがあります。

また、安全基準が整備されていない工場での労働や、児童労働が問題となっています。

2019年には、ジャカルタ市内での工場火災で48人が死亡するという悲劇が発生し、労働者の安全性の問題が改めて浮き彫りになりました。


建設業における問題:
インドネシアにおいては、建設業の現場で働く労働者たちが、危険な作業環境で働かされることがあります。安全基準が整備されていない現場での労働や、低賃金での労働が問題となっています。

また、2019年には、ジャカルタ市内での高層ビル崩壊事故が発生し、数十人の死傷者が出るという悲劇がありました。

これらの問題は、インドネシア政府が適切な対策を講じる必要性があるとされています。

政府は、安全基準の整備や労働法の遵守、労働者の権利保護のための法制度の整備など、多くの取り組みを進めていますが、まだまだ改善が必要な状況が続いています。


(3)中華人民共和国


中国でも、多くの労働者たちが、工場や農場などの現場で、低賃金で長時間働いています。また、安全基準が遵守されていない現場が多数存在し、作業環境が過酷な状況にあることが指摘されています。


工場労働者の問題:
中国には、多数の工場労働者たちが低賃金で長時間労働を強いられる状況にあります。

また、違法な人権侵害や、強制労働、労働条件の不遵守など、労働者の権利を侵害する問題が報告されています。

例えば、2019年には、広東省の電子部品工場で、労働者たちが違法な強制労働を強いられていることが報告され、世界中で注目を集めました。


農業労働者の問題:
中国の農業現場でも、過酷な労働環境に置かれた労働者たちが低賃金で働かされています。また、子供たちも働かされており、教育の機会を奪われる問題も指摘されています。


建設業の問題:
中国には、高層ビルや大規模なインフラプロジェクトの建設現場で働く労働者たちが、過酷な労働環境に置かれることがあります。

安全基準の不遵守、過労死、低賃金などの問題が報告されています。

これらの問題は、中国政府が適切な対策を講じる必要性があるとされています。

政府は、違法行為の取り締まりや、労働条件の改善、労働者の権利保護のための法制度の整備など、多くの取り組みを進めていますが、まだまだ改善が必要な状況が続いています。

(4)タイ

タイでは、農業、製造業、建設業などでの過酷な労働環境が報告されています。また、貧困のために子供たちが学校を辞めて働くこともあります。

タイは賃金が上昇しているので、私は、タイ国内に、貧困は現在なくなったと考えていましたが、調べていくとそうではないとわかってきました。

タイは近年、経済成長を遂げ、賃金が上昇しているため、一部の地域や業種では貧困率が低下しています。しかし、一方で、貧困の問題は依然として残されており、特に農業や建設業、製造業の現場で働く労働者には、過酷な労働環境に直面している人が多くいます。
また、貧困によって子供たちが学校を辞めて働くことがあるそうです。

タイでは教育費が高く、貧困層の家庭では子供たちが学校に通うことが難しい場合があります。そのため、家計を助けるために、子供たちが働くことが必要とされることがあります。

タイ政府はこの問題に取り組んでおり、教育の普及や貧困層の支援を進めています。


〜 次回も海外労働市場を
 国別にまとめてみたいと思います〜

みなさま連休中ですが
よろしくお願いします。

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