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日本の食糧自給率と北海道の役割り①

はじめに

外国人就労者相談支援活動を通じて、日本の食糧危機と言われることには、強い危機感を持っています。ロシアのウクライナ侵攻が起きてなおさらです。

特に、北海道がどれだけの高い期待を持っているのか?そのポテンシャルの高さは、誰もが認めていると思います。

このことについても、すぐに課題や解決策が明確に出来ることではないと考えていますので、連載して書かせていただきたいと思います。

1.食糧自給率について

「食料自給率」とは、その言葉の通り我々が食べる「食料」を「自給している率(割合)」だといいます。

農水省によると、「自給している割合」とは、「日本全体に供給された食料」に占める「日本で生産した食料」の割合ということになります。

「食料」には、米や麦、肉、魚介類、野菜、果物など様々なものがあります。

そこで、これらを品目毎に分類して、国内で生産している量や輸入している量を把握し、自給率を計算しているそうです。

「食料」には、日本人が口にする「全ての食べ物」が含まれます。

例えば、スーパーや商店等で売られている生鮮品や加工食品、レストラン等での外食に使用される食材、輸入される原料や加工食品、お菓子類やジュースなども含め、日本で流通している全ての食料を対象にしています。

2.農水省からのデーター

日本人が昔から食べてきた米や野菜、魚介類の自給率は、それぞれ米97%、野菜79%、魚介類52%と比較的高くなっています。

これは昔から食べていた分、生産基盤や生産技術が受け継がれていることや、生鮮野菜は長期保存ができず、輸入が難しい、魚介類は国内で新鮮なまま流通できるといった理由も考えられます。

次に、畜産物の自給率は、牛肉35%、豚肉49%、鶏肉64%、鶏卵96%、牛乳・乳製品59%で国内で生産している割合だといいます。

家畜はとうもろこしや牧草などの飼料を毎日必要として、飼料の多くは外国から輸入されているため、飼料の自給率は畜産物全体で25%となっています。

牛肉の「35%」は国内で生産されていますが、国産の飼料を食べて、純粋に国内で生産された牛肉は、9%しかない驚きの数値です。

さらに、小麦や、油脂類・飼料の原料となる大豆、菜種、とうもろこしなどは、日本の限られた農地では大量に生産するのが難しい。

生産に適した気候で広大な農地を有する国(アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国など)で大規模に生産されたものが、輸入されており、自給率は、小麦16%、大豆6%、油脂類13%と、とても低い状況です。

さらに、砂糖の原料となる作物は、てん菜とさとうきびになります。

てん菜は寒冷地での作付けが適しており、日本では、私たちの北海道で生産されています。

さとうきびは、逆に亜熱帯地での作付けが適しており、日本では主に沖縄県・鹿児島県南西諸島で生産されています。

このように国内では産地が限られる中、外国からも砂糖原料(粗糖)を輸入しており、砂糖類の自給率は34%だと公開されています。

3.概論としての低い食糧自給率

日本は、食糧自給率が低いことで知られています。これは、国内で消費される食品の多くが輸入に依存していることを意味します。

この低い食糧自給率は、国際市場の変動や、輸送ルートに関する問題が生じた場合、国内の食糧供給に大きなリスクをもたらす可能性があります。

4.北海道の役割り

ここで、広大な面積の北海道の役割が、重要になってきます。

北海道は、日本最大の農業地域北海道は日本国内で最も広い土地面積を持ち、豊かな自然環境のもとで多様な農産物が生産されています。

特に、米(温暖化により北海道産の美味しいお米が食べられるようになりました)、小麦、大豆などの穀物、そして酪農製品において、北海道は日本の主要な供給源の一つとなっています。

食糧自給率の向上に向けて、北海道の重要な役割を挙げてみたいと思います。

①穀物生産の中心地

北海道は、日本国内で最も多くの米や小麦を生産しており、国内需要の大部分をカバーしています。

②酪農業の拠点

北海道は日本の酪農の中心地であり、乳製品の大部分を供給しています。これにはチーズやバターなどが含まれます。

③新しい農業技術の導入

先進的な農業技術や持続可能な農業方法が、北海道で、積極的に導入されており、生産効率の向上と環境への影響の低減が図られています。

④食品加工業の発展

北海道は生産された農産物を活用した食品加工業も盛んで、国内外に多くの高品質な食品を供給しています。

北海道のこれらの取り組みは、日本の食糧安全保障において重要な役割を担っており、食糧自給率の向上に向けた重要なステップとなっています。

ただし、気候変動や市場の変動など、未来の食糧安全保障に影響を与える様々な要因に対処するため、さらなる努力と革新が必要だと思いますし、先を読む力がまさに問われているのだと思います。

このテーマについて、次回以降も、もっと詳しく見ていきたいと思います。

お読みいただき、本当にありがとうございます。


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